【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期のJR紀勢本線 (新宮駅～和歌山市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.2万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -23.0％( -9.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 60 件(１年前(2023年)に比べて -51.2％( -63件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.1年(昨年 32.4年から +23.7 ％増)。平均土地面積は 60.2 坪 (昨年 80.9 坪から -25.6 ％減)。平均建物面積は 36.1 坪 (昨年 50.5 坪から -28.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 12 駅。ほとんどの駅において下落した。南部駅、紀三井寺駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南部駅で昨年に比べ +81.5 ％、坪単価は 22.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(南部駅、紀三井寺駅)は +57.3 ％(坪単価 +11.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(海南駅、湯浅駅)は -75.9 ％(坪単価 -22.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 28.9 ％ → 2024年 24.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.1 ％ → 2024年 3.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 32.4 年 → 2024年 40.1 年、+23.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 44.3 ％ → 2024年 57.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 13.4 ％ → 2024年 9.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった宮前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.7万円/坪(19.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +10.2％( +5.8万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 9 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった湯浅駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.0万円/坪(0.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -74.4％( -8.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR紀勢本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新宮駅 | 31.4万/坪 (60.5年/102坪) | 42.0万/坪 (38.0年/112坪) | 30.5万/坪 (38.0年/48.5坪) |
| 三輪崎駅 | - | 11.5万/坪 (51.5年/46.9坪) | 12.5万/坪 (39.5年/30.3坪) |
| 紀伊佐野駅 | - | 11.7万/坪 (0年/75.6坪) | 39.8万/坪 (27.2年/106坪) |
| 宇久井駅 | - | 34.2万/坪 (18.5年/62.8坪) | - |
| 那智駅 | - | - | - |
| 紀伊天満駅 | 13.2万/坪 (26.5年/27.2坪) | - | 6.9万/坪 (47.5年/22.7坪) |
| 紀伊勝浦駅 | 6.8万/坪 (43.5年/106坪) | 7.5万/坪 (29.5年/25.7坪) | - |
| 湯川駅 | 6.8万/坪 (45.0年/87.7坪) | 9.4万/坪 (36.5年/34.8坪) | - |
| 太地駅 | 2.4万/坪 (60.5年/31.8坪) | - | - |
| 下里駅 | - | - | - |
| 紀伊浦神駅 | 9.9万/坪 (52.5年/49.9坪) | 11.0万/坪 (0年/90.8坪) | - |
| 紀伊田原駅 | - | - | - |
| 古座駅 | - | 2.0万/坪 (55.5年/34.8坪) | 97.1万/坪 (57.5年/52.9坪) |
| 紀伊姫駅 | - | - | - |
| 串本駅 | - | 3.6万/坪 (45.5年/86.2坪) | 48.1万/坪 (23.5年/133坪) |
| 紀伊有田駅 | - | - | 2.2万/坪 (0年/40.8坪) |
| 田並駅 | - | - | - |
| 田子駅 | - | - | - |
| 和深駅 | - | 3.1万/坪 (0年/52.9坪) | - |
| 江住駅 | - | - | - |
| 見老津駅 | - | - | - |
| 周参見駅 | - | 3.7万/坪 (49.5年/24.2坪) | 7.8万/坪 (41.9年/175坪) |
| 紀伊日置駅 | - | - | - |
| 椿駅 | - | - | - |
| 紀伊富田駅 | - | 22.2万/坪 (26.5年/60.5坪) | 10.2万/坪 (35.5年/145坪) |
| 白浜駅 | 13.8万/坪 (48.0年/46.9坪) | 26.1万/坪 (42.5年/121坪) | 27.7万/坪 (36.7年/103坪) |
| 朝来駅 | 23.1万/坪 (30.5年/52.2坪) | 34.5万/坪 (46.3年/190坪) | 17.7万/坪 (51.0年/64.0坪) |
| 紀伊新庄駅 | - | 84.4万/坪 (32.0年/114坪) | 97.4万/坪 (-0.50年/57.5坪) |
| 紀伊田辺駅 | 22.2万/坪 (45.8年/37.8坪) | 42.3万/坪 (36.0年/91.1坪) | 27.6万/坪 (39.5年/68.2坪) |
| 芳養駅 | - | 33.0万/坪 (35.5年/43.3坪) | - |
| 南部駅 | 22.8万/坪 (36.5年/46.1坪) | 12.5万/坪 (17.5年/127坪) | 21.4万/坪 (34.5年/75.6坪) |
| 岩代駅 | - | - | - |
| 切目駅 | - | - | 20.5万/坪 (33.5年/69.6坪) |
| 印南駅 | - | 8.7万/坪 (56.5年/266坪) | 167万/坪 (0.00年/69.6坪) |
| 稲原駅 | - | - | - |
| 和佐駅 | - | - | - |
| 道成寺駅 | 23.9万/坪 (30.5年/166坪) | - | - |
| 御坊駅 | - | - | - |
| 紀伊内原駅 | - | 84.5万/坪 (0.5年/63.5坪) | 25.8万/坪 (27.0年/67.3坪) |
| 紀伊由良駅 | 35.3万/坪 (14.5年/36.8坪) | 30.8万/坪 (37.9年/37.8坪) | 29.7万/坪 (31.8年/128坪) |
| 広川ビーチ駅 | - | 26.7万/坪 (24.5年/209坪) | 28.9万/坪 (20.5年/75.6坪) |
| 湯浅駅 | 3.0万/坪 (55.5年/27.2坪) | 11.7万/坪 (39.5年/96.5坪) | 74.4万/坪 (0.5年/60.5坪) |
| 藤並駅 | - | 35.5万/坪 (26.0年/110坪) | 2.9万/坪 (49.0年/221坪) |
| 紀伊宮原駅 | - | 22.7万/坪 (22.5年/66.6坪) | 25.5万/坪 (21.5年/121坪) |
| 箕島駅 | - | - | 8.6万/坪 (41.0年/96.8坪) |
| 初島駅 | - | - | 10.0万/坪 (48.5年/151坪) |
| 下津駅 | 10.6万/坪 (54.5年/162坪) | 10.2万/坪 (0年/36.3坪) | - |
| 加茂郷駅 | - | 6.0万/坪 (52.5年/22.7坪) | 31.1万/坪 (23.5年/103坪) |
| 冷水浦駅 | - | - | - |
| 海南駅 | 10.3万/坪 (41.5年/50.3坪) | 45.7万/坪 (27.5年/42.4坪) | 29.3万/坪 (30.1年/98.6坪) |
| 黒江駅 | 28.2万/坪 (49.5年/31.8坪) | 39.2万/坪 (38.5年/49.9坪) | 69.8万/坪 (0.8年/42.0坪) |
| 紀三井寺駅 | 48.0万/坪 (36.1年/64.5坪) | 36.1万/坪 (33.1年/63.9坪) | 59.6万/坪 (30.4年/55.2坪) |
| 宮前駅 | 62.7万/坪 (35.4年/51.1坪) | 56.9万/坪 (30.6年/56.9坪) | 79.3万/坪 (17.2年/51.3坪) |
| 和歌山駅 | 54.9万/坪 (29.3年/31.0坪) | 96.0万/坪 (23.1年/101坪) | 50.5万/坪 (34.0年/30.3坪) |
| 紀和駅 | - | 52.5万/坪 (29.5年/79.8坪) | 10.2万/坪 (0年/87.7坪) |
| 和歌山市駅 | 23.4万/坪 (47.5年/68.4坪) | 54.2万/坪 (19.0年/47.9坪) | 51.2万/坪 (21.6年/82.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南部駅 22.8 万/坪(昨年同期比 +81.5 ％)
南部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.8万円/坪(6.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +81.5％( +10.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.5年(昨年 17.5年から +108.6 ％増)。平均土地面積は 46.1 坪 (昨年 127.1 坪から -63.7 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 87.7 坪から -67.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 120.0 分 → 2024年 22.5 分、-81.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.5 年 → 2024年 36.5 年、+108.6 ％と大きく増加)
紀三井寺駅 48.0 万/坪(昨年同期比 +33.1 ％)
紀三井寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.0万円/坪(14.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +33.1％( +11.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -38.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.1年(昨年 33.1年から +9.2 ％増)。平均土地面積は 64.5 坪 (昨年 63.9 坪から +0.9 ％増)。平均建物面積は 42.0 坪 (昨年 33.0 坪から +27.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.8 ％ → 2024年 14.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 46.2 ％ → 2024年 57.1 ％)
海南駅 10.3 万/坪(昨年同期比 -77.4 ％)
海南駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.3万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -77.4％( -35.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -42.9％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.5年(昨年 27.5年から +50.9 ％増)。平均土地面積は 50.3 坪 (昨年 42.4 坪から +18.8 ％増)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 24.5 坪から +57.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.5 年 → 2024年 41.5 年、+50.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 24.7 分 → 2024年 27.5 分、+11.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
湯浅駅 3.0 万/坪(昨年同期比 -74.4 ％)
湯浅駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.0万円/坪(0.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -74.4％( -8.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 55.5年(昨年 39.5年から +40.5 ％増)。平均土地面積は 27.2 坪 (昨年 96.5 坪から -71.8 ％減)。平均建物面積は 16.6 坪 (昨年 57.9 坪から -71.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 10.4 分 → 2024年 8.0 分、-23.1 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 39.5 年 → 2024年 55.5 年、+40.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示