【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜12月期のJR可部線 (横川駅～あき亀山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.5万円/坪(24.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +23.3％( +15.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 282 件(１年前(2022年)に比べて +21.6％( +50件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 23.5年から -19.9 ％減)。平均土地面積は 67.4 坪 (昨年 73.7 坪から -8.6 ％減)。平均建物面積は 46.6 坪 (昨年 46.8 坪から -0.3 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。古市橋駅、七軒茶屋駅、上八木駅、河戸帆待川駅、あき亀山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三滝駅で昨年に比べ +198.3 ％、坪単価は 150 万円/坪となった。
上位 2 駅(三滝駅、梅林駅)は +163.8 ％(坪単価 +58.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(大町駅、中島駅)は -26.1 ％(坪単価 -31.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2022年 23.5 年 → 2023年 18.8 年、-19.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 32.9 分 → 2023年 29.0 分、-12.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 27.6 ％ → 2023年 41.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 6.8 ％ → 2023年 12.4 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 2.7 ％ → 2023年 0.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三滝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 150万円/坪(45.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +198.3％( +100.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった梅林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.2万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +129.3％( +16.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR可部線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 横川駅 | 95.4万/坪 (30.6年/44.1坪) | 80.9万/坪 (35.0年/46.5坪) | 95.6万/坪 (30.9年/41.9坪) |
| 三滝駅 | 150万/坪 (5.1年/77.9坪) | 50.4万/坪 (42.4年/78.1坪) | 83.4万/坪 (28.0年/47.6坪) |
| 安芸長束駅 | 96.1万/坪 (17.2年/55.9坪) | 89.9万/坪 (17.8年/49.5坪) | 90.6万/坪 (13.2年/54.0坪) |
| 下祇園駅 | 117万/坪 (9.7年/46.1坪) | 108万/坪 (17.8年/80.5坪) | 99.9万/坪 (19.8年/44.6坪) |
| 古市橋駅 | 131万/坪 (14.5年/37.5坪) | 103万/坪 (14.2年/85.5坪) | 147万/坪 (0.25年/26.5坪) |
| 大町駅 | 79.1万/坪 (20.9年/42.8坪) | 125万/坪 (0.6年/31.8坪) | 87.4万/坪 (25.2年/75.3坪) |
| 緑井駅 | 97.8万/坪 (13.1年/79.1坪) | 82.7万/坪 (27.8年/152坪) | 110万/坪 (12.8年/114坪) |
| 七軒茶屋駅 | 108万/坪 (10.8年/46.6坪) | 86.2万/坪 (25.0年/46.7坪) | 110万/坪 (16.1年/58.3坪) |
| 梅林駅 | 29.2万/坪 (37.4年/56.3坪) | 12.7万/坪 (51.5年/33.3坪) | 44.3万/坪 (26.8年/38.6坪) |
| 上八木駅 | 98.9万/坪 (19.7年/103坪) | 71.2万/坪 (12.1年/60.0坪) | 33.7万/坪 (43.2年/38.8坪) |
| 中島駅 | 88.3万/坪 (7.3年/46.8坪) | 104万/坪 (15.0年/62.8坪) | 76.0万/坪 (11.1年/54.2坪) |
| 可部駅 | 39.6万/坪 (26.5年/102坪) | 33.5万/坪 (28.1年/89.2坪) | 31.2万/坪 (24.7年/119坪) |
| 河戸帆待川駅 | 88.0万/坪 (5.3年/53.8坪) | 71.0万/坪 (12.8年/47.4坪) | 65.3万/坪 (19.2年/63.1坪) |
| あき亀山駅 | 55.0万/坪 (19.5年/65.3坪) | 27.5万/坪 (36.3年/91.1坪) | 43.2万/坪 (28.4年/53.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三滝駅 150.4 万/坪(昨年同期比 +198.3 ％)
三滝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 150万円/坪(45.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +198.3％( +100.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 5.1年(昨年 42.4年から -87.9 ％減)。平均土地面積は 77.9 坪 (昨年 78.1 坪から -0.3 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 56.5 坪から -41.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 42.4 年 → 2023年 5.1 年、-87.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 13.3 分 → 2023年 10.0 分、-25.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 33.3 ％ → 2023年 50.0 ％)
梅林駅 29.2 万/坪(昨年同期比 +129.3 ％)
梅林駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.2万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +129.3％( +16.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.4年(昨年 51.5年から -27.5 ％減)。平均土地面積は 56.3 坪 (昨年 33.3 坪から +69.1 ％増)。平均建物面積は 37.1 坪 (昨年 19.7 坪から +88.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 51.5 年 → 2023年 37.4 年、-27.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 16.0 分 → 2023年 9.5 分、-40.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 60.0 ％)
大町駅 79.1 万/坪(昨年同期比 -36.9 ％)
大町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.1万円/坪(23.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -36.9％( -46.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2022年)に比べて +133.3％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.9年(昨年 0.6年から +3463.0 ％増)。平均土地面積は 42.8 坪 (昨年 31.8 坪から +34.7 ％増)。平均建物面積は 35.0 坪 (昨年 33.8 坪から +3.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 0.6 年 → 2023年 20.9 年、+3463.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 8.0 分 → 2023年 12.6 分、+57.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 33.3 ％)
中島駅 88.3 万/坪(昨年同期比 -15.2 ％)
中島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.3万円/坪(26.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -15.2％( -15.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2022年)に比べて +800.0％( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 7.3年(昨年 15.0年から -51.7 ％減)。平均土地面積は 46.8 坪 (昨年 62.8 坪から -25.4 ％減)。平均建物面積は 35.4 坪 (昨年 75.6 坪から -53.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 15.0 年 → 2023年 7.3 年、-51.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 50.0 ％ → 2023年 77.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示