【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR徳島線 (佃駅~佐古駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.3万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +26.0%( +9.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 58 件(1年前(2023年)に比べて -61.8%( -94件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 29.4年から -19.1 %減)。平均土地面積は 88.9 坪 (昨年 105.1 坪から -15.4 %減)。平均建物面積は 50.6 坪 (昨年 58.0 坪から -12.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。貞光駅、山瀬駅、石井駅、府中駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは貞光駅で昨年に比べ +51.0 %、坪単価は 10.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(貞光駅、府中駅)は +46.8 %(坪単価 +10.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(阿波山川駅、穴吹駅)は -8.0 %(坪単価 -1.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 29.4 年 → 2024年 23.8 年、-19.1 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 22.8 分 → 2024年 19.3 分、-15.4 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.3 % → 2024年 31.5 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.3 % → 2024年 6.9 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 % → 2024年 1.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった佐古駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.0万円/坪(21.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +19.9%( +11.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2023年)に比べて -68.4%( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった山瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.4万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +20.8%( +0.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR徳島線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
佃駅 | 10.6万/坪 (49.0年/84.7坪) | - | - |
辻駅 | 66.1万/坪 (5.0年/60.5坪) | - | 0.15万/坪 (45.3年/203坪) |
阿波加茂駅 | 85.0万/坪 (0.25年/45.4坪) | - | - |
三加茂駅 | - | - | 7.9万/坪 (25.8年/56.0坪) |
江口駅 | - | 35.0万/坪 (23.8年/81.7坪) | 8.5万/坪 (40.0年/192坪) |
阿波半田駅 | 15.0万/坪 (22.0年/127坪) | - | 22.1万/坪 (34.0年/165坪) |
貞光駅 | 10.3万/坪 (28.0年/112坪) | 6.8万/坪 (41.9年/119坪) | 9.9万/坪 (36.8年/190坪) |
小島駅 | - | 21.0万/坪 (32.5年/272坪) | 7.3万/坪 (0年/145坪) |
穴吹駅 | 43.3万/坪 (25.0年/240坪) | 44.9万/坪 (26.2年/142坪) | 16.4万/坪 (38.6年/80.0坪) |
川田駅 | - | 5.6万/坪 (36.8年/108坪) | 3.7万/坪 (30.0年/110坪) |
阿波山川駅 | 5.6万/坪 (37.0年/182坪) | 6.4万/坪 (47.3年/189坪) | 3.6万/坪 (50.7年/125坪) |
山瀬駅 | 3.4万/坪 (48.0年/96.8坪) | 2.8万/坪 (33.3年/296坪) | 14.8万/坪 (17.5年/154坪) |
学駅 | - | - | 6.0万/坪 (53.5年/245坪) |
阿波川島駅 | - | 26.7万/坪 (26.9年/189坪) | 9.1万/坪 (39.9年/111坪) |
西麻植駅 | - | - | 35.1万/坪 (29.9年/51.4坪) |
鴨島駅 | 36.2万/坪 (25.7年/86.5坪) | 30.5万/坪 (29.5年/100坪) | 20.5万/坪 (34.9年/153坪) |
麻植塚駅 | 19.4万/坪 (42.0年/142坪) | - | 4.9万/坪 (54.5年/115坪) |
牛島駅 | - | 28.4万/坪 (34.4年/154坪) | 9.4万/坪 (41.5年/180坪) |
下浦駅 | - | 14.3万/坪 (53.3年/154坪) | 58.2万/坪 (25.5年/63.5坪) |
石井駅 | 43.7万/坪 (31.9年/71.8坪) | 32.4万/坪 (25.3年/71.7坪) | 38.4万/坪 (27.5年/135坪) |
府中駅 | 55.8万/坪 (20.6年/76.9坪) | 39.2万/坪 (27.0年/95.1坪) | 46.0万/坪 (21.0年/68.1坪) |
鮎喰駅 | 50.2万/坪 (12.1年/49.9坪) | 46.5万/坪 (27.3年/88.4坪) | 45.7万/坪 (29.5年/62.5坪) |
蔵本駅 | 50.9万/坪 (22.4年/55.2坪) | 48.9万/坪 (22.1年/60.3坪) | 53.9万/坪 (21.9年/67.2坪) |
佐古駅 | 70.0万/坪 (12.9年/44.6坪) | 58.3万/坪 (28.4年/70.4坪) | 71.0万/坪 (16.6年/46.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
貞光駅 10.3 万/坪(昨年同期比 +51.0 %)
貞光駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.3万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +51.0%( +3.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -85.7%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 41.9年から -33.1 %減)。平均土地面積は 111.9 坪 (昨年 119.5 坪から -6.3 %減)。平均建物面積は 13.6 坪 (昨年 53.7 坪から -74.6 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 41.9 年 → 2024年 28.0 年、-33.1 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 19.9 分 → 2024年 30.0 分、+51.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 % → 2024年 100.0 %)
府中駅 55.8 万/坪(昨年同期比 +42.5 %)
府中駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.8万円/坪(16.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +42.5%( +16.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて -30.0%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 27.0年から -23.5 %減)。平均土地面積は 76.9 坪 (昨年 95.1 坪から -19.1 %減)。平均建物面積は 47.7 坪 (昨年 51.4 坪から -7.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 27.0 年 → 2024年 20.6 年、-23.5 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 21.1 % → 2024年 42.9 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 42.1 % → 2024年 28.6 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 20.1 分 → 2024年 24.7 分、+22.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.5 % → 2024年 14.3 %)
阿波山川駅 5.6 万/坪(昨年同期比 -12.5 %)
阿波山川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 5.6万円/坪(1.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -12.5%( -0.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -55.6%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 47.3年から -21.7 %減)。平均土地面積は 182.3 坪 (昨年 188.6 坪から -3.3 %減)。平均建物面積は 73.4 坪 (昨年 57.8 坪から +26.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 47.3 年 → 2024年 37.0 年、-21.7 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 29.4 分 → 2024年 17.5 分、-40.6 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 77.8 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 50.0 %)
穴吹駅 43.3 万/坪(昨年同期比 -3.5 %)
穴吹駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.3万円/坪(13.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -3.5%( -1.6万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -66.7%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 26.2年から -4.7 %減)。平均土地面積は 240.0 坪 (昨年 142.4 坪から +68.6 %増)。平均建物面積は 49.4 坪 (昨年 84.7 坪から -41.7 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 31.4 分 → 2024年 48.7 分、+54.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 66.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示