【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR可部線 (横川駅～あき亀山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.1万円/坪(22.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -5.6％( -4.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 90 件(１年前(2023年)に比べて -68.1％( -192件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 18.8年から +2.7 ％増)。平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 67.4 坪から -1.2 ％減)。平均建物面積は 62.5 坪 (昨年 46.6 坪から +34.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。下祇園駅、緑井駅、可部駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは下祇園駅で昨年に比べ +42.5 ％、坪単価は 166 万円/坪となった。
上位 2 駅(下祇園駅、緑井駅)は +42.4 ％(坪単価 +45.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(三滝駅、あき亀山駅)は -49.1 ％(坪単価 -51.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 29.0 分 → 2024年 22.7 分、-21.6 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.5 ％ → 2024年 7.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 13.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.3 ％ → 2024年 32.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.3 ％ → 2024年 30.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった下祇園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 166万円/坪(50.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +42.5％( +49.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -92.3％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となったあき亀山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.2万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -47.0％( -25.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -56.5％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR可部線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横川駅 | 93.0万/坪 (21.4年/93.1坪) | 95.4万/坪 (30.6年/44.1坪) | 80.9万/坪 (35.0年/46.5坪) |
| 三滝駅 | 73.5万/坪 (23.8年/63.5坪) | 150万/坪 (5.1年/77.9坪) | 50.4万/坪 (42.4年/78.1坪) |
| 安芸長束駅 | 99.2万/坪 (19.1年/63.5坪) | 96.1万/坪 (17.2年/55.9坪) | 89.9万/坪 (17.8年/49.5坪) |
| 下祇園駅 | 166万/坪 (12.0年/262坪) | 117万/坪 (9.7年/46.1坪) | 108万/坪 (17.8年/80.5坪) |
| 古市橋駅 | 109万/坪 (10.3年/65.8坪) | 131万/坪 (14.5年/37.5坪) | 103万/坪 (14.2年/85.5坪) |
| 大町駅 | 52.3万/坪 (28.0年/158坪) | 79.1万/坪 (20.9年/42.8坪) | 125万/坪 (0.6年/31.8坪) |
| 緑井駅 | 139万/坪 (4.0年/42.4坪) | 97.8万/坪 (13.1年/79.1坪) | 82.7万/坪 (27.8年/152坪) |
| 七軒茶屋駅 | - | 108万/坪 (10.8年/46.6坪) | 86.2万/坪 (25.0年/46.7坪) |
| 梅林駅 | - | 29.2万/坪 (37.4年/56.3坪) | 12.7万/坪 (51.5年/33.3坪) |
| 上八木駅 | 68.0万/坪 (13.8年/50.7坪) | 98.9万/坪 (19.7年/103坪) | 71.2万/坪 (12.1年/60.0坪) |
| 中島駅 | 86.6万/坪 (1.0年/36.3坪) | 88.3万/坪 (7.3年/46.8坪) | 104万/坪 (15.0年/62.8坪) |
| 可部駅 | 52.2万/坪 (18.9年/53.9坪) | 39.6万/坪 (26.5年/102坪) | 33.5万/坪 (28.1年/89.2坪) |
| 河戸帆待川駅 | 55.1万/坪 (29.6年/50.7坪) | 88.0万/坪 (5.3年/53.8坪) | 71.0万/坪 (12.8年/47.4坪) |
| あき亀山駅 | 29.2万/坪 (30.6年/53.5坪) | 55.0万/坪 (19.5年/65.3坪) | 27.5万/坪 (36.3年/91.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
下祇園駅 166.3 万/坪(昨年同期比 +42.5 ％)
下祇園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 166万円/坪(50.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +42.5％( +49.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -92.3％( -24件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.0年(昨年 9.7年から +23.2 ％増)。平均土地面積は 261.7 坪 (昨年 46.1 坪から +467.9 ％増)。平均建物面積は 107.4 坪 (昨年 39.2 坪から +173.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 9.7 年 → 2024年 12.0 年、+23.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 13.5 分 → 2024年 16.5 分、+22.5 ％と大きく増加)
緑井駅 139.2 万/坪(昨年同期比 +42.3 ％)
緑井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +42.3％( +41.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.0年(昨年 13.1年から -69.3 ％減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 79.1 坪から -46.4 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 38.9 坪から -26.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 13.1 年 → 2024年 4.0 年、-69.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 14.2 分 → 2024年 10.0 分、-29.4 ％と大きく減少)
三滝駅 73.5 万/坪(昨年同期比 -51.2 ％)
三滝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.5万円/坪(22.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -51.2％( -77.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 23.8年(昨年 5.1年から +363.2 ％増)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 77.9 坪から -18.4 ％減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 33.3 坪から +27.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 5.1 年 → 2024年 23.8 年、+363.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.0 分 → 2024年 12.5 分、+25.0 ％と大きく増加)
あき亀山駅 29.2 万/坪(昨年同期比 -47.0 ％)
あき亀山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.2万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -47.0％( -25.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて -56.5％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.6年(昨年 19.5年から +56.8 ％増)。平均土地面積は 53.5 坪 (昨年 65.3 坪から -18.0 ％減)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 44.8 坪から -37.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 19.5 年 → 2024年 30.6 年、+56.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示