【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR仙石線 (あおば通駅~石巻駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.9万円/坪(21.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -8.4%( -6.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 220 件(1年前(2023年)に比べて -60.9%( -342件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 20.7年から -2.6 %減)。平均土地面積は 82.0 坪 (昨年 80.0 坪から +2.5 %増)。平均建物面積は 45.3 坪 (昨年 48.0 坪から -5.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 14 駅。ほとんどの駅において下落した。宮城野原駅、西塩釜駅、陸前小野駅、石巻駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは宮城野原駅で昨年に比べ +56.1 %、坪単価は 131 万円/坪となった。
上位 2 駅(宮城野原駅、西塩釜駅)は +56.1 %(坪単価 +35.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東矢本駅、苦竹駅)は -45.7 %(坪単価 -40.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.4 % → 2024年 37.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 % → 2024年 22.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 18.3 分 → 2024年 21.3 分、+16.8 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 % → 2024年 8.3 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 1.8 % → 2024年 1.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった榴ケ岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(39.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +3.0%( +3.8万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった陸前山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.8万円/坪(8.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -40.7%( -19.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(1年前(2023年)に比べて -51.7%( -15件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR仙石線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
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あおば通駅 | - | - | - |
仙台駅 | 74.6万/坪 (21.4年/78.3坪) | 127万/坪 (25.0年/86.4坪) | 93.7万/坪 (25.4年/73.7坪) |
榴ケ岡駅 | 132万/坪 (21.4年/87.5坪) | 128万/坪 (33.0年/76.4坪) | 145万/坪 (24.5年/118坪) |
宮城野原駅 | 131万/坪 (3.0年/65.0坪) | 83.9万/坪 (27.4年/73.2坪) | 139万/坪 (14.3年/86.7坪) |
陸前原ノ町駅 | 92.3万/坪 (25.1年/37.8坪) | 92.0万/坪 (24.1年/55.3坪) | 120万/坪 (8.0年/78.8坪) |
苦竹駅 | 65.9万/坪 (36.2年/142坪) | 114万/坪 (21.2年/69.6坪) | 440万/坪 (20.2年/55.8坪) |
小鶴新田駅 | 97.9万/坪 (20.0年/60.5坪) | 102万/坪 (22.6年/196坪) | 90.9万/坪 (22.9年/221坪) |
福田町駅 | 90.9万/坪 (19.2年/70.2坪) | 108万/坪 (16.0年/87.9坪) | 99.4万/坪 (21.2年/98.5坪) |
陸前高砂駅 | 108万/坪 (8.4年/90.2坪) | 109万/坪 (21.1年/55.8坪) | 90.5万/坪 (14.6年/68.1坪) |
中野栄駅 | 118万/坪 (20.8年/120坪) | 114万/坪 (19.9年/66.4坪) | 112万/坪 (10.2年/77.1坪) |
多賀城駅 | 89.2万/坪 (11.0年/63.1坪) | 91.8万/坪 (12.7年/74.0坪) | 85.8万/坪 (14.7年/72.0坪) |
下馬駅 | 80.8万/坪 (11.0年/59.6坪) | 68.5万/坪 (18.3年/63.5坪) | 63.0万/坪 (19.4年/72.3坪) |
西塩釜駅 | 64.8万/坪 (13.4年/57.0坪) | 41.5万/坪 (30.0年/49.5坪) | 45.5万/坪 (-0.12年/46.9坪) |
本塩釜駅 | 51.3万/坪 (22.2年/58.7坪) | 50.3万/坪 (27.2年/76.7坪) | 52.9万/坪 (24.7年/115坪) |
東塩釜駅 | 42.5万/坪 (29.8年/70.1坪) | 62.1万/坪 (15.3年/79.6坪) | 53.3万/坪 (22.3年/69.6坪) |
陸前浜田駅 | 39.2万/坪 (19.0年/78.7坪) | 49.8万/坪 (21.7年/87.7坪) | 32.4万/坪 (18.0年/84.7坪) |
松島海岸駅 | - | 84.1万/坪 (9.5年/121坪) | 29.4万/坪 (22.3年/287坪) |
高城町駅 | 41.9万/坪 (32.5年/63.0坪) | 44.9万/坪 (31.0年/95.5坪) | 58.7万/坪 (10.7年/87.7坪) |
手樽駅 | - | - | - |
陸前富山駅 | - | - | - |
陸前大塚駅 | - | 4.3万/坪 (0年/145坪) | - |
東名駅 | - | - | 9.0万/坪 (49.0年/154坪) |
野蒜駅 | - | - | - |
陸前小野駅 | 52.9万/坪 (1.0年/51.4坪) | 37.1万/坪 (15.0年/95.3坪) | 60.7万/坪 (3.7年/71.8坪) |
鹿妻駅 | - | - | - |
矢本駅 | 45.2万/坪 (30.5年/88.9坪) | 64.3万/坪 (12.6年/75.9坪) | 65.2万/坪 (15.2年/90.2坪) |
東矢本駅 | 34.5万/坪 (36.7年/80.2坪) | 67.9万/坪 (13.7年/138坪) | 77.3万/坪 (4.8年/77.5坪) |
陸前赤井駅 | 49.3万/坪 (31.3年/90.6坪) | 59.3万/坪 (18.6年/73.0坪) | 56.8万/坪 (23.3年/169坪) |
石巻あゆみ野駅 | 66.1万/坪 (1.0年/56.0坪) | 55.3万/坪 (14.5年/89.7坪) | 18.5万/坪 (21.8年/333坪) |
蛇田駅 | 50.7万/坪 (19.1年/115坪) | 72.2万/坪 (10.6年/72.9坪) | 62.9万/坪 (17.8年/59.7坪) |
陸前山下駅 | 27.8万/坪 (30.4年/62.8坪) | 47.0万/坪 (17.6年/63.6坪) | 37.4万/坪 (30.1年/90.6坪) |
石巻駅 | 48.1万/坪 (19.1年/118坪) | 39.3万/坪 (30.5年/85.2坪) | 46.7万/坪 (19.0年/89.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
宮城野原駅 131.0 万/坪(昨年同期比 +56.1 %)
宮城野原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 131万円/坪(39.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +56.1%( +47.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -78.6%( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 3.0年(昨年 27.4年から -89.0 %減)。平均土地面積は 65.0 坪 (昨年 73.2 坪から -11.1 %減)。平均建物面積は 77.1 坪 (昨年 81.2 坪から -5.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 27.4 年 → 2024年 3.0 年、-89.0 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 11.2 分 → 2024年 9.0 分、-19.7 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 % → 2024年 66.7 %)
西塩釜駅 64.8 万/坪(昨年同期比 +56.0 %)
西塩釜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.8万円/坪(19.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +56.0%( +23.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2023年)に比べて -62.5%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.4年(昨年 30.0年から -55.3 %減)。平均土地面積は 57.0 坪 (昨年 49.5 坪から +15.0 %増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 31.6 坪から +29.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.0 年 → 2024年 13.4 年、-55.3 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 % → 2024年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.6 分 → 2024年 8.3 分、+25.8 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 % → 2024年 33.3 %)
東矢本駅 34.5 万/坪(昨年同期比 -49.2 %)
東矢本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.5万円/坪(10.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -49.2%( -33.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2023年)に比べて -69.2%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.7年(昨年 13.7年から +168.3 %増)。平均土地面積は 80.2 坪 (昨年 138.1 坪から -42.0 %減)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 92.1 坪から -56.5 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.7 年 → 2024年 36.7 年、+168.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.6 分 → 2024年 18.8 分、+76.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.4 % → 2024年 75.0 %)
苦竹駅 65.9 万/坪(昨年同期比 -42.2 %)
苦竹駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.9万円/坪(19.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -42.2%( -48.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -37.5%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.2年(昨年 21.2年から +70.9 %増)。平均土地面積は 141.9 坪 (昨年 69.6 坪から +103.9 %増)。平均建物面積は 98.0 坪 (昨年 33.3 坪から +194.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 17.0 分 → 2024年 9.8 分、-42.4 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 % → 2024年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.2 年 → 2024年 36.2 年、+70.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 60.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示