【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期の都電荒川線 (三ノ輪橋駅～早稲田駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 188万円/坪(56.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +9.9％( +16.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2020年)に比べて +66.7％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 10.5年から +56.3 ％増)。平均土地面積は 22.5 坪 (昨年 23.1 坪から -2.5 ％減)。平均建物面積は 45.9 坪 (昨年 27.9 坪から +64.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。荒川区役所前駅、東尾久三丁目駅、熊野前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東尾久三丁目駅で昨年に比べ +58.5 ％、坪単価は 196 万円/坪となった。
上位 2 駅(東尾久三丁目駅、熊野前駅)は +43.7 ％(坪単価 +56.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(梶原駅、早稲田駅)は -24.8 ％(坪単価 -55.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 5.5 分 → 2021年 4.7 分、-15.4 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 23.1 ％ → 2021年 22.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 10.5 年 → 2021年 16.4 年、+56.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 ％ → 2021年 18.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 61.5 ％ → 2021年 40.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった早稲田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 254万円/坪(76.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -15.3％( -45.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった梶原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -34.3％( -65.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 都電荒川線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三ノ輪橋駅 | - | - | - |
| 荒川一中前駅 | - | - | - |
| 荒川区役所前駅 | 145万/坪 (22.6年/26.2坪) | 114万/坪 (10.8年/17.4坪) | - |
| 荒川二丁目駅 | 246万/坪 (0.25年/21.2坪) | - | - |
| 荒川七丁目駅 | 132万/坪 (43.3年/13.6坪) | - | - |
| 町屋駅前駅 | - | - | - |
| 町屋二丁目駅 | - | - | 198万/坪 (0.25年/21.2坪) |
| 東尾久三丁目駅 | 196万/坪 (0.25年/13.6坪) | 123万/坪 (30.3年/12.1坪) | 176万/坪 (0.25年/24.2坪) |
| 熊野前駅 | 180万/坪 (9.3年/21.2坪) | 140万/坪 (0.8年/18.2坪) | 193万/坪 (40.3年/69.6坪) |
| 宮ノ前駅 | - | 189万/坪 (1.3年/49.2坪) | 70.8万/坪 (20.3年/18.2坪) |
| 小台駅 | 129万/坪 (25.6年/29.2坪) | 131万/坪 (4.3年/19.7坪) | 205万/坪 (0.25年/25.7坪) |
| 荒川遊園地前駅 | - | 164万/坪 (32.3年/13.6坪) | - |
| 荒川車庫前駅 | - | - | 174万/坪 (1.3年/15.1坪) |
| 梶原駅 | 125万/坪 (39.3年/28.7坪) | 190万/坪 (0.25年/18.2坪) | 177万/坪 (10.5年/21.9坪) |
| 栄町駅 | 198万/坪 (0.25年/15.1坪) | - | - |
| 飛鳥山駅 | - | - | 140万/坪 (52.8年/19.7坪) |
| 滝野川一丁目駅 | 185万/坪 (48.3年/15.1坪) | - | 134万/坪 (32.3年/39.3坪) |
| 西ケ原四丁目駅 | 228万/坪 (6.8年/24.2坪) | - | - |
| 新庚申塚駅 | - | - | - |
| 庚申塚駅 | - | - | - |
| 巣鴨新田駅 | - | - | - |
| 向原駅 | - | - | - |
| 東池袋四丁目駅 | - | - | - |
| 都電雑司ケ谷駅 | - | - | - |
| 鬼子母神前駅 | 229万/坪 (7.3年/19.7坪) | - | - |
| 学習院下駅 | - | - | - |
| 面影橋駅 | - | - | - |
| 早稲田駅 | 254万/坪 (13.3年/25.3坪) | 300万/坪 (20.3年/28.0坪) | 160万/坪 (42.3年/103坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東尾久三丁目駅 195.6 万/坪(昨年同期比 +58.5 ％)
東尾久三丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 196万円/坪(59.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +58.5％( +72.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 30.3年から -99.2 ％減)。平均土地面積は 13.6 坪 (昨年 12.1 坪から +12.5 ％増)。平均建物面積は 23.4 坪 (昨年 22.7 坪から +3.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 30.3 年 → 2021年 0.3 年、-99.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 5.0 分 → 2021年 2.5 分、-50.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
熊野前駅 180.2 万/坪(昨年同期比 +28.9 ％)
熊野前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 180万円/坪(54.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +28.9％( +40.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.3年(昨年 0.8年から +1128.8 ％増)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 18.2 坪から +16.7 ％増)。平均建物面積は 31.4 坪 (昨年 32.5 坪から -3.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.8 年 → 2021年 9.3 年、+1128.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 6.0 分 → 2021年 9.2 分、+54.2 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 75.0 ％)
梶原駅 124.9 万/坪(昨年同期比 -34.3 ％)
梶原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 125万円/坪(37.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -34.3％( -65.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2020年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.3年(昨年 0.3年から +15483.7 ％増)。平均土地面積は 28.7 坪 (昨年 18.2 坪から +58.3 ％増)。平均建物面積は 13.6 坪 (昨年 26.5 坪から -48.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 5.5 分 → 2021年 3.0 分、-45.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 0.3 年 → 2021年 39.3 年、+15483.7 ％と大きく増加)
早稲田駅 253.9 万/坪(昨年同期比 -15.3 ％)
早稲田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 254万円/坪(76.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -15.3％( -45.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.3年(昨年 20.3年から -34.6 ％減)。平均土地面積は 25.3 坪 (昨年 28.0 坪から -9.5 ％減)。平均建物面積は 105.4 坪 (昨年 36.3 坪から +190.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 20.3 年 → 2021年 13.3 年、-34.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示