【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR福塩線 (福山駅～塩町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.9万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -3.6％( -1.9万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 84 件(１年前(2023年)に比べて +15.1％( +11件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 24.6年から +14.5 ％増)。平均土地面積は 81.4 坪 (昨年 95.8 坪から -15.1 ％減)。平均建物面積は 58.9 坪 (昨年 48.3 坪から +21.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。横尾駅、駅家駅、新市駅、鵜飼駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは上戸手駅で昨年に比べ +204.5 ％、坪単価は 73.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(上戸手駅、備後三川駅)は +176.5 ％(坪単価 +35.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(府中駅、福山駅)は -40.6 ％(坪単価 -17.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.3 ％ → 2024年 8.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 24.6 年 → 2024年 28.1 年、+14.5 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.8 ％ → 2024年 23.4 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 32.3 ％ → 2024年 36.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった上戸手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.2万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +204.5％( +49.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.6万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +93.5％( +4.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR福塩線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 福山駅 | 55.8万/坪 (28.6年/78.7坪) | 77.1万/坪 (23.5年/76.3坪) | 69.7万/坪 (26.0年/72.8坪) |
| 備後本庄駅 | - | 5.8万/坪 (46.3年/22.7坪) | - |
| 横尾駅 | 52.5万/坪 (18.9年/113坪) | 38.8万/坪 (33.3年/165坪) | 80.7万/坪 (1.8年/52.9坪) |
| 神辺駅 | - | 54.5万/坪 (14.3年/47.6坪) | 22.7万/坪 (26.3年/54.5坪) |
| 湯田村駅 | - | 59.8万/坪 (8.8年/68.1坪) | 52.5万/坪 (14.0年/155坪) |
| 道上駅 | 45.8万/坪 (26.6年/65.0坪) | 48.0万/坪 (25.9年/100坪) | 19.5万/坪 (17.3年/96.8坪) |
| 万能倉駅 | 61.5万/坪 (20.0年/64.7坪) | 59.4万/坪 (9.3年/65.9坪) | 42.0万/坪 (19.3年/76.6坪) |
| 駅家駅 | 46.7万/坪 (24.3年/44.4坪) | 34.3万/坪 (28.8年/59.7坪) | 84.1万/坪 (6.3年/57.5坪) |
| 近田駅 | - | 66.1万/坪 (0.25年/56.0坪) | 40.9万/坪 (33.3年/118坪) |
| 戸手駅 | - | 21.1万/坪 (35.3年/105坪) | - |
| 上戸手駅 | 73.2万/坪 (17.3年/66.6坪) | 24.0万/坪 (18.3年/139坪) | - |
| 新市駅 | 8.6万/坪 (41.8年/49.9坪) | 4.5万/坪 (44.3年/188坪) | 55.1万/坪 (44.3年/90.8坪) |
| 高木駅 | 4.3万/坪 (58.8年/51.4坪) | - | 95.1万/坪 (29.3年/123坪) |
| 鵜飼駅 | 69.9万/坪 (11.3年/166坪) | 49.8万/坪 (36.8年/163坪) | - |
| 府中駅 | 11.7万/坪 (49.8年/113坪) | 25.2万/坪 (29.3年/70.3坪) | 38.4万/坪 (0.8年/57.5坪) |
| 下川辺駅 | - | 19.9万/坪 (37.8年/177坪) | - |
| 河佐駅 | - | - | - |
| 備後三川駅 | 37.2万/坪 (41.8年/156坪) | 15.0万/坪 (30.9年/297坪) | 7.3万/坪 (0年/146坪) |
| 備後矢野駅 | - | - | - |
| 上下駅 | - | 3.4万/坪 (70.3年/63.5坪) | 4.9万/坪 (0年/191坪) |
| 甲奴駅 | - | - | 51.2万/坪 (67.3年/27.2坪) |
| 梶田駅 | - | - | - |
| 備後安田駅 | - | 1.4万/坪 (0年/224坪) | - |
| 吉舎駅 | - | - | - |
| 三良坂駅 | - | 2.8万/坪 (0年/74.9坪) | - |
| 塩町駅 | 12.4万/坪 (46.3年/87.7坪) | - | 13.6万/坪 (54.3年/148坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
上戸手駅 73.2 万/坪(昨年同期比 +204.5 ％)
上戸手駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.2万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +204.5％( +49.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 17.3年(昨年 18.3年から -5.5 ％減)。平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 139.2 坪から -52.2 ％減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 16.6 坪から +113.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 29.5 分 → 2024年 16.5 分、-44.1 ％と大きく減少)
備後三川駅 37.2 万/坪(昨年同期比 +148.4 ％)
備後三川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.2万円/坪(11.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +148.4％( +22.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.8年(昨年 30.9年から +35.0 ％増)。平均土地面積は 155.8 坪 (昨年 297.5 坪から -47.6 ％減)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 47.4 坪から +2.1 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.9 年 → 2024年 41.8 年、+35.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
府中駅 11.7 万/坪(昨年同期比 -53.6 ％)
府中駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.7万円/坪(3.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -53.6％( -13.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 49.8年(昨年 29.3年から +70.1 ％増)。平均土地面積は 112.9 坪 (昨年 70.3 坪から +60.6 ％増)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 31.8 坪から +40.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.3 年 → 2024年 49.8 年、+70.1 ％と大きく増加)
福山駅 55.8 万/坪(昨年同期比 -27.6 ％)
福山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.8万円/坪(16.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -27.6％( -21.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 48 件(１年前(2023年)に比べて +54.8％( +17件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 23.5年から +21.5 ％増)。平均土地面積は 78.7 坪 (昨年 76.3 坪から +3.0 ％増)。平均建物面積は 75.3 坪 (昨年 54.3 坪から +38.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 32.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.5 年 → 2024年 28.6 年、+21.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 36.4 分 → 2024年 41.9 分、+15.2 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.5 ％ → 2024年 27.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.6 ％ → 2024年 20.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示