【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期の近鉄けいはんな線 (長田駅~新石切駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 71.9万円/坪(21.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -2.5%( -1.9万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 74 件(1年前(2023年)に比べて -54.0%( -87件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.7年(昨年 29.7年から -10.0 %減)。平均土地面積は 64.4 坪 (昨年 60.2 坪から +7.1 %増)。平均建物面積は 57.8 坪 (昨年 58.8 坪から -1.7 %減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。吉田駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは吉田駅で昨年に比べ +10.2 %、坪単価は 87.2 万円/坪となった。
上位 1 駅(吉田駅)は +10.2 %(坪単価 +8.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(長田駅)は -34.4 %(坪単価 -36.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 16.0 分 → 2024年 14.2 分、-11.5 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.7 % → 2024年 3.2 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.4 % → 2024年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.0 % → 2024年 4.8 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった荒本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.9万円/坪(28.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -14.9%( -16.6万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2023年)に比べて -16.7%( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新石切駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.5万円/坪(16.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -1.8%( -1.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 26 件(1年前(2023年)に比べて -61.2%( -41件/坪)と大幅に減少しています。)。
近鉄けいはんな線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
長田駅 | 69.1万/坪 (31.0年/110坪) | 105万/坪 (28.4年/104坪) | 73.1万/坪 (30.2年/62.2坪) |
荒本駅 | 94.9万/坪 (26.6年/123坪) | 111万/坪 (30.1年/76.3坪) | 50.8万/坪 (34.1年/62.3坪) |
吉田駅 | 87.2万/坪 (20.5年/48.0坪) | 79.1万/坪 (27.7年/64.3坪) | 68.2万/坪 (24.1年/57.0坪) |
新石切駅 | 54.5万/坪 (30.1年/25.8坪) | 55.5万/坪 (33.8年/36.9坪) | 68.3万/坪 (25.6年/61.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
吉田駅 87.2 万/坪(昨年同期比 +10.2 %)
吉田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.2万円/坪(26.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +10.2%( +8.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2023年)に比べて -65.1%( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.5年(昨年 27.7年から -26.0 %減)。平均土地面積は 48.0 坪 (昨年 64.3 坪から -25.3 %減)。平均建物面積は 33.7 坪 (昨年 67.9 坪から -50.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 27.7 年 → 2024年 20.5 年、-26.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.6 % → 2024年 20.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.6 % → 2024年 20.0 %)
長田駅 69.1 万/坪(昨年同期比 -34.4 %)
長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.1万円/坪(20.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -34.4%( -36.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2023年)に比べて -50.0%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 28.4年から +9.2 %増)。平均土地面積は 110.4 坪 (昨年 104.0 坪から +6.1 %増)。平均建物面積は 88.1 坪 (昨年 136.9 坪から -35.7 %減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.8 % → 2024年 22.2 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.1 % → 2024年 22.2 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 9.3 分 → 2024年 11.2 分、+20.2 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 % → 2024年 44.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示