【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期のJR中央本線 (坂下駅～古虎渓駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.5万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +12.0％( +5.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 67 件(１年前(2021年)に比べて -4.3％( -3件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 30.1年から -26.2 ％減)。平均土地面積は 82.2 坪 (昨年 114.7 坪から -28.3 ％減)。平均建物面積は 40.4 坪 (昨年 53.7 坪から -24.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。瑞浪駅、土岐市駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは恵那駅で昨年に比べ +160.6 ％、坪単価は 68.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(恵那駅、土岐市駅)は +115.2 ％(坪単価 +35.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(中津川駅、多治見駅)は -28.2 ％(坪単価 -11.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 30.1 年 → 2022年 22.2 年、-26.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 10.8 ％ → 2022年 20.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 30.8 ％ → 2022年 7.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 41.5 ％ → 2022年 56.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 6.2 ％ → 2022年 1.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった土岐市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.1万円/坪(21.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +69.7％( +29.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2021年)に比べて +7.7％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった古虎渓駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.8万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -15.7％( -2.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -33.3％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR中央本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 坂下駅 | - | 20.1万/坪 (22.8年/118坪) | 9.1万/坪 (29.8年/78.7坪) |
| 落合川駅 | - | - | - |
| 中津川駅 | 22.0万/坪 (30.8年/96.9坪) | 36.2万/坪 (24.3年/137坪) | 29.5万/坪 (31.4年/150坪) |
| 美乃坂本駅 | 114万/坪 (-0.25年/74.1坪) | - | 72.1万/坪 (7.8年/84.7坪) |
| 恵那駅 | 68.7万/坪 (15.3年/40.8坪) | 26.4万/坪 (36.4年/189坪) | 32.4万/坪 (45.8年/260坪) |
| 武並駅 | - | - | - |
| 釜戸駅 | 5.7万/坪 (28.8年/72.6坪) | - | 1.1万/坪 (48.8年/51.4坪) |
| 瑞浪駅 | 69.8万/坪 (11.3年/63.9坪) | 54.8万/坪 (10.2年/96.3坪) | - |
| 土岐市駅 | 71.1万/坪 (15.4年/90.4坪) | 41.9万/坪 (34.0年/135坪) | 47.3万/坪 (11.6年/147坪) |
| 多治見駅 | 46.1万/坪 (24.6年/82.2坪) | 55.7万/坪 (32.8年/95.2坪) | 46.0万/坪 (17.9年/61.9坪) |
| 古虎渓駅 | 14.8万/坪 (33.8年/57.1坪) | 17.6万/坪 (33.8年/58.2坪) | 29.1万/坪 (28.8年/60.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
恵那駅 68.7 万/坪(昨年同期比 +160.6 ％)
恵那駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.7万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +160.6％( +42.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2021年)に比べて -75.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.3年(昨年 36.4年から -58.1 ％減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 189.1 坪から -78.4 ％減)。平均建物面積は 32.5 坪 (昨年 72.0 坪から -54.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 36.4 年 → 2022年 15.3 年、-58.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 55.4 分 → 2022年 21.5 分、-61.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 12.5 ％ → 2022年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 37.5 ％ → 2022年 50.0 ％)
土岐市駅 71.1 万/坪(昨年同期比 +69.7 ％)
土岐市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.1万円/坪(21.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +69.7％( +29.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2021年)に比べて +7.7％( +1件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 15.4年(昨年 34.0年から -54.7 ％減)。平均土地面積は 90.4 坪 (昨年 135.0 坪から -33.0 ％減)。平均建物面積は 42.0 坪 (昨年 89.7 坪から -53.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 34.0 年 → 2022年 15.4 年、-54.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.7 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 29.7 分 → 2022年 36.6 分、+23.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 25.0 ％ → 2022年 33.3 ％)
中津川駅 22.0 万/坪(昨年同期比 -39.2 ％)
中津川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.0万円/坪(6.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -39.2％( -14.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 12 件(１年前(2021年)に比べて +20.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.8年(昨年 24.3年から +26.8 ％増)。平均土地面積は 96.9 坪 (昨年 136.7 坪から -29.1 ％減)。平均建物面積は 47.6 坪 (昨年 41.4 坪から +14.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 72.4 分 → 2022年 56.4 分、-22.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 24.3 年 → 2022年 30.8 年、+26.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 83.3 ％)
多治見駅 46.1 万/坪(昨年同期比 -17.2 ％)
多治見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.1万円/坪(13.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -17.2％( -9.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2021年)に比べて +8.0％( +2件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 24.6年(昨年 32.8年から -25.1 ％減)。平均土地面積は 82.2 坪 (昨年 95.2 坪から -13.6 ％減)。平均建物面積は 41.1 坪 (昨年 41.0 坪から +0.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 32.8 年 → 2022年 24.6 年、-25.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 4.5 ％ → 2022年 20.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 36.4 ％ → 2022年 8.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.9 ％ → 2022年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示