【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR越後線 (柏崎駅～新潟駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.5万円/坪(15.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +6.8％( +3.3万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 203 件(１年前(2023年)に比べて -72.2％( -526件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.6年(昨年 30.2年から +4.5 ％増)。平均土地面積は 80.4 坪 (昨年 81.2 坪から -1.0 ％減)。平均建物面積は 52.2 坪 (昨年 56.5 坪から -7.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。岩室駅、内野西が丘駅、内野駅、新潟大学前駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは越後赤塚駅で昨年に比べ +290.3 ％、坪単価は 51.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(越後赤塚駅、内野西が丘駅)は +185.7 ％(坪単価 +29.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(青山駅、吉田駅)は -46.7 ％(坪単価 -26.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 27.5 分 → 2024年 24.2 分、-12.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.2 ％ → 2024年 32.2 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.4 ％ → 2024年 3.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.4 ％ → 2024年 38.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 14.4 ％ → 2024年 11.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新潟大学前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.1万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +55.6％( +28.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -25件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった巻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.9万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -24.3％( -4.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -96.7％( -29件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR越後線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 柏崎駅 | 22.2万/坪 (40.8年/152坪) | 29.7万/坪 (32.0年/117坪) | 30.9万/坪 (30.7年/84.7坪) |
| 東柏崎駅 | 25.9万/坪 (31.8年/234坪) | 22.8万/坪 (35.4年/89.9坪) | 44.8万/坪 (30.9年/131坪) |
| 西中通駅 | - | 11.7万/坪 (39.5年/126坪) | 51.2万/坪 (12.5年/99.8坪) |
| 荒浜駅 | - | 3.8万/坪 (41.0年/69.6坪) | |
| 刈羽駅 | - | 30.4万/坪 (37.3年/214坪) | 25.4万/坪 (23.5年/333坪) |
| 西山駅 | - | 2.1万/坪 (44.0年/333坪) | 19.9万/坪 (26.9年/135坪) |
| 礼拝駅 | 6.0万/坪 (35.3年/40.8坪) | - | 10.6万/坪 (38.1年/275坪) |
| 石地駅 | - | 18.0万/坪 (45.8年/75.6坪) | 38.9万/坪 (21.8年/30.3坪) |
| 小木ノ城駅 | - | 28.4万/坪 (45.3年/63.5坪) | 6.6万/坪 (31.0年/206坪) |
| 出雲崎駅 | - | 19.1万/坪 (38.1年/46.9坪) | 7.5万/坪 (51.8年/59.0坪) |
| 妙法寺駅 | - | - | 1.3万/坪 (32.0年/194坪) |
| 小島谷駅 | - | 36.9万/坪 (23.5年/137坪) | 71.2万/坪 (7.8年/51.4坪) |
| 桐原駅 | - | - | - |
| 寺泊駅 | - | 17.8万/坪 (45.3年/88.1坪) | 15.3万/坪 (32.9年/68.4坪) |
| 分水駅 | 21.9万/坪 (34.7年/43.9坪) | 23.1万/坪 (35.5年/87.0坪) | 21.4万/坪 (25.5年/121坪) |
| 粟生津駅 | - | 20.8万/坪 (31.3年/78.7坪) | 25.1万/坪 (43.0年/45.4坪) |
| 南吉田駅 | - | 3.8万/坪 (32.0年/57.5坪) | 30.2万/坪 (32.4年/58.5坪) |
| 吉田駅 | 22.3万/坪 (32.1年/65.3坪) | 39.5万/坪 (26.0年/82.0坪) | 23.1万/坪 (39.1年/84.4坪) |
| 北吉田駅 | 14.5万/坪 (38.1年/62.5坪) | - | 89.3万/坪 (15.6年/63.5坪) |
| 岩室駅 | 32.7万/坪 (35.9年/206坪) | 20.5万/坪 (35.6年/116坪) | 31.0万/坪 (24.2年/64.8坪) |
| 巻駅 | 14.9万/坪 (42.0年/49.9坪) | 19.6万/坪 (35.5年/104坪) | 21.5万/坪 (34.1年/123坪) |
| 越後曽根駅 | 17.2万/坪 (19.5年/136坪) | 25.3万/坪 (32.8年/107坪) | 22.9万/坪 (31.7年/100坪) |
| 越後赤塚駅 | 51.2万/坪 (18.9年/65.5坪) | 13.1万/坪 (42.1年/142坪) | 11.4万/坪 (35.2年/118坪) |
| 内野西が丘駅 | 48.3万/坪 (19.3年/67.1坪) | 26.7万/坪 (38.2年/86.1坪) | 40.9万/坪 (23.8年/97.0坪) |
| 内野駅 | 47.1万/坪 (37.7年/75.9坪) | 33.4万/坪 (30.8年/112坪) | 42.5万/坪 (27.5年/75.3坪) |
| 新潟大学前駅 | 80.1万/坪 (21.1年/65.0坪) | 51.5万/坪 (27.8年/71.6坪) | 74.1万/坪 (25.7年/57.2坪) |
| 寺尾駅 | 37.4万/坪 (38.6年/68.0坪) | 45.1万/坪 (32.8年/66.2坪) | 46.8万/坪 (29.8年/75.2坪) |
| 小針駅 | 55.8万/坪 (30.1年/65.2坪) | 58.7万/坪 (25.6年/70.1坪) | 55.6万/坪 (24.1年/65.6坪) |
| 青山駅 | 36.9万/坪 (45.7年/80.2坪) | 73.5万/坪 (27.9年/75.5坪) | 76.2万/坪 (21.2年/71.3坪) |
| 関屋駅 | 64.3万/坪 (21.9年/38.2坪) | 57.8万/坪 (30.6年/112坪) | 73.2万/坪 (20.9年/64.5坪) |
| 白山駅 | 48.5万/坪 (36.6年/49.7坪) | 55.5万/坪 (28.4年/42.1坪) | 48.6万/坪 (30.9年/96.7坪) |
| 新潟駅 | 68.3万/坪 (30.4年/75.8坪) | 58.5万/坪 (28.2年/72.4坪) | 63.0万/坪 (26.0年/68.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
越後赤塚駅 51.2 万/坪(昨年同期比 +290.3 ％)
越後赤塚駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.2万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +290.3％( +38.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 42.1年から -55.0 ％減)。平均土地面積は 65.5 坪 (昨年 142.3 坪から -54.0 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 53.8 坪から -32.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 42.1 年 → 2024年 18.9 年、-55.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 27.4 分 → 2024年 8.0 分、-70.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 42.9 ％ → 2024年 66.7 ％)
内野西が丘駅 48.3 万/坪(昨年同期比 +81.2 ％)
内野西が丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.3万円/坪(14.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +81.2％( +21.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 19.3年(昨年 38.2年から -49.6 ％減)。平均土地面積は 67.1 坪 (昨年 86.1 坪から -22.1 ％減)。平均建物面積は 57.1 坪 (昨年 35.5 坪から +60.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 38.2 年 → 2024年 19.3 年、-49.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 ％ → 2024年 50.0 ％)
青山駅 36.9 万/坪(昨年同期比 -49.9 ％)
青山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.9万円/坪(11.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -49.9％( -36.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.7年(昨年 27.9年から +63.9 ％増)。平均土地面積は 80.2 坪 (昨年 75.5 坪から +6.2 ％増)。平均建物面積は 40.5 坪 (昨年 48.6 坪から -16.8 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.2 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.9 年 → 2024年 45.7 年、+63.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.3 分 → 2024年 13.8 分、+32.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 ％ → 2024年 66.7 ％)
吉田駅 22.3 万/坪(昨年同期比 -43.6 ％)
吉田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.3万円/坪(6.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -43.6％( -17.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.1年(昨年 26.0年から +23.3 ％増)。平均土地面積は 65.3 坪 (昨年 82.0 坪から -20.3 ％減)。平均建物面積は 34.2 坪 (昨年 55.0 坪から -37.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 26.0 年 → 2024年 32.1 年、+23.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示