【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の京浜急行本線 (泉岳寺駅～六郷土手駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 231万円/坪(69.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +11.3％( +23.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 65 件(１年前(2023年)に比べて -64.1％( -116件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 19.0年から +2.1 ％増)。平均土地面積は 36.4 坪 (昨年 30.7 坪から +18.8 ％増)。平均建物面積は 42.9 坪 (昨年 45.8 坪から -6.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。北品川駅、新馬場駅、青物横丁駅、立会川駅、大森海岸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大森海岸駅で昨年に比べ +67.8 ％、坪単価は 344 万円/坪となった。
上位 2 駅(大森海岸駅、立会川駅)は +61.3 ％(坪単価 +137.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大森町駅、雑色駅)は -9.8 ％(坪単価 -19.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.8 ％ → 2024年 29.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.3 ％ → 2024年 7.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.0 ％ → 2024年 30.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.0 ％ → 2024年 27.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった泉岳寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 579万円/坪(175万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +1.8％( +10.3万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった六郷土手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 166万円/坪(50.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +1.8％( +3.0万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 京浜急行本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 泉岳寺駅 | 579万/坪 (1.0年/18.9坪) | 568万/坪 (0年/54.5坪) | 374万/坪 (19.5年/31.8坪) |
| 品川駅 | - | 225万/坪 (28.0年/23.4坪) | 428万/坪 (26.1年/44.9坪) |
| 北品川駅 | 436万/坪 (3.0年/19.7坪) | 337万/坪 (34.7年/27.2坪) | 346万/坪 (18.9年/69.6坪) |
| 新馬場駅 | 339万/坪 (0年/18.2坪) | 279万/坪 (18.5年/33.3坪) | 255万/坪 (29.7年/23.6坪) |
| 青物横丁駅 | 266万/坪 (35.7年/17.4坪) | 200万/坪 (17.9年/22.4坪) | 231万/坪 (32.4年/30.3坪) |
| 鮫洲駅 | 381万/坪 (-1.00年/27.2坪) | 343万/坪 (10.3年/53.4坪) | 289万/坪 (13.0年/15.1坪) |
| 立会川駅 | 385万/坪 (18.8年/23.8坪) | 249万/坪 (20.9年/19.7坪) | 226万/坪 (21.4年/24.2坪) |
| 大森海岸駅 | 344万/坪 (0年/275坪) | 205万/坪 (35.3年/31.8坪) | 219万/坪 (16.1年/55.2坪) |
| 平和島駅 | 215万/坪 (18.7年/30.6坪) | 189万/坪 (27.5年/43.4坪) | 199万/坪 (19.4年/26.4坪) |
| 大森町駅 | 166万/坪 (18.7年/24.6坪) | 204万/坪 (18.8年/32.3坪) | 182万/坪 (19.3年/30.3坪) |
| 梅屋敷駅 | 184万/坪 (18.0年/38.1坪) | 185万/坪 (15.3年/20.2坪) | 193万/坪 (18.2年/20.3坪) |
| 京急蒲田駅 | 204万/坪 (19.9年/20.0坪) | 200万/坪 (17.6年/33.5坪) | 194万/坪 (15.5年/24.9坪) |
| 雑色駅 | 182万/坪 (22.5年/53.3坪) | 183万/坪 (14.8年/25.9坪) | 176万/坪 (17.8年/39.7坪) |
| 六郷土手駅 | 166万/坪 (30.3年/20.4坪) | 163万/坪 (19.0年/42.4坪) | 174万/坪 (15.0年/23.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大森海岸駅 344.4 万/坪(昨年同期比 +67.8 ％)
大森海岸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 344万円/坪(104万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +67.8％( +139.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 275.3 坪 (昨年 31.8 坪から +766.7 ％増)。平均建物面積は 290.4 坪 (昨年 43.9 坪から +562.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.5 分 → 2024年 5.0 分、-23.1 ％と大きく減少)
立会川駅 384.8 万/坪(昨年同期比 +54.8 ％)
立会川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 385万円/坪(116万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +54.8％( +136.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -71.4％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 20.9年から -9.7 ％減)。平均土地面積は 23.8 坪 (昨年 19.7 坪から +21.2 ％増)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 29.4 坪から +51.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 75.0 ％)
大森町駅 166.0 万/坪(昨年同期比 -18.7 ％)
大森町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 166万円/坪(50.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -18.7％( -38.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -14件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 18.8年から -0.8 ％減)。平均土地面積は 24.6 坪 (昨年 32.3 坪から -23.8 ％減)。平均建物面積は 43.4 坪 (昨年 49.9 坪から -13.0 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 9.6 分 → 2024年 11.0 分、+14.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.5 ％ → 2024年 57.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 14.3 ％)
雑色駅 181.8 万/坪(昨年同期比 -0.9 ％)
雑色駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -0.9％( -1.6万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -68.2％( -30件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 14.8年から +51.7 ％増)。平均土地面積は 53.3 坪 (昨年 25.9 坪から +105.5 ％増)。平均建物面積は 20.9 坪 (昨年 38.0 坪から -44.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.3 ％ → 2024年 14.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.7 ％ → 2024年 35.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.8 年 → 2024年 22.5 年、+51.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 9.8 分 → 2024年 10.9 分、+10.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.2 ％ → 2024年 21.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.6 ％ → 2024年 21.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示