【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜9月期のJR仙石線 (あおば通駅～石巻駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.8万円/坪(21.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -7.5％( -5.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 352 件(１年前(2023年)に比べて -37.5％( -211件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 20.7年から +2.7 ％増)。平均土地面積は 79.9 坪 (昨年 80.2 坪から -0.5 ％減)。平均建物面積は 45.7 坪 (昨年 48.0 坪から -4.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 15 駅。ほとんどの駅において下落した。宮城野原駅、西塩釜駅、陸前小野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは陸前小野駅で昨年に比べ +42.5 ％、坪単価は 52.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(陸前小野駅、宮城野原駅)は +36.2 ％(坪単価 +20.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(苦竹駅、仙台駅)は -42.3 ％(坪単価 -50.4 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 18.2 分 → 2024年 20.2 分、+10.6 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.2 ％ → 2024年 26.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.3 ％ → 2024年 34.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった榴ケ岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 129万円/坪(39.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +0.9％( +1.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった陸前山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 31.2万円/坪(9.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -33.5％( -15.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて -34.5％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR仙石線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| あおば通駅 | - | - | - |
| 仙台駅 | 84.3万/坪 (22.3年/77.0坪) | 127万/坪 (25.0年/86.4坪) | 93.7万/坪 (25.4年/73.7坪) |
| 榴ケ岡駅 | 129万/坪 (19.9年/75.1坪) | 128万/坪 (33.0年/76.4坪) | 145万/坪 (24.5年/118坪) |
| 宮城野原駅 | 109万/坪 (12.4年/66.8坪) | 83.9万/坪 (27.4年/73.2坪) | 139万/坪 (14.3年/86.7坪) |
| 陸前原ノ町駅 | 104万/坪 (16.9年/34.3坪) | 100.0万/坪 (26.2年/66.8坪) | 120万/坪 (8.0年/78.8坪) |
| 苦竹駅 | 56.0万/坪 (38.4年/122坪) | 114万/坪 (21.2年/69.6坪) | 440万/坪 (20.2年/55.8坪) |
| 小鶴新田駅 | 97.9万/坪 (20.0年/60.5坪) | 102万/坪 (22.6年/196坪) | 90.9万/坪 (22.9年/221坪) |
| 福田町駅 | 94.3万/坪 (15.8年/67.0坪) | 108万/坪 (16.0年/87.9坪) | 99.4万/坪 (21.2年/98.5坪) |
| 陸前高砂駅 | 108万/坪 (9.3年/105坪) | 109万/坪 (21.1年/55.8坪) | 90.5万/坪 (14.6年/68.1坪) |
| 中野栄駅 | 117万/坪 (21.4年/103坪) | 114万/坪 (19.9年/66.4坪) | 112万/坪 (10.2年/77.1坪) |
| 多賀城駅 | 84.7万/坪 (16.9年/64.7坪) | 91.8万/坪 (12.7年/74.0坪) | 85.8万/坪 (14.7年/72.0坪) |
| 下馬駅 | 74.5万/坪 (14.4年/60.2坪) | 68.5万/坪 (18.3年/63.5坪) | 63.0万/坪 (19.4年/72.3坪) |
| 西塩釜駅 | 52.0万/坪 (18.0年/60.9坪) | 41.5万/坪 (30.0年/49.5坪) | 45.5万/坪 (-0.12年/46.9坪) |
| 本塩釜駅 | 52.9万/坪 (21.4年/58.1坪) | 50.3万/坪 (27.2年/76.7坪) | 52.9万/坪 (24.7年/115坪) |
| 東塩釜駅 | 51.1万/坪 (23.8年/68.6坪) | 62.1万/坪 (15.3年/79.6坪) | 53.3万/坪 (22.3年/69.6坪) |
| 陸前浜田駅 | 39.2万/坪 (19.0年/78.7坪) | 49.8万/坪 (21.7年/87.7坪) | 32.4万/坪 (18.0年/84.7坪) |
| 松島海岸駅 | - | 84.1万/坪 (9.5年/121坪) | 29.4万/坪 (22.3年/287坪) |
| 高城町駅 | 41.9万/坪 (32.5年/63.0坪) | 44.9万/坪 (31.0年/95.5坪) | 58.7万/坪 (10.7年/87.7坪) |
| 手樽駅 | - | - | - |
| 陸前富山駅 | - | - | - |
| 陸前大塚駅 | - | 4.3万/坪 (0年/145坪) | - |
| 東名駅 | - | - | 9.0万/坪 (49.0年/154坪) |
| 野蒜駅 | - | - | - |
| 陸前小野駅 | 52.9万/坪 (1.0年/51.4坪) | 37.1万/坪 (15.0年/95.3坪) | 60.7万/坪 (3.7年/71.8坪) |
| 鹿妻駅 | - | - | - |
| 矢本駅 | 49.7万/坪 (26.6年/82.0坪) | 64.3万/坪 (12.6年/75.9坪) | 65.2万/坪 (15.2年/90.2坪) |
| 東矢本駅 | 51.6万/坪 (27.8年/108坪) | 67.9万/坪 (13.7年/138坪) | 77.3万/坪 (4.8年/77.5坪) |
| 陸前赤井駅 | 48.2万/坪 (34.0年/88.3坪) | 59.3万/坪 (18.6年/73.0坪) | 56.8万/坪 (23.3年/169坪) |
| 石巻あゆみ野駅 | 49.8万/坪 (25.6年/228坪) | 55.3万/坪 (14.5年/89.7坪) | 18.5万/坪 (21.8年/333坪) |
| 蛇田駅 | 50.9万/坪 (21.3年/94.6坪) | 72.2万/坪 (10.6年/72.9坪) | 62.9万/坪 (17.8年/59.7坪) |
| 陸前山下駅 | 31.2万/坪 (32.0年/64.9坪) | 47.0万/坪 (17.6年/63.6坪) | 37.4万/坪 (30.1年/90.6坪) |
| 石巻駅 | 45.8万/坪 (22.6年/104坪) | 39.3万/坪 (30.5年/85.2坪) | 46.7万/坪 (19.0年/89.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
陸前小野駅 52.9 万/坪(昨年同期比 +42.5 ％)
陸前小野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.9万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +42.5％( +15.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 15.0年から -93.3 ％減)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 95.3 坪から -46.0 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 39.3 坪から -23.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 15.0 年 → 2024年 1.0 年、-93.3 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 13.5 分 → 2024年 20.0 分、+48.1 ％と大きく増加)
宮城野原駅 109.0 万/坪(昨年同期比 +29.9 ％)
宮城野原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(33.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +29.9％( +25.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -57.1％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.4年(昨年 27.4年から -54.8 ％減)。平均土地面積は 66.8 坪 (昨年 73.2 坪から -8.7 ％減)。平均建物面積は 85.0 坪 (昨年 81.2 坪から +4.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 27.4 年 → 2024年 12.4 年、-54.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
苦竹駅 56.0 万/坪(昨年同期比 -50.9 ％)
苦竹駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.0万円/坪(16.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -50.9％( -58.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて -25.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 38.4年(昨年 21.2年から +81.4 ％増)。平均土地面積は 121.8 坪 (昨年 69.6 坪から +75.0 ％増)。平均建物面積は 85.2 坪 (昨年 33.3 坪から +156.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 17.0 分 → 2024年 9.5 分、-44.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.2 年 → 2024年 38.4 年、+81.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 66.7 ％)
仙台駅 84.3 万/坪(昨年同期比 -33.7 ％)
仙台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.3万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -33.7％( -42.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 52 件(１年前(2023年)に比べて -26.8％( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 25.0年から -11.0 ％減)。平均土地面積は 77.0 坪 (昨年 86.4 坪から -10.9 ％減)。平均建物面積は 44.4 坪 (昨年 66.3 坪から -33.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 25.0 年 → 2024年 22.3 年、-11.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.2 ％ → 2024年 23.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.8 ％ → 2024年 11.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 51.9 分 → 2024年 70.2 分、+35.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 34.8 ％ → 2024年 49.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.5 ％ → 2024年 3.9 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示