【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR仙石線 (あおば通駅～石巻駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.2万円/坪(22.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -20.7％( -19.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 134 件(１年前(2023年)に比べて -8.8％( -13件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 19.8年から -7.5 ％減)。平均土地面積は 88.7 坪 (昨年 81.9 坪から +8.3 ％増)。平均建物面積は 45.9 坪 (昨年 52.8 坪から -13.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。榴ケ岡駅、宮城野原駅、中野栄駅、下馬駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西塩釜駅で昨年に比べ +1748.8 ％、坪単価は 87.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(西塩釜駅、高城町駅)は +933.1 ％(坪単価 +54.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(仙台駅、陸前山下駅)は -58.6 ％(坪単価 -85.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.2 ％ → 2024年 21.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.7 ％ → 2024年 43.5 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 18.2 分 → 2024年 22.3 分、+22.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.4 ％ → 2024年 8.0 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 2.3 ％ → 2024年 0.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった中野栄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 140万円/坪(42.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +77.0％( +60.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった陸前山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.9万円/坪(8.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -52.2％( -31.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +22.2％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR仙石線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| あおば通駅 | - | - | - |
| 仙台駅 | 75.0万/坪 (20.1年/81.3坪) | 215万/坪 (22.0年/84.9坪) | 116万/坪 (24.2年/60.2坪) |
| 榴ケ岡駅 | 125万/坪 (13.2年/95.0坪) | 94.5万/坪 (26.0年/57.5坪) | 104万/坪 (27.0年/98.8坪) |
| 宮城野原駅 | 131万/坪 (3.0年/65.0坪) | 103万/坪 (19.0年/99.8坪) | - |
| 陸前原ノ町駅 | 139万/坪 (0年/34.8坪) | 127万/坪 (14.0年/91.5坪) | 125万/坪 (2.2年/71.7坪) |
| 苦竹駅 | 54.1万/坪 (51.0年/545坪) | - | |
| 小鶴新田駅 | 97.9万/坪 (20.0年/60.5坪) | 95.4万/坪 (38.0年/230坪) | 139万/坪 (0年/46.9坪) |
| 福田町駅 | 66.6万/坪 (32.5年/79.0坪) | 105万/坪 (18.7年/65.3坪) | 83.7万/坪 (23.6年/62.3坪) |
| 陸前高砂駅 | 103万/坪 (12.0年/110坪) | 93.0万/坪 (15.4年/46.3坪) | 77.9万/坪 (19.5年/95.6坪) |
| 中野栄駅 | 140万/坪 (17.2年/134坪) | 78.8万/坪 (36.4年/60.5坪) | 87.1万/坪 (9.0年/46.1坪) |
| 多賀城駅 | 85.1万/坪 (15.8年/67.8坪) | 84.1万/坪 (13.5年/62.8坪) | 72.3万/坪 (18.3年/84.8坪) |
| 下馬駅 | 88.6万/坪 (9.0年/60.6坪) | 60.2万/坪 (24.8年/58.5坪) | 47.1万/坪 (25.5年/54.8坪) |
| 西塩釜駅 | 87.3万/坪 (1.0年/43.1坪) | 4.7万/坪 (58.0年/52.9坪) | - |
| 本塩釜駅 | 47.7万/坪 (21.0年/72.2坪) | 43.1万/坪 (26.9年/74.5坪) | 45.4万/坪 (22.0年/237坪) |
| 東塩釜駅 | 43.2万/坪 (30.3年/66.6坪) | 85.9万/坪 (0.6年/92.8坪) | 56.6万/坪 (16.0年/74.9坪) |
| 陸前浜田駅 | 39.2万/坪 (19.0年/78.7坪) | 62.1万/坪 (20.0年/80.9坪) | - |
| 松島海岸駅 | - | - | - |
| 高城町駅 | 49.4万/坪 (26.0年/63.8坪) | 22.7万/坪 (27.0年/52.9坪) | 77.6万/坪 (0年/92.3坪) |
| 手樽駅 | - | - | - |
| 陸前富山駅 | - | - | - |
| 陸前大塚駅 | - | - | - |
| 東名駅 | - | - | 9.0万/坪 (49.0年/154坪) |
| 野蒜駅 | - | - | - |
| 陸前小野駅 | 52.9万/坪 (1.0年/51.4坪) | 60.4万/坪 (1.0年/52.9坪) | - |
| 鹿妻駅 | - | - | - |
| 矢本駅 | 46.3万/坪 (44.0年/72.6坪) | 70.7万/坪 (8.0年/39.8坪) | 102万/坪 (0年/56.0坪) |
| 東矢本駅 | 30.3万/坪 (37.0年/84.7坪) | - | 92.6万/坪 (0年/59.0坪) |
| 陸前赤井駅 | 56.3万/坪 (28.6年/101坪) | 51.7万/坪 (28.8年/91.4坪) | 55.2万/坪 (18.0年/128坪) |
| 石巻あゆみ野駅 | 66.1万/坪 (1.0年/56.0坪) | 64.5万/坪 (1.0年/60.5坪) | - |
| 蛇田駅 | 45.7万/坪 (19.0年/133坪) | 85.5万/坪 (8.0年/83.4坪) | 77.1万/坪 (11.7年/55.5坪) |
| 陸前山下駅 | 28.9万/坪 (29.1年/64.6坪) | 60.4万/坪 (3.9年/56.1坪) | 48.9万/坪 (36.4年/89.7坪) |
| 石巻駅 | 51.2万/坪 (14.6年/123坪) | 45.4万/坪 (29.1年/120坪) | 42.2万/坪 (28.8年/91.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西塩釜駅 87.3 万/坪(昨年同期比 +1748.8 ％)
西塩釜駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.3万円/坪(26.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +1748.8％( +82.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 1.0年(昨年 58.0年から -98.3 ％減)。平均土地面積は 43.1 坪 (昨年 52.9 坪から -18.6 ％減)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 21.2 坪から +46.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 58.0 年 → 2024年 1.0 年、-98.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 12.0 分 → 2024年 9.5 分、-20.8 ％と大きく減少)
高城町駅 49.4 万/坪(昨年同期比 +117.4 ％)
高城町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 49.4万円/坪(15.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +117.4％( +26.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 27.0年から -3.7 ％減)。平均土地面積は 63.8 坪 (昨年 52.9 坪から +20.6 ％増)。平均建物面積は 29.0 坪 (昨年 37.8 坪から -23.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
仙台駅 75.0 万/坪(昨年同期比 -65.1 ％)
仙台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.0万円/坪(22.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -65.1％( -140.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 21 件(１年前(2023年)に比べて -8.7％( -2件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 22.0年から -8.6 ％減)。平均土地面積は 81.3 坪 (昨年 84.9 坪から -4.2 ％減)。平均建物面積は 39.6 坪 (昨年 71.0 坪から -44.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.8 ％ → 2024年 19.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 28.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 39.0 分 → 2024年 78.2 分、+100.5 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 ％ → 2024年 4.8 ％)
陸前山下駅 28.9 万/坪(昨年同期比 -52.2 ％)
陸前山下駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.9万円/坪(8.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -52.2％( -31.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +22.2％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.1年(昨年 3.9年から +648.4 ％増)。平均土地面積は 64.6 坪 (昨年 56.1 坪から +15.1 ％増)。平均建物面積は 38.4 坪 (昨年 33.9 坪から +13.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 10.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 3.9 年 → 2024年 29.1 年、+648.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 8.4 分 → 2024年 12.3 分、+47.3 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 88.9 ％ → 2024年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示