【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2023年1月〜3月期のJR紀勢本線 (新宮駅～和歌山市駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.8万円/坪(13.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +17.0％( +6.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 128 件(１年前(2022年)に比べて +18.5％( +20件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 31.6年(昨年 28.4年から +11.3 ％増)。平均土地面積は 84.0 坪 (昨年 100.0 坪から -16.0 ％減)。平均建物面積は 53.7 坪 (昨年 56.6 坪から -5.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。紀伊富田駅、紀伊新庄駅、藤並駅、宮前駅、和歌山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新宮駅で昨年に比べ +317.2 ％、坪単価は 88.4 万円/坪となった。
上位 2 駅(新宮駅、南部駅)は +219.0 ％(坪単価 +41.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(箕島駅、朝来駅)は -89.6 ％(坪単価 -111.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.8 ％ → 2023年 5.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 10.4 ％ → 2023年 14.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2022年 28.4 年 → 2023年 31.6 年、+11.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2022年 31.2 ％ → 2023年 36.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 1.9 ％ → 2023年 0.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.4万円/坪(26.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +317.2％( +67.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった黒江駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.2万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -82.5％( -15.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR紀勢本線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新宮駅 | 88.4万/坪 (32.5年/76.2坪) | 21.2万/坪 (41.4年/72.0坪) | 18.9万/坪 (54.0年/39.6坪) |
| 三輪崎駅 | - | - | 19.8万/坪 (42.0年/60.5坪) |
| 紀伊佐野駅 | - | - | - |
| 宇久井駅 | - | - | 15.9万/坪 (35.0年/118坪) |
| 那智駅 | 16.8万/坪 (37.0年/96.8坪) | - | 14.0万/坪 (48.0年/93.0坪) |
| 紀伊天満駅 | - | - | - |
| 紀伊勝浦駅 | 40.4万/坪 (31.0年/49.9坪) | 20.1万/坪 (56.0年/56.0坪) | 14.1万/坪 (39.0年/40.8坪) |
| 湯川駅 | - | - | - |
| 太地駅 | - | - | - |
| 下里駅 | - | - | 9.3万/坪 (35.5年/50.7坪) |
| 紀伊浦神駅 | - | - | - |
| 紀伊田原駅 | - | 5.1万/坪 (29.0年/63.5坪) | - |
| 古座駅 | 13.6万/坪 (37.8年/71.1坪) | 18.0万/坪 (27.5年/62.0坪) | 5.9万/坪 (35.5年/83.2坪) |
| 紀伊姫駅 | - | - | - |
| 串本駅 | 6.4万/坪 (41.0年/109坪) | 16.2万/坪 (21.0年/94.3坪) | - |
| 紀伊有田駅 | - | - | - |
| 田並駅 | - | - | 5.9万/坪 (39.0年/121坪) |
| 田子駅 | 18.0万/坪 (48.0年/178坪) | - | - |
| 和深駅 | - | - | - |
| 江住駅 | 23.8万/坪 (52.0年/112坪) | - | - |
| 見老津駅 | - | - | - |
| 周参見駅 | 12.0万/坪 (33.0年/40.1坪) | - | 8.2万/坪 (49.0年/66.6坪) |
| 紀伊日置駅 | 8.4万/坪 (36.0年/112坪) | - | - |
| 椿駅 | - | - | - |
| 紀伊富田駅 | 28.1万/坪 (48.0年/75.6坪) | 15.6万/坪 (29.0年/145坪) | - |
| 白浜駅 | 45.0万/坪 (18.5年/46.5坪) | 38.1万/坪 (28.3年/222坪) | 28.5万/坪 (35.0年/114坪) |
| 朝来駅 | 7.2万/坪 (50.0年/148坪) | 48.7万/坪 (25.8年/59.7坪) | 35.4万/坪 (30.4年/101坪) |
| 紀伊新庄駅 | 71.8万/坪 (36.0年/70.0坪) | 59.5万/坪 (17.4年/70.5坪) | 56.5万/坪 (20.0年/104坪) |
| 紀伊田辺駅 | 18.1万/坪 (50.8年/102坪) | 45.6万/坪 (32.0年/72.0坪) | 42.7万/坪 (32.5年/113坪) |
| 芳養駅 | - | - | 22.0万/坪 (42.0年/80.2坪) |
| 南部駅 | 28.9万/坪 (22.5年/84.7坪) | 13.1万/坪 (32.0年/211坪) | - |
| 岩代駅 | 0.5万/坪 (28.0年/43.9坪) | - | 18.0万/坪 (28.0年/63.5坪) |
| 切目駅 | - | 13.8万/坪 (25.0年/278坪) | 6.0万/坪 (27.0年/56.0坪) |
| 印南駅 | - | - | - |
| 稲原駅 | - | - | 28.6万/坪 (20.5年/77.1坪) |
| 和佐駅 | 120万/坪 (38.0年/424坪) | - | - |
| 道成寺駅 | - | - | 25.2万/坪 (26.0年/69.6坪) |
| 御坊駅 | 34.4万/坪 (39.4年/140坪) | 16.9万/坪 (33.0年/270坪) | - |
| 紀伊内原駅 | 36.7万/坪 (32.0年/63.5坪) | - | 7.3万/坪 (28.5年/93.8坪) |
| 紀伊由良駅 | - | 6.9万/坪 (27.0年/102坪) | 33.9万/坪 (17.5年/96.8坪) |
| 広川ビーチ駅 | 42.5万/坪 (24.0年/96.8坪) | - | - |
| 湯浅駅 | - | 76.3万/坪 (0年/72.6坪) | 12.0万/坪 (47.0年/59.0坪) |
| 藤並駅 | 27.5万/坪 (30.4年/224坪) | 18.9万/坪 (33.0年/79.4坪) | 51.5万/坪 (20.7年/213坪) |
| 紀伊宮原駅 | - | - | 13.5万/坪 (31.0年/57.5坪) |
| 箕島駅 | 11.8万/坪 (34.0年/75.6坪) | 194万/坪 (-1.00年/109坪) | 4.9万/坪 (0年/71.1坪) |
| 初島駅 | 6.6万/坪 (0年/81.7坪) | - | - |
| 下津駅 | 1.2万/坪 (0年/127坪) | - | 10.1万/坪 (25.0年/34.8坪) |
| 加茂郷駅 | - | - | 3.0万/坪 (0年/57.5坪) |
| 冷水浦駅 | - | - | 11.7万/坪 (38.5年/57.5坪) |
| 海南駅 | 36.3万/坪 (25.4年/58.8坪) | 69.3万/坪 (22.0年/95.8坪) | 46.2万/坪 (20.0年/58.2坪) |
| 黒江駅 | 3.2万/坪 (0年/37.8坪) | 18.2万/坪 (36.4年/174坪) | 63.4万/坪 (13.0年/50.1坪) |
| 紀三井寺駅 | 29.2万/坪 (27.7年/87.7坪) | 32.0万/坪 (32.8年/44.2坪) | 31.4万/坪 (33.6年/79.2坪) |
| 宮前駅 | 61.7万/坪 (16.5年/45.1坪) | 46.5万/坪 (27.4年/58.0坪) | 87.3万/坪 (0.5年/46.5坪) |
| 和歌山駅 | 72.9万/坪 (37.5年/34.1坪) | 37.8万/坪 (49.0年/69.6坪) | 51.9万/坪 (27.2年/38.6坪) |
| 紀和駅 | - | 47.9万/坪 (0年/30.3坪) | - |
| 和歌山市駅 | 47.0万/坪 (34.7年/106坪) | 39.9万/坪 (27.1年/75.5坪) | 106万/坪 (25.0年/71.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新宮駅 88.4 万/坪(昨年同期比 +317.2 ％)
新宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 88.4万円/坪(26.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +317.2％( +67.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 14 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 41.4年から -21.4 ％減)。平均土地面積は 76.2 坪 (昨年 72.0 坪から +5.9 ％増)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 57.2 坪から +3.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 41.4 年 → 2023年 32.5 年、-21.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 34.4 分 → 2023年 26.9 分、-21.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 66.7 ％ → 2023年 50.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2022年 16.7 ％ → 2023年 16.7 ％)
南部駅 28.9 万/坪(昨年同期比 +120.7 ％)
南部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.9万円/坪(8.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて +120.7％( +15.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 32.0年から -29.7 ％減)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 211.2 坪から -59.9 ％減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 63.5 坪から -42.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 32.0 年 → 2023年 22.5 年、-29.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2022年 22.7 分 → 2023年 19.5 分、-14.0 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 100.0 ％ → 2023年 50.0 ％)
箕島駅 11.8 万/坪(昨年同期比 -93.9 ％)
箕島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 11.8万円/坪(3.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -93.9％( -182.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2022年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 -1.0年から -3502.2 ％減)。平均土地面積は 75.6 坪 (昨年 108.9 坪から -30.6 ％減)。平均建物面積は 44.9 坪 (昨年 43.9 坪から +2.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2022年 -1.0 年 → 2023年 34.0 年、-3502.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 13.0 分 → 2023年 19.7 分、+51.3 ％と大きく増加)
朝来駅 7.2 万/坪(昨年同期比 -85.3 ％)
朝来駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.2万円/坪(2.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2022年)に比べて -85.3％( -41.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2022年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 50.0年(昨年 25.8年から +94.2 ％増)。平均土地面積は 148.2 坪 (昨年 59.7 坪から +148.1 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 38.9 坪から -10.7 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2022年 25.8 年 → 2023年 50.0 年、+94.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 34.5 分 → 2023年 90.0 分、+160.9 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示