【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期の都営浅草線 (西馬込駅～押上駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 241万円/坪(72.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +6.5％( +14.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 57 件(１年前(2019年)に比べて +14.0％( +7件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 32.2年から -28.2 ％減)。平均土地面積は 37.3 坪 (昨年 54.5 坪から -31.5 ％減)。平均建物面積は 89.7 坪 (昨年 79.4 坪から +12.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。西馬込駅、浅草橋駅、押上駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは浅草橋駅で昨年に比べ +85.4 ％、坪単価は 232 万円/坪となった。
上位 2 駅(浅草橋駅、押上駅)は +77.2 ％(坪単価 +100.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東日本橋駅、蔵前駅)は -25.2 ％(坪単価 -59.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 32.2 年 → 2020年 23.1 年、-28.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 10.6 ％ → 2020年 34.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 44.7 ％ → 2020年 32.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 6.1 分 → 2020年 7.3 分、+19.7 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 38.0 ％ → 2020年 21.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東銀座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 633万円/坪(191万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +20.0％( +105.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった東日本橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 154万円/坪(46.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -28.2％( -60.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 都営浅草線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 西馬込駅 | 200万/坪 (13.5年/45.3坪) | 151万/坪 (27.8年/112坪) | 386万/坪 (15.5年/28.0坪) |
| 馬込駅 | 215万/坪 (7.1年/16.8坪) | 210万/坪 (10.3年/26.7坪) | 240万/坪 (3.6年/23.3坪) |
| 中延駅 | 203万/坪 (33.5年/28.0坪) | 180万/坪 (31.0年/36.3坪) | 177万/坪 (1.0年/27.7坪) |
| 戸越駅 | - | 220万/坪 (29.0年/36.3坪) | 177万/坪 (24.0年/50.7坪) |
| 五反田駅 | 272万/坪 (37.5年/67.3坪) | - | - |
| 高輪台駅 | - | 239万/坪 (23.0年/25.7坪) | 455万/坪 (0年/69.6坪) |
| 泉岳寺駅 | - | 468万/坪 (44.0年/72.6坪) | - |
| 三田駅 | - | - | 186万/坪 (63.0年/19.7坪) |
| 大門駅 | - | 210万/坪 (48.0年/27.2坪) | 358万/坪 (31.5年/58.2坪) |
| 新橋駅 | - | 362万/坪 (40.0年/52.6坪) | - |
| 東銀座駅 | 633万/坪 (30.0年/40.8坪) | 528万/坪 (29.0年/40.8坪) | - |
| 宝町駅 | - | - | - |
| 日本橋駅 | - | - | - |
| 人形町駅 | 356万/坪 (45.5年/36.3坪) | - | 299万/坪 (51.0年/46.9坪) |
| 東日本橋駅 | 154万/坪 (47.0年/21.2坪) | 215万/坪 (54.5年/13.6坪) | - |
| 浅草橋駅 | 232万/坪 (11.0年/19.7坪) | 125万/坪 (38.8年/34.8坪) | 187万/坪 (29.6年/36.0坪) |
| 蔵前駅 | 206万/坪 (26.5年/45.8坪) | 265万/坪 (51.0年/69.6坪) | 191万/坪 (52.5年/61.3坪) |
| 浅草駅 | 291万/坪 (36.8年/44.0坪) | 327万/坪 (38.6年/35.8坪) | 1,287万/坪 (37.6年/70.8坪) |
| 本所吾妻橋駅 | 196万/坪 (50.0年/49.9坪) | 221万/坪 (27.4年/38.3坪) | 204万/坪 (17.0年/17.4坪) |
| 押上駅 | 230万/坪 (10.7年/29.1坪) | 136万/坪 (42.3年/23.1坪) | 365万/坪 (19.2年/34.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
浅草橋駅 231.8 万/坪(昨年同期比 +85.4 ％)
浅草橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 232万円/坪(70.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +85.4％( +106.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.0年(昨年 38.8年から -71.6 ％減)。平均土地面積は 19.7 坪 (昨年 34.8 坪から -43.5 ％減)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 149.0 坪から -72.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 38.8 年 → 2020年 11.0 年、-71.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 4.0 分 → 2020年 3.5 分、-12.5 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
押上駅 230.2 万/坪(昨年同期比 +68.9 ％)
押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 230万円/坪(69.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +68.9％( +93.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 10.7年(昨年 42.3年から -74.8 ％減)。平均土地面積は 29.1 坪 (昨年 23.1 坪から +26.2 ％増)。平均建物面積は 47.3 坪 (昨年 55.0 坪から -14.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 42.3 年 → 2020年 10.7 年、-74.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 8.5 分 → 2020年 6.8 分、-20.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 33.3 ％)
東日本橋駅 154.3 万/坪(昨年同期比 -28.2 ％)
東日本橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 154万円/坪(46.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -28.2％( -60.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.0年(昨年 54.5年から -13.8 ％減)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 13.6 坪から +55.6 ％増)。平均建物面積は 90.8 坪 (昨年 55.2 坪から +64.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 54.5 年 → 2020年 47.0 年、-13.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 4.0 分 → 2020年 1.0 分、-75.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
蔵前駅 206.4 万/坪(昨年同期比 -22.2 ％)
蔵前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 206万円/坪(62.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -22.2％( -59.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2019年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 51.0年から -48.0 ％減)。平均土地面積は 45.8 坪 (昨年 69.6 坪から -34.2 ％減)。平均建物面積は 210.6 坪 (昨年 229.9 坪から -8.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 51.0 年 → 2020年 26.5 年、-48.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 ％ → 2020年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示