【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のJR中央本線 (坂下駅~古虎渓駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.7万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +8.2%( +3.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 46 件(1年前(2020年)に比べて -24.6%( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 26.5年から +2.6 %増)。平均土地面積は 98.6 坪 (昨年 94.6 坪から +4.2 %増)。平均建物面積は 48.3 坪 (昨年 35.7 坪から +35.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。美乃坂本駅、土岐市駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは恵那駅で昨年に比べ +137.1 %、坪単価は 83.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(恵那駅、中津川駅)は +132.8 %(坪単価 +36.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(多治見駅、瑞浪駅)は -35.8 %(坪単価 -16.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 35.8 % → 2021年 26.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 3.3 % → 2021年 4.9 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 36.5 分 → 2021年 40.8 分、+11.9 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.3 % → 2021年 39.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 26.4 % → 2021年 17.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった恵那駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.4万円/坪(25.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +137.1%( +48.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった多治見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.3万円/坪(7.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -36.6%( -14.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて -5.9%( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
JR中央本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
坂下駅 | - | 30.7万/坪 (25.5年/65.0坪) | - |
落合川駅 | - | - | - |
中津川駅 | 45.5万/坪 (31.2年/165坪) | 19.9万/坪 (33.9年/115坪) | 46.1万/坪 (16.2年/111坪) |
美乃坂本駅 | 78.3万/坪 (18.0年/209坪) | 40.5万/坪 (18.7年/138坪) | 55.7万/坪 (9.6年/93.8坪) |
恵那駅 | 83.4万/坪 (11.5年/67.3坪) | 35.2万/坪 (25.0年/96.2坪) | 70.8万/坪 (4.3年/76.4坪) |
武並駅 | - | - | - |
釜戸駅 | - | 13.9万/坪 (23.0年/96.8坪) | - |
瑞浪駅 | 34.3万/坪 (17.0年/115坪) | 52.8万/坪 (18.2年/86.2坪) | 41.9万/坪 (21.3年/99.7坪) |
土岐市駅 | 44.3万/坪 (18.7年/71.3坪) | 36.4万/坪 (31.0年/117坪) | 41.0万/坪 (26.0年/137坪) |
多治見駅 | 24.3万/坪 (33.2年/73.5坪) | 38.3万/坪 (27.2年/66.2坪) | 33.3万/坪 (28.1年/81.4坪) |
古虎渓駅 | 22.8万/坪 (39.4年/62.5坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
恵那駅 83.4 万/坪(昨年同期比 +137.1 %)
恵那駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 83.4万円/坪(25.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +137.1%( +48.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて -33.3%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 11.5年(昨年 25.0年から -54.0 %減)。平均土地面積は 67.3 坪 (昨年 96.2 坪から -30.0 %減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 50.2 坪から -42.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.0 年 → 2021年 11.5 年、-54.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 43.2 分 → 2021年 23.8 分、-45.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 75.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 25.0 %)
中津川駅 45.5 万/坪(昨年同期比 +128.6 %)
中津川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.5万円/坪(13.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +128.6%( +25.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2020年)に比べて -22.2%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.2年(昨年 33.9年から -8.0 %減)。平均土地面積は 165.1 坪 (昨年 115.1 坪から +43.4 %増)。平均建物面積は 52.5 坪 (昨年 34.0 坪から +54.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 16.7 % → 2021年 14.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 63.2 分 → 2021年 69.7 分、+10.3 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 57.1 %)
多治見駅 24.3 万/坪(昨年同期比 -36.6 %)
多治見駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 24.3万円/坪(7.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -36.6%( -14.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 16 件(1年前(2020年)に比べて -5.9%( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 33.2年(昨年 27.2年から +22.3 %増)。平均土地面積は 73.5 坪 (昨年 66.2 坪から +11.0 %増)。平均建物面積は 57.9 坪 (昨年 33.2 坪から +74.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.0 % → 2021年 18.8 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 27.2 年 → 2021年 33.2 年、+22.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 31.9 分 → 2021年 37.8 分、+18.4 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 68.8 %)
瑞浪駅 34.3 万/坪(昨年同期比 -35.1 %)
瑞浪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.3万円/坪(10.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -35.1%( -18.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて -44.4%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 18.2年から -6.7 %減)。平均土地面積は 114.6 坪 (昨年 86.2 坪から +33.0 %増)。平均建物面積は 58.6 坪 (昨年 33.8 坪から +73.5 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 21.3 分 → 2021年 41.4 分、+94.1 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 % → 2021年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示