【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年4月〜6月期の京浜急行本線 (泉岳寺駅~六郷土手駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 191万円/坪(57.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +8.5%( +14.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 31 件(1年前(2019年)に比べて -8.8%( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 9.6年(昨年 18.4年から -48.0 %減)。平均土地面積は 32.9 坪 (昨年 42.6 坪から -22.8 %減)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 74.7 坪から -50.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。ほとんどの駅において下落した。大森町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大森町駅で昨年に比べ +49.1 %、坪単価は 190 万円/坪となった。
上位 2 駅(大森町駅、雑色駅)は +32.1 %(坪単価 +43.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(立会川駅、平和島駅)は -7.2 %(坪単価 -14.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 18.4 年 → 2020年 9.6 年、-48.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 60.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 36.7 % → 2020年 17.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京急蒲田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 191万円/坪(57.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +7.9%( +14.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 9 件(1年前(2019年)に比べて +125.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった立会川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 161万円/坪(48.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -17.9%( -35.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
京浜急行本線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
泉岳寺駅 | - | - | - |
品川駅 | 354万/坪 (31.3年/36.3坪) | - | 235万/坪 (27.3年/72.6坪) |
北品川駅 | - | - | - |
新馬場駅 | - | 226万/坪 (14.8年/13.6坪) | 232万/坪 (17.9年/26.3坪) |
青物横丁駅 | 190万/坪 (0年/33.3坪) | - | - |
鮫洲駅 | - | 116万/坪 (31.3年/109坪) | 237万/坪 (0.25年/12.1坪) |
立会川駅 | 161万/坪 (11.6年/13.6坪) | 196万/坪 (14.3年/42.9坪) | 229万/坪 (0.8年/18.9坪) |
大森海岸駅 | - | 425万/坪 (0年/24.2坪) | - |
平和島駅 | 182万/坪 (8.9年/27.5坪) | 176万/坪 (13.5年/15.7坪) | 182万/坪 (8.3年/90.8坪) |
大森町駅 | 190万/坪 (0.25年/19.1坪) | 127万/坪 (32.9年/103坪) | 168万/坪 (12.8年/28.7坪) |
梅屋敷駅 | 191万/坪 (13.6年/30.3坪) | 175万/坪 (23.3年/39.9坪) | 178万/坪 (33.5年/66.9坪) |
京急蒲田駅 | 191万/坪 (13.1年/31.8坪) | 177万/坪 (19.0年/36.7坪) | 163万/坪 (16.1年/33.9坪) |
雑色駅 | 181万/坪 (2.8年/22.7坪) | 157万/坪 (11.0年/19.9坪) | 168万/坪 (10.9年/16.3坪) |
六郷土手駅 | - | 107万/坪 (22.3年/15.1坪) | 205万/坪 (18.3年/39.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大森町駅 189.9 万/坪(昨年同期比 +49.1 %)
大森町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 190万円/坪(57.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +49.1%( +62.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2019年)に比べて +25.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 32.9年から -99.2 %減)。平均土地面積は 19.1 坪 (昨年 102.9 坪から -81.5 %減)。平均建物面積は 33.6 坪 (昨年 226.4 坪から -85.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 32.9 年 → 2020年 0.3 年、-99.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 10.2 分 → 2020年 8.4 分、-18.0 %と減少)
雑色駅 180.9 万/坪(昨年同期比 +15.2 %)
雑色駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 181万円/坪(54.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +15.2%( +23.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -71.4%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 2.8年(昨年 11.0年から -74.9 %減)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 19.9 坪から +14.1 %増)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 26.2 坪から +6.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 11.0 年 → 2020年 2.8 年、-74.9 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 7.6 分 → 2020年 9.5 分、+25.5 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 71.4 % → 2020年 50.0 %)
立会川駅 160.6 万/坪(昨年同期比 -17.9 %)
立会川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 161万円/坪(48.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -17.9%( -35.0万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 11.6年(昨年 14.3年から -18.7 %減)。平均土地面積は 13.6 坪 (昨年 42.9 坪から -68.2 %減)。平均建物面積は 23.7 坪 (昨年 221.6 坪から -89.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 14.3 年 → 2020年 11.6 年、-18.7 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 5.0 分 → 2020年 6.0 分、+20.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 % → 2020年 66.7 %)
平和島駅 182.3 万/坪(昨年同期比 +3.5 %)
平和島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +3.5%( +6.2万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 8.9年(昨年 13.5年から -34.2 %減)。平均土地面積は 27.5 坪 (昨年 15.7 坪から +75.0 %増)。平均建物面積は 37.5 坪 (昨年 31.2 坪から +20.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 13.5 年 → 2020年 8.9 年、-34.2 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 80.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 7.0 分 → 2020年 8.4 分、+20.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 40.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示