【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR山陰本線 (安来駅～飯浦駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.7万円/坪(9.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -24.1％( -10.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 45 件(１年前(2023年)に比べて -53.6％( -52件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.4年(昨年 30.2年から +30.4 ％増)。平均土地面積は 103.0 坪 (昨年 100.2 坪から +2.8 ％増)。平均建物面積は 69.4 坪 (昨年 51.3 坪から +35.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。安来駅、来待駅、出雲市駅、都野津駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは都野津駅で昨年に比べ +89.1 ％、坪単価は 9.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(都野津駅、出雲市駅)は +80.6 ％(坪単価 +20.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(乃木駅、大田市駅)は -64.6 ％(坪単価 -27.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.0 ％ → 2024年 2.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.2 年 → 2024年 39.4 年、+30.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 23.2 分 → 2024年 27.1 分、+16.5 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.6 ％ → 2024年 59.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.7 ％ → 2024年 13.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった出雲市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.7万円/坪(26.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +72.1％( +36.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大田市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.3万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -63.2％( -14.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR山陰本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 安来駅 | 29.9万/坪 (70.3年/40.1坪) | 21.8万/坪 (45.9年/142坪) | 25.9万/坪 (25.3年/139坪) |
| 荒島駅 | 10.8万/坪 (49.8年/77.6坪) | - | 4.9万/坪 (48.3年/84.7坪) |
| 揖屋駅 | 19.2万/坪 (44.3年/192坪) | 43.7万/坪 (31.9年/121坪) | 50.4万/坪 (27.1年/63.8坪) |
| 東松江駅 | - | 18.8万/坪 (30.8年/233坪) | 22.2万/坪 (43.3年/218坪) |
| 松江駅 | 38.1万/坪 (38.4年/89.8坪) | 55.8万/坪 (28.7年/67.6坪) | 49.5万/坪 (34.1年/66.6坪) |
| 乃木駅 | 21.2万/坪 (46.8年/77.1坪) | 62.4万/坪 (22.5年/146坪) | 38.9万/坪 (44.3年/98.8坪) |
| 玉造温泉駅 | 48.0万/坪 (29.3年/146坪) | 89.1万/坪 (0.25年/66.6坪) | - |
| 来待駅 | 13.3万/坪 (39.8年/172坪) | 8.6万/坪 (41.3年/90.8坪) | 13.9万/坪 (31.3年/166坪) |
| 宍道駅 | - | 57.3万/坪 (20.8年/75.6坪) | 33.3万/坪 (46.3年/63.5坪) |
| 荘原駅 | - | - | 34.6万/坪 (27.3年/393坪) |
| 直江駅 | - | 61.1万/坪 (15.3年/90.8坪) | 4.0万/坪 (74.3年/93.8坪) |
| 出雲市駅 | 87.7万/坪 (0.25年/56.0坪) | 51.0万/坪 (22.7年/88.5坪) | 45.1万/坪 (19.8年/115坪) |
| 西出雲駅 | - | 41.6万/坪 (16.3年/57.5坪) | 41.1万/坪 (28.5年/78.3坪) |
| 出雲神西駅 | - | - | - |
| 江南駅 | - | - | - |
| 小田駅 | - | 22.7万/坪 (24.3年/139坪) | 18.6万/坪 (13.3年/112坪) |
| 田儀駅 | - | - | - |
| 波根駅 | - | - | 4.3万/坪 (39.8年/226坪) |
| 久手駅 | - | - | 3.1万/坪 (39.3年/106坪) |
| 大田市駅 | 8.3万/坪 (43.9年/123坪) | 22.5万/坪 (46.3年/130坪) | 12.3万/坪 (52.3年/101坪) |
| 静間駅 | - | - | - |
| 五十猛駅 | - | - | 8.6万/坪 (36.3年/72.6坪) |
| 仁万駅 | - | 1.1万/坪 (54.3年/106坪) | - |
| 馬路駅 | - | - | - |
| 湯里駅 | - | - | - |
| 温泉津駅 | - | - | 5.7万/坪 (0年/157坪) |
| 石見福光駅 | - | - | - |
| 黒松駅 | - | - | 7.8万/坪 (53.3年/72.6坪) |
| 浅利駅 | - | - | - |
| 江津駅 | - | - | 36.4万/坪 (47.9年/126坪) |
| 都野津駅 | 9.8万/坪 (0年/84.7坪) | 5.2万/坪 (45.8年/131坪) | 5.1万/坪 (33.3年/28.7坪) |
| 敬川駅 | - | - | - |
| 波子駅 | 30.3万/坪 (25.3年/136坪) | - | - |
| 久代駅 | - | - | - |
| 下府駅 | - | 8.8万/坪 (55.3年/184坪) | 13.2万/坪 (43.3年/109坪) |
| 浜田駅 | 33.2万/坪 (30.7年/55.4坪) | 40.7万/坪 (24.3年/92.8坪) | |
| 西浜田駅 | 36.7万/坪 (16.3年/157坪) | - | 19.1万/坪 (44.3年/75.6坪) |
| 周布駅 | - | 94.0万/坪 (0.25年/51.4坪) | - |
| 折居駅 | - | - | - |
| 三保三隅駅 | - | - | - |
| 岡見駅 | - | - | - |
| 鎌手駅 | - | - | 3.7万/坪 (43.3年/393坪) |
| 石見津田駅 | - | - | - |
| 益田駅 | 16.8万/坪 (56.3年/93.8坪) | 15.0万/坪 (33.6年/135坪) | 38.1万/坪 (49.3年/109坪) |
| 戸田小浜駅 | - | - | - |
| 飯浦駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
都野津駅 9.8 万/坪(昨年同期比 +89.1 ％)
都野津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.8万円/坪(3.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +89.1％( +4.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 130.8 坪から -35.3 ％減)。平均建物面積は 56.0 坪 (昨年 38.3 坪から +46.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 6.5 分 → 2024年 5.0 分、-23.1 ％と大きく減少)
出雲市駅 87.7 万/坪(昨年同期比 +72.1 ％)
出雲市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.7万円/坪(26.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +72.1％( +36.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 22.7年から -98.9 ％減)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 88.5 坪から -36.8 ％減)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 50.1 坪から -35.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 22.7 年 → 2024年 0.3 年、-98.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 38.5 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 20.6 分 → 2024年 30.0 分、+45.8 ％と大きく増加)
乃木駅 21.2 万/坪(昨年同期比 -66.0 ％)
乃木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.2万円/坪(6.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -66.0％( -41.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.8年(昨年 22.5年から +107.8 ％増)。平均土地面積は 77.1 坪 (昨年 145.8 坪から -47.1 ％減)。平均建物面積は 44.6 坪 (昨年 157.3 坪から -71.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.4 分 → 2024年 5.5 分、-47.1 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.5 年 → 2024年 46.8 年、+107.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
大田市駅 8.3 万/坪(昨年同期比 -63.2 ％)
大田市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.3万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -63.2％( -14.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.9年(昨年 46.3年から -5.0 ％減)。平均土地面積は 122.5 坪 (昨年 130.5 坪から -6.1 ％減)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 49.9 坪から -9.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.0 分 → 2024年 24.7 分、+76.2 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示