【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期の東京メトロ千代田線 (北綾瀬駅～代々木上原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 309万円/坪(93.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +31.0％( +73.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 70 件(１年前(2022年)に比べて -15.7％( -13件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 23.8年から +5.0 ％増)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 32.3 坪から +0.8 ％増)。平均建物面積は 42.1 坪 (昨年 45.5 坪から -7.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。北綾瀬駅、北千住駅、西日暮里駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは千駄木駅で昨年に比べ +211.1 ％、坪単価は 533 万円/坪となった。
上位 2 駅(千駄木駅、表参道駅)は +175.0 ％(坪単価 +562.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(代々木公園駅、綾瀬駅)は -24.3 ％(坪単価 -88.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 15.9 ％ → 2023年 24.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 5.0 ％ → 2023年 10.6 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 26.2 ％ → 2023年 18.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 11.0 ％ → 2023年 5.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった表参道駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,315万円/坪(398万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +138.9％( +764.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった町屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 153万円/坪(46.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +9.1％( +12.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 19 件(前年比変わらず)。
| 東京メトロ千代田線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 北綾瀬駅 | 164万/坪 (10.1年/29.6坪) | 136万/坪 (21.0年/50.7坪) | 145万/坪 (3.9年/28.2坪) |
| 綾瀬駅 | 168万/坪 (19.4年/24.2坪) | 210万/坪 (16.5年/25.5坪) | 124万/坪 (21.3年/36.5坪) |
| 北千住駅 | 187万/坪 (32.9年/36.5坪) | 153万/坪 (26.5年/23.7坪) | 186万/坪 (16.0年/22.7坪) |
| 町屋駅 | 153万/坪 (33.0年/26.6坪) | 140万/坪 (22.2年/27.5坪) | 145万/坪 (12.8年/19.5坪) |
| 西日暮里駅 | 419万/坪 (1.0年/43.1坪) | 228万/坪 (59.0年/30.3坪) | 209万/坪 (31.4年/81.7坪) |
| 千駄木駅 | 533万/坪 (53.0年/32.8坪) | 171万/坪 (36.8年/29.3坪) | 157万/坪 (41.0年/20.0坪) |
| 根津駅 | 391万/坪 (36.5年/62.8坪) | 379万/坪 (0年/21.2坪) | 292万/坪 (11.8年/33.0坪) |
| 湯島駅 | - | - | - |
| 新御茶ノ水駅 | - | - | - |
| 大手町駅 | - | - | - |
| 日比谷駅 | - | - | - |
| 国会議事堂前駅 | - | - | - |
| 赤坂駅 | - | 601万/坪 (17.5年/39.3坪) | 496万/坪 (15.0年/21.2坪) |
| 乃木坂駅 | 547万/坪 (1.0年/24.2坪) | - | - |
| 表参道駅 | 1,315万/坪 (18.0年/39.3坪) | 550万/坪 (34.6年/43.0坪) | - |
| 明治神宮前駅 | 768万/坪 (15.0年/63.5坪) | 835万/坪 (45.4年/30.3坪) | 537万/坪 (63.0年/15.1坪) |
| 代々木公園駅 | 337万/坪 (15.0年/13.6坪) | 472万/坪 (51.0年/72.6坪) | - |
| 代々木上原駅 | 381万/坪 (19.0年/33.7坪) | 391万/坪 (14.5年/17.4坪) | 347万/坪 (27.2年/34.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
千駄木駅 532.6 万/坪(昨年同期比 +211.1 ％)
千駄木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 533万円/坪(161万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +211.1％( +361.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて -40.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.0年(昨年 36.8年から +44.2 ％増)。平均土地面積は 32.8 坪 (昨年 29.3 坪から +11.7 ％増)。平均建物面積は 24.7 坪 (昨年 52.6 坪から -53.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 20.0 ％ → 2023年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 36.8 年 → 2023年 53.0 年、+44.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
表参道駅 1314.7 万/坪(昨年同期比 +138.9 ％)
表参道駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,315万円/坪(398万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +138.9％( +764.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 18.0年(昨年 34.6年から -48.0 ％減)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 43.0 坪から -8.5 ％減)。平均建物面積は 57.8 坪 (昨年 56.6 坪から +2.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 34.6 年 → 2023年 18.0 年、-48.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 40.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
代々木公園駅 337.2 万/坪(昨年同期比 -28.6 ％)
代々木公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 337万円/坪(102万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -28.6％( -135.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 15.0年(昨年 51.0年から -70.6 ％減)。平均土地面積は 13.6 坪 (昨年 72.6 坪から -81.2 ％減)。平均建物面積は 15.1 坪 (昨年 84.7 坪から -82.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 51.0 年 → 2023年 15.0 年、-70.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 11.0 分 → 2023年 6.0 分、-45.5 ％と大きく減少)
綾瀬駅 168.0 万/坪(昨年同期比 -20.0 ％)
綾瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 168万円/坪(50.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -20.0％( -42.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて -61.5％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 16.5年から +17.3 ％増)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 25.5 坪から -5.0 ％減)。平均建物面積は 34.5 坪 (昨年 29.5 坪から +16.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.5 分 → 2023年 5.6 分、-46.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 16.5 年 → 2023年 19.4 年、+17.3 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 38.5 ％ → 2023年 20.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示