【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜12月期のJR赤穂線 (寒河駅~東岡山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.7万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +14.3%( +6.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 198 件(1年前(2020年)に比べて +27.7%( +43件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 24.8年から -2.0 %減)。平均土地面積は 84.1 坪 (昨年 83.1 坪から +1.3 %増)。平均建物面積は 46.7 坪 (昨年 44.8 坪から +4.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。日生駅、西片上駅、東岡山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西片上駅で昨年に比べ +83.1 %、坪単価は 23.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(西片上駅、日生駅)は +57.1 %(坪単価 +6.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(香登駅、伊部駅)は -51.1 %(坪単価 -14.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 34.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 31.2 % → 2021年 29.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 3.9 % → 2021年 1.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.9 % → 2021年 29.3 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった東岡山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.8万円/坪(25.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +20.3%( +14.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 48 件(1年前(2020年)に比べて +92.0%( +23件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった備前片上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.0万円/坪(3.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +14.7%( +1.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
JR赤穂線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
寒河駅 | - | - | 30.5万/坪 (12.5年/72.6坪) |
日生駅 | 13.5万/坪 (40.2年/89.7坪) | 10.3万/坪 (32.8年/96.2坪) | 9.1万/坪 (46.0年/82.7坪) |
伊里駅 | 13.8万/坪 (54.0年/203坪) | - | 12.2万/坪 (42.2年/125坪) |
備前片上駅 | 11.0万/坪 (54.9年/75.6坪) | 9.6万/坪 (65.3年/56.0坪) | 13.9万/坪 (50.0年/135坪) |
西片上駅 | 23.1万/坪 (32.8年/63.5坪) | 12.6万/坪 (43.7年/106坪) | 15.3万/坪 (0年/78.7坪) |
伊部駅 | 13.7万/坪 (46.1年/147坪) | 27.2万/坪 (28.0年/151坪) | 63.1万/坪 (23.6年/80.2坪) |
香登駅 | 13.0万/坪 (48.8年/154坪) | 27.3万/坪 (35.9年/183坪) | 16.6万/坪 (25.8年/185坪) |
長船駅 | 41.5万/坪 (17.3年/83.8坪) | 51.2万/坪 (10.9年/53.6坪) | 38.4万/坪 (25.4年/108坪) |
邑久駅 | 30.8万/坪 (30.0年/110坪) | 37.6万/坪 (26.7年/99.8坪) | 41.6万/坪 (25.4年/87.1坪) |
大富駅 | 54.2万/坪 (0.25年/51.9坪) | 62.6万/坪 (0.5年/50.9坪) | 27.5万/坪 (31.8年/78.7坪) |
西大寺駅 | 48.3万/坪 (21.9年/62.3坪) | 51.4万/坪 (18.5年/83.6坪) | 43.9万/坪 (26.7年/85.5坪) |
大多羅駅 | 57.5万/坪 (24.1年/58.1坪) | 48.8万/坪 (34.5年/63.2坪) | 39.1万/坪 (36.9年/112坪) |
東岡山駅 | 84.8万/坪 (15.0年/82.3坪) | 70.5万/坪 (25.2年/70.6坪) | 52.4万/坪 (18.0年/106坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西片上駅 23.1 万/坪(昨年同期比 +83.1 %)
西片上駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.1万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +83.1%( +10.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -85.7%( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.8年(昨年 43.7年から -25.0 %減)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 106.4 坪から -40.3 %減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 34.8 坪から -13.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 43.7 年 → 2021年 32.8 年、-25.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 84.4 分 → 2021年 2.0 分、-97.6 %と大きく減少)
日生駅 13.5 万/坪(昨年同期比 +31.0 %)
日生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.5万円/坪(4.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +31.0%( +3.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて -15.4%( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 40.2年(昨年 32.8年から +22.7 %増)。平均土地面積は 89.7 坪 (昨年 96.2 坪から -6.7 %減)。平均建物面積は 39.6 坪 (昨年 62.1 坪から -36.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 45.8 分 → 2021年 13.2 分、-71.2 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 83.3 % → 2021年 54.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 32.8 年 → 2021年 40.2 年、+22.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 45.5 %)
香登駅 13.0 万/坪(昨年同期比 -52.5 %)
香登駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.0万円/坪(3.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -52.5%( -14.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.8年(昨年 35.9年から +35.7 %増)。平均土地面積は 154.3 坪 (昨年 183.0 坪から -15.7 %減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 59.0 坪から -28.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 35.9 年 → 2021年 48.8 年、+35.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 % → 2021年 100.0 %)
伊部駅 13.7 万/坪(昨年同期比 -49.8 %)
伊部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 13.7万円/坪(4.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -49.8%( -13.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 46.1年(昨年 28.0年から +64.7 %増)。平均土地面積は 147.1 坪 (昨年 151.3 坪から -2.8 %減)。平均建物面積は 74.3 坪 (昨年 127.1 坪から -41.5 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 28.0 年 → 2021年 46.1 年、+64.7 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 17.0 分 → 2021年 26.0 分、+52.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 71.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示