【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年10月〜12月期の大阪千日前線 (野田阪神駅～南巽駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.9万円/坪(24.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -3.5％( -3.0万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 68 件(１年前(2019年)に比べて -1.4％( -1件/坪)と僅かに減少しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 27.7年から -19.2 ％減)。平均土地面積は 39.3 坪 (昨年 36.0 坪から +8.9 ％増)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 61.6 坪から -16.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。野田阪神駅、北巽駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは玉川駅で昨年に比べ +103.0 ％、坪単価は 155 万円/坪となった。
上位 2 駅(玉川駅、野田阪神駅)は +101.4 ％(坪単価 +82.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(桜川駅、鶴橋駅)は -34.6 ％(坪単価 -53.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 27.7 年 → 2020年 22.4 年、-19.2 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.4 ％ → 2020年 27.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 25.5 ％ → 2020年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 7.0 分 → 2020年 8.1 分、+15.9 ％と増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 15.9 ％ → 2020年 11.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 7.3 ％ → 2020年 4.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった野田阪神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 172万円/坪(52.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +99.7％( +85.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南巽駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 46.5万円/坪(14.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -4.7％( -2.3万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -77.8％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 大阪千日前線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 野田阪神駅 | 172万/坪 (0年/19.7坪) | 86.1万/坪 (15.4年/30.3坪) | 114万/坪 (17.4年/30.6坪) |
| 玉川駅 | 155万/坪 (0.8年/16.6坪) | 76.5万/坪 (46.3年/29.2坪) | 192万/坪 (14.3年/32.3坪) |
| 阿波座駅 | 75.1万/坪 (52.5年/45.4坪) | 81.8万/坪 (36.8年/23.7坪) | - |
| 西長堀駅 | 159万/坪 (28.8年/39.3坪) | - | - |
| 桜川駅 | 132万/坪 (37.8年/56.0坪) | 212万/坪 (66.8年/36.3坪) | 110万/坪 (32.8年/46.9坪) |
| 難波駅 | - | - | - |
| 日本橋駅 | - | 124万/坪 (46.5年/21.7坪) | 597万/坪 (53.8年/54.5坪) |
| 谷町九丁目駅 | 67.9万/坪 (37.8年/121坪) | 91.1万/坪 (31.1年/89.2坪) | - |
| 鶴橋駅 | 57.9万/坪 (28.8年/57.2坪) | 84.8万/坪 (30.8年/14.5坪) | 93.5万/坪 (35.9年/67.2坪) |
| 今里駅 | 78.4万/坪 (18.3年/30.0坪) | 93.9万/坪 (27.5年/36.9坪) | 71.8万/坪 (38.4年/40.7坪) |
| 新深江駅 | 103万/坪 (25.3年/20.6坪) | 86.7万/坪 (19.8年/21.2坪) | 78.3万/坪 (16.3年/33.3坪) |
| 小路駅 | 76.9万/坪 (17.8年/28.9坪) | 94.5万/坪 (4.6年/23.2坪) | 82.7万/坪 (15.5年/19.7坪) |
| 北巽駅 | 90.0万/坪 (10.4年/29.9坪) | 52.2万/坪 (27.4年/17.5坪) | 139万/坪 (-0.25年/43.5坪) |
| 南巽駅 | 46.5万/坪 (31.3年/126坪) | 48.8万/坪 (39.1年/73.6坪) | 68.4万/坪 (29.1年/139坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
玉川駅 155.4 万/坪(昨年同期比 +103.0 ％)
玉川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 155万円/坪(47.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +103.0％( +78.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 46.3年から -98.4 ％減)。平均土地面積は 16.6 坪 (昨年 29.2 坪から -43.1 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 58.5 坪から -48.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 46.3 年 → 2020年 0.8 年、-98.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 66.7 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 3.3 分 → 2020年 4.0 分、+20.0 ％と増加)
野田阪神駅 171.9 万/坪(昨年同期比 +99.7 ％)
野田阪神駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 172万円/坪(52.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +99.7％( +85.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 19.7 坪 (昨年 30.3 坪から -35.0 ％減)。平均建物面積は 7.6 坪 (昨年 65.0 坪から -88.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 9.5 分 → 2020年 6.0 分、-36.8 ％と大きく減少)
桜川駅 132.2 万/坪(昨年同期比 -37.5 ％)
桜川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -37.5％( -79.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 37.8年(昨年 66.8年から -43.4 ％減)。平均土地面積は 56.0 坪 (昨年 36.3 坪から +54.2 ％増)。平均建物面積は 151.3 坪 (昨年 75.6 坪から +100.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 66.8 年 → 2020年 37.8 年、-43.4 ％と大きく減少)
鶴橋駅 57.9 万/坪(昨年同期比 -31.7 ％)
鶴橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.9万円/坪(17.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -31.7％( -26.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 13 件(１年前(2019年)に比べて +160.0％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.8年(昨年 30.8年から -6.5 ％減)。平均土地面積は 57.2 坪 (昨年 14.5 坪から +294.2 ％増)。平均建物面積は 28.1 坪 (昨年 20.9 坪から +34.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 8.0 分 → 2020年 14.5 分、+81.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示