【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期の東武伊勢崎線 (浅草駅~竹ノ塚駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 159万円/坪(48.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -34.8%( -85.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 98 件(1年前(2019年)に比べて +18.1%( +15件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 15.7年(昨年 18.5年から -15.6 %減)。平均土地面積は 30.4 坪 (昨年 40.9 坪から -25.7 %減)。平均建物面積は 37.9 坪 (昨年 64.8 坪から -41.6 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。五反野駅、梅島駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは押上駅で昨年に比べ +238.2 %、坪単価は 833 万円/坪となった。
上位 2 駅(押上駅、東向島駅)は +180.1 %(坪単価 +340.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(曳舟駅、浅草駅)は -76.8 %(坪単価 -1065.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 18.5 年 → 2020年 15.7 年、-15.6 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 38.5 % → 2020年 55.2 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 1.3 % → 2020年 3.1 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 3.6 % → 2020年 2.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 18.1 % → 2020年 17.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 833万円/坪(252万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +238.2%( +586.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -88.9%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鐘ケ淵駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -28.6%( -42.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -33.3%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
東武伊勢崎線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
浅草駅 | 320万/坪 (23.7年/37.6坪) | 815万/坪 (28.3年/46.3坪) | 251万/坪 (27.6年/29.9坪) |
とうきょうスカイツリー駅 | - | 105万/坪 (55.5年/43.9坪) | 198万/坪 (0年/21.2坪) |
押上駅 | 833万/坪 (70.6年/115坪) | 246万/坪 (32.1年/53.3坪) | 171万/坪 (20.8年/43.9坪) |
曳舟駅 | 127万/坪 (23.5年/31.3坪) | 1,763万/坪 (36.5年/157坪) | 194万/坪 (0.17年/15.6坪) |
東向島駅 | 171万/坪 (21.5年/37.3坪) | 77.1万/坪 (42.5年/19.7坪) | 207万/坪 (33.9年/40.5坪) |
鐘ケ淵駅 | 107万/坪 (51.5年/23.4坪) | 150万/坪 (10.2年/38.8坪) | 128万/坪 (20.7年/47.2坪) |
堀切駅 | - | - | - |
牛田駅 | - | - | 194万/坪 (1.5年/13.6坪) |
北千住駅 | 171万/坪 (9.2年/15.9坪) | 163万/坪 (18.7年/21.3坪) | 159万/坪 (12.5年/17.4坪) |
小菅駅 | - | 132万/坪 (18.2年/27.2坪) | 105万/坪 (29.2年/25.2坪) |
五反野駅 | 164万/坪 (11.7年/28.9坪) | 140万/坪 (0.25年/27.8坪) | 129万/坪 (11.3年/43.0坪) |
梅島駅 | 144万/坪 (4.9年/23.4坪) | 126万/坪 (17.2年/30.5坪) | 106万/坪 (12.1年/40.6坪) |
西新井駅 | 122万/坪 (27.3年/27.1坪) | 147万/坪 (5.8年/31.0坪) | 120万/坪 (12.2年/35.5坪) |
竹ノ塚駅 | 135万/坪 (14.5年/35.5坪) | 130万/坪 (18.0年/40.0坪) | 137万/坪 (12.6年/41.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
押上駅 833.1 万/坪(昨年同期比 +238.2 %)
押上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 833万円/坪(252万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +238.2%( +586.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -88.9%( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 70.6年(昨年 32.1年から +119.8 %増)。平均土地面積は 115.0 坪 (昨年 53.3 坪から +115.8 %増)。平均建物面積は 75.6 坪 (昨年 103.2 坪から -26.7 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 32.1 年 → 2020年 70.6 年、+119.8 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 6.4 分 → 2020年 8.0 分、+24.1 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 57.1 % → 2020年 100.0 %)
東向島駅 171.2 万/坪(昨年同期比 +122.0 %)
東向島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 171万円/坪(51.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +122.0%( +94.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて +500.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 42.5年から -49.4 %減)。平均土地面積は 37.3 坪 (昨年 19.7 坪から +89.7 %増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 18.2 坪から +116.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 42.5 年 → 2020年 21.5 年、-49.4 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 10.0 分 → 2020年 7.3 分、-26.7 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 33.3 %)
曳舟駅 126.7 万/坪(昨年同期比 -92.8 %)
曳舟駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 127万円/坪(38.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -92.8%( -1636.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 36.5年から -35.6 %減)。平均土地面積は 31.3 坪 (昨年 157.3 坪から -80.1 %減)。平均建物面積は 61.0 坪 (昨年 45.4 坪から +34.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 36.5 年 → 2020年 23.5 年、-35.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 5.0 分 → 2020年 6.3 分、+26.7 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 66.7 %)
浅草駅 319.5 万/坪(昨年同期比 -60.8 %)
浅草駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 320万円/坪(96.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -60.8%( -495.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて -40.0%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.7年(昨年 28.3年から -16.2 %減)。平均土地面積は 37.6 坪 (昨年 46.3 坪から -18.8 %減)。平均建物面積は 106.5 坪 (昨年 117.0 坪から -9.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 28.3 年 → 2020年 23.7 年、-16.2 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 7.0 分 → 2020年 5.0 分、-28.6 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 11.1 % → 2020年 40.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 22.2 % → 2020年 40.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示