【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期の大阪千日前線 (野田阪神駅~南巽駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 101万円/坪(30.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +1.6%( +1.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 206 件(1年前(2019年)に比べて -15.6%( -38件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 23.9年から -0.4 %減)。平均土地面積は 39.9 坪 (昨年 36.8 坪から +8.4 %増)。平均建物面積は 65.8 坪 (昨年 58.7 坪から +12.2 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。玉川駅、桜川駅、南巽駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは谷町九丁目駅で昨年に比べ +259.8 %、坪単価は 295 万円/坪となった。
上位 2 駅(谷町九丁目駅、玉川駅)は +161.2 %(坪単価 +130.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(阿波座駅、西長堀駅)は -25.2 %(坪単価 -33.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 27.7 % → 2020年 24.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 30.7 % → 2020年 27.7 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 % → 2020年 11.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日本橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 324万円/坪(98.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -17.9%( -70.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて -55.6%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.3万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -11.8%( -9.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 28 件(1年前(2019年)に比べて -9.7%( -3件/坪)と弱含みに推移しています。)。
大阪千日前線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
野田阪神駅 | 104万/坪 (20.2年/19.8坪) | 94.0万/坪 (21.9年/26.1坪) | 103万/坪 (18.4年/24.7坪) |
玉川駅 | 122万/坪 (23.9年/24.4坪) | 74.9万/坪 (37.2年/22.4坪) | 120万/坪 (21.0年/22.9坪) |
阿波座駅 | 80.0万/坪 (42.7年/40.4坪) | 108万/坪 (37.6年/31.8坪) | 122万/坪 (33.1年/69.8坪) |
西長堀駅 | 122万/坪 (32.6年/46.6坪) | 161万/坪 (39.9年/39.3坪) | 356万/坪 (30.8年/41.2坪) |
桜川駅 | 242万/坪 (42.1年/79.2坪) | 158万/坪 (30.4年/41.3坪) | 118万/坪 (29.5年/51.2坪) |
難波駅 | 128万/坪 (47.0年/57.5坪) | - | 543万/坪 (54.3年/81.7坪) |
日本橋駅 | 324万/坪 (44.0年/60.5坪) | 395万/坪 (50.9年/28.2坪) | 272万/坪 (49.6年/33.6坪) |
谷町九丁目駅 | 295万/坪 (39.4年/58.2坪) | 82.0万/坪 (40.4年/71.8坪) | - |
鶴橋駅 | 70.3万/坪 (29.9年/38.7坪) | 79.7万/坪 (28.4年/39.2坪) | 92.2万/坪 (33.0年/47.9坪) |
今里駅 | 78.9万/坪 (16.5年/39.6坪) | 81.4万/坪 (21.9年/32.2坪) | 70.2万/坪 (27.9年/46.6坪) |
新深江駅 | 99.3万/坪 (19.6年/25.0坪) | 91.6万/坪 (15.7年/28.9坪) | 73.6万/坪 (21.8年/40.8坪) |
小路駅 | 80.5万/坪 (18.0年/31.3坪) | 92.9万/坪 (7.9年/26.6坪) | 92.1万/坪 (13.8年/40.1坪) |
北巽駅 | 73.6万/坪 (15.3年/33.9坪) | 80.9万/坪 (18.6年/35.0坪) | 92.4万/坪 (6.5年/33.7坪) |
南巽駅 | 76.3万/坪 (29.9年/82.5坪) | 63.5万/坪 (28.1年/78.9坪) | 69.8万/坪 (26.9年/108坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
谷町九丁目駅 295.0 万/坪(昨年同期比 +259.8 %)
谷町九丁目駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 295万円/坪(89.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +259.8%( +213.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2019年)に比べて -25.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.4年(昨年 40.4年から -2.5 %減)。平均土地面積は 58.2 坪 (昨年 71.8 坪から -18.9 %減)。平均建物面積は 212.8 坪 (昨年 136.9 坪から +55.4 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 5.6 分 → 2020年 4.5 分、-20.0 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 12.5 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 66.7 %)
玉川駅 121.8 万/坪(昨年同期比 +62.6 %)
玉川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(36.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +62.6%( +46.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2019年)に比べて +11.1%( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 23.9年(昨年 37.2年から -35.8 %減)。平均土地面積は 24.4 坪 (昨年 22.4 坪から +8.9 %増)。平均建物面積は 30.4 坪 (昨年 40.4 坪から -24.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 37.2 年 → 2020年 23.9 年、-35.8 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 44.4 % → 2020年 60.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 2.7 分 → 2020年 4.1 分、+53.8 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 55.6 % → 2020年 20.0 %)
阿波座駅 80.0 万/坪(昨年同期比 -26.0 %)
阿波座駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.0万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -26.0%( -28.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2019年)に比べて -30.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.7年(昨年 37.6年から +13.6 %増)。平均土地面積は 40.4 坪 (昨年 31.8 坪から +27.2 %増)。平均建物面積は 147.5 坪 (昨年 100.5 坪から +46.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 4.4 分 → 2020年 3.9 分、-12.3 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 % → 2020年 42.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 37.6 年 → 2020年 42.7 年、+13.6 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 50.0 %)
西長堀駅 122.2 万/坪(昨年同期比 -24.3 %)
西長堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 122万円/坪(37.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -24.3%( -39.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2019年)に比べて +125.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.6年(昨年 39.9年から -18.3 %減)。平均土地面積は 46.6 坪 (昨年 39.3 坪から +18.4 %増)。平均建物面積は 206.5 坪 (昨年 86.2 坪から +139.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 39.9 年 → 2020年 32.6 年、-18.3 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 66.7 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 11.1 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示