【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年4月〜6月期の近鉄けいはんな線 (長田駅～新石切駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.9万円/坪(22.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +14.8％( +9.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 41 件(１年前(2021年)に比べて +2.5％( +1件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 27.4年(昨年 28.3年から -3.4 ％減)。平均土地面積は 90.2 坪 (昨年 43.5 坪から +107.2 ％増)。平均建物面積は 70.8 坪 (昨年 35.1 坪から +102.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。吉田駅、新石切駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新石切駅で昨年に比べ +67.5 ％、坪単価は 87.5 万円/坪となった。
上位 1 駅(新石切駅)は +67.5 ％(坪単価 +35.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(長田駅)は -67.4 ％(坪単価 -136.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 40.5 ％ → 2022年 28.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 16.2 ％ → 2022年 17.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった吉田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.9万円/坪(28.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +46.4％( +29.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて -57.1％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった荒本駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.6万円/坪(12.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -61.3％( -65.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2021年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 近鉄けいはんな線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 長田駅 | 66.3万/坪 (30.3年/52.9坪) | 203万/坪 (47.8年/150坪) | - |
| 荒本駅 | 41.6万/坪 (36.9年/49.7坪) | 107万/坪 (11.3年/102坪) | 35.6万/坪 (24.8年/14.4坪) |
| 吉田駅 | 92.9万/坪 (23.1年/120坪) | 63.5万/坪 (25.5年/31.5坪) | 87.6万/坪 (15.0年/33.3坪) |
| 新石切駅 | 87.5万/坪 (27.2年/133坪) | 52.2万/坪 (30.9年/23.4坪) | 85.6万/坪 (18.5年/58.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新石切駅 87.5 万/坪(昨年同期比 +67.5 ％)
新石切駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 87.5万円/坪(26.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +67.5％( +35.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2021年)に比べて -22.2％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.2年(昨年 30.9年から -11.9 ％減)。平均土地面積は 132.8 坪 (昨年 23.4 坪から +468.3 ％増)。平均建物面積は 122.4 坪 (昨年 26.6 坪から +360.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 30.9 年 → 2022年 27.2 年、-11.9 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 17.6 ％ → 2022年 28.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 35.3 ％ → 2022年 21.4 ％)
長田駅 66.3 万/坪(昨年同期比 -67.4 ％)
長田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.3万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -67.4％( -136.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2021年)に比べて +350.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.3年(昨年 47.8年から -36.6 ％減)。平均土地面積は 52.9 坪 (昨年 149.7 坪から -64.6 ％減)。平均建物面積は 38.8 坪 (昨年 21.2 坪から +83.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 47.8 年 → 2022年 30.3 年、-36.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 ％ → 2022年 55.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 6.5 分 → 2022年 8.7 分、+33.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 11.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示