【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期のJR日豊本線 (北川駅～五十市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.0万円/坪(14.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -7.2％( -3.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 133 件(１年前(2023年)に比べて -40.1％( -89件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.2年(昨年 25.2年から +16.2 ％増)。平均土地面積は 97.4 坪 (昨年 96.7 坪から +0.8 ％増)。平均建物面積は 53.7 坪 (昨年 48.3 坪から +11.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。ほとんどの駅において下落した。旭ケ丘駅、門川駅、宮崎駅、田野駅、三股駅、西都城駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北延岡駅で昨年に比べ +473.9 ％、坪単価は 51.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(北延岡駅、清武駅)は +299.3 ％(坪単価 +58.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(山之口駅、南日向駅)は -86.8 ％(坪単価 -85.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.9 ％ → 2024年 28.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.4 ％ → 2024年 1.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 25.2 年 → 2024年 29.2 年、+16.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 27.9 ％ → 2024年 37.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.4 ％ → 2024年 20.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった清武駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +124.6％( +75.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった山之口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.3万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -89.4％( -86.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR日豊本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 北川駅 | - | - | - |
| 日向長井駅 | - | - | - |
| 北延岡駅 | 51.3万/坪 (19.2年/60.0坪) | 8.9万/坪 (34.5年/218坪) | - |
| 延岡駅 | 33.2万/坪 (32.5年/69.2坪) | 43.5万/坪 (32.6年/73.0坪) | 23.1万/坪 (44.6年/59.8坪) |
| 南延岡駅 | 43.6万/坪 (33.2年/83.4坪) | 51.5万/坪 (22.3年/81.4坪) | 62.1万/坪 (25.1年/50.9坪) |
| 旭ケ丘駅 | 35.0万/坪 (38.3年/104坪) | 18.3万/坪 (46.3年/62.0坪) | 13.0万/坪 (41.5年/69.6坪) |
| 土々呂駅 | 6.5万/坪 (47.5年/45.4坪) | - | 17.2万/坪 (35.2年/133坪) |
| 門川駅 | 34.3万/坪 (31.0年/119坪) | 18.8万/坪 (38.5年/172坪) | 43.3万/坪 (25.5年/52.4坪) |
| 日向市駅 | 37.2万/坪 (34.2年/90.8坪) | 37.0万/坪 (37.5年/65.5坪) | 45.9万/坪 (22.4年/64.9坪) |
| 財光寺駅 | 34.9万/坪 (43.3年/58.2坪) | 60.7万/坪 (12.3年/62.0坪) | 33.9万/坪 (28.7年/103坪) |
| 南日向駅 | 16.0万/坪 (0年/84.7坪) | 101万/坪 (2.5年/115坪) | - |
| 美々津駅 | - | 4.7万/坪 (48.5年/46.9坪) | - |
| 東都農駅 | 7.7万/坪 (42.5年/142坪) | - | - |
| 都農駅 | - | 10.3万/坪 (35.5年/90.8坪) | 22.9万/坪 (20.2年/269坪) |
| 川南駅 | 3.0万/坪 (39.5年/78.7坪) | - | 32.1万/坪 (28.9年/250坪) |
| 高鍋駅 | 32.6万/坪 (35.5年/237坪) | 57.7万/坪 (14.6年/106坪) | 25.6万/坪 (34.9年/129坪) |
| 日向新富駅 | 59.8万/坪 (10.5年/109坪) | 27.5万/坪 (12.5年/147坪) | - |
| 佐土原駅 | - | 54.2万/坪 (15.3年/64.2坪) | 52.9万/坪 (20.1年/99.3坪) |
| 日向住吉駅 | 50.1万/坪 (24.7年/82.3坪) | 67.6万/坪 (19.5年/58.6坪) | 77.4万/坪 (20.5年/70.7坪) |
| 蓮ケ池駅 | 28.1万/坪 (48.5年/103坪) | 56.5万/坪 (37.0年/125坪) | 77.5万/坪 (18.8年/58.2坪) |
| 宮崎神宮駅 | 65.5万/坪 (30.5年/97.9坪) | 80.0万/坪 (16.3年/111坪) | 69.3万/坪 (21.1年/88.5坪) |
| 宮崎駅 | 76.0万/坪 (25.8年/97.1坪) | 56.6万/坪 (25.0年/88.7坪) | 80.4万/坪 (24.5年/103坪) |
| 南宮崎駅 | 62.9万/坪 (26.1年/97.2坪) | 55.9万/坪 (31.0年/90.7坪) | 67.1万/坪 (21.4年/84.2坪) |
| 加納駅 | 33.1万/坪 (35.5年/93.8坪) | 48.1万/坪 (32.8年/137坪) | 66.8万/坪 (16.0年/71.4坪) |
| 清武駅 | 135万/坪 (0.5年/92.3坪) | 60.2万/坪 (14.5年/102坪) | 67.7万/坪 (21.3年/181坪) |
| 日向沓掛駅 | - | 52.2万/坪 (29.5年/93.8坪) | - |
| 田野駅 | 62.6万/坪 (0.5年/40.1坪) | 45.1万/坪 (14.8年/66.0坪) | - |
| 青井岳駅 | - | - | - |
| 山之口駅 | 10.3万/坪 (48.5年/170坪) | 97.0万/坪 (34.0年/575坪) | - |
| 餅原駅 | - | 18.4万/坪 (29.5年/272坪) | - |
| 三股駅 | 44.9万/坪 (21.0年/116坪) | 29.3万/坪 (27.9年/97.8坪) | 23.2万/坪 (40.2年/69.6坪) |
| 都城駅 | 31.8万/坪 (26.5年/81.3坪) | 49.4万/坪 (26.2年/155坪) | 29.3万/坪 (33.3年/86.7坪) |
| 西都城駅 | 57.5万/坪 (21.5年/165坪) | 39.7万/坪 (32.4年/114坪) | 13.6万/坪 (40.9年/239坪) |
| 五十市駅 | 36.7万/坪 (31.5年/89.0坪) | 42.0万/坪 (31.5年/83.2坪) | 33.6万/坪 (22.4年/120坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北延岡駅 51.3 万/坪(昨年同期比 +473.9 ％)
北延岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 51.3万円/坪(15.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +473.9％( +42.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.2年(昨年 34.5年から -44.4 ％減)。平均土地面積は 60.0 坪 (昨年 217.8 坪から -72.5 ％減)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 111.9 坪から -68.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.5 年 → 2024年 19.2 年、-44.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
清武駅 135.2 万/坪(昨年同期比 +124.6 ％)
清武駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 135万円/坪(40.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +124.6％( +75.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.5年(昨年 14.5年から -96.5 ％減)。平均土地面積は 92.3 坪 (昨年 102.1 坪から -9.6 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 42.1 坪から -21.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 14.5 年 → 2024年 0.5 年、-96.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 16.2 分 → 2024年 20.0 分、+23.7 ％と大きく増加)
山之口駅 10.3 万/坪(昨年同期比 -89.4 ％)
山之口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.3万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -89.4％( -86.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 48.5年(昨年 34.0年から +42.7 ％増)。平均土地面積は 170.2 坪 (昨年 574.8 坪から -70.4 ％減)。平均建物面積は 53.9 坪 (昨年 22.7 坪から +137.8 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 34.0 年 → 2024年 48.5 年、+42.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
南日向駅 16.0 万/坪(昨年同期比 -84.2 ％)
南日向駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.0万円/坪(4.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -84.2％( -84.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 115.0 坪から -26.3 ％減)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 31.8 坪から +38.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 30.0 分 → 2024年 25.0 分、-16.7 ％と減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示