【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR総武線 (市川駅～千葉駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 119万円/坪(36.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -1.6％( -2.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 157 件(１年前(2023年)に比べて -47.3％( -141件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 16.7年から +14.5 ％増)。平均土地面積は 48.0 坪 (昨年 48.0 坪から +0.1 ％増)。平均建物面積は 45.0 坪 (昨年 45.0 坪から -0.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。幕張本郷駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは幕張駅で昨年に比べ +106.7 ％、坪単価は 165 万円/坪となった。
上位 2 駅(幕張駅、幕張本郷駅)は +66.5 ％(坪単価 +58.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(東船橋駅、新検見川駅)は -26.3 ％(坪単価 -33.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.7 ％ → 2024年 5.2 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.4 ％ → 2024年 1.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 16.7 年 → 2024年 19.1 年、+14.5 ％と増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 19.8 分 → 2024年 21.9 分、+10.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.3 ％ → 2024年 16.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 37.5 ％ → 2024年 36.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 178万円/坪(53.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +8.2％( +13.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -62.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった千葉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.6万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -7.3％( -6.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 33 件(１年前(2023年)に比べて -21.4％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR総武線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 市川駅 | 152万/坪 (17.5年/31.9坪) | 144万/坪 (12.4年/41.2坪) | 130万/坪 (15.5年/34.0坪) |
| 本八幡駅 | 134万/坪 (25.5年/42.4坪) | 142万/坪 (15.2年/41.7坪) | 151万/坪 (8.9年/36.7坪) |
| 下総中山駅 | 101万/坪 (26.0年/36.3坪) | 117万/坪 (25.3年/46.7坪) | 143万/坪 (7.1年/33.3坪) |
| 西船橋駅 | 178万/坪 (1.0年/28.2坪) | 164万/坪 (9.0年/44.8坪) | 133万/坪 (5.3年/27.7坪) |
| 船橋駅 | 149万/坪 (6.7年/36.1坪) | 139万/坪 (10.1年/44.6坪) | 151万/坪 (12.4年/46.7坪) |
| 東船橋駅 | 82.4万/坪 (37.0年/45.4坪) | 129万/坪 (11.1年/58.2坪) | 141万/坪 (10.9年/47.2坪) |
| 津田沼駅 | 128万/坪 (16.1年/38.3坪) | 132万/坪 (13.6年/31.8坪) | 136万/坪 (12.1年/43.1坪) |
| 幕張本郷駅 | 151万/坪 (8.3年/46.9坪) | 120万/坪 (21.3年/70.1坪) | 100万/坪 (24.3年/49.8坪) |
| 幕張駅 | 165万/坪 (13.6年/57.5坪) | 80.0万/坪 (34.0年/42.1坪) | 129万/坪 (12.3年/48.5坪) |
| 新検見川駅 | 103万/坪 (16.4年/48.4坪) | 124万/坪 (13.0年/43.5坪) | 74.9万/坪 (21.9年/45.7坪) |
| 稲毛駅 | 109万/坪 (13.8年/42.1坪) | 102万/坪 (18.5年/44.2坪) | 101万/坪 (17.5年/49.1坪) |
| 西千葉駅 | 120万/坪 (4.0年/53.4坪) | 104万/坪 (12.8年/56.7坪) | 113万/坪 (11.8年/70.2坪) |
| 千葉駅 | 78.6万/坪 (22.3年/75.8坪) | 84.7万/坪 (23.7年/62.6坪) | 66.0万/坪 (27.5年/59.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
幕張駅 165.4 万/坪(昨年同期比 +106.7 ％)
幕張駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(50.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +106.7％( +85.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -16.7％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 13.6年(昨年 34.0年から -60.0 ％減)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 42.1 坪から +36.5 ％増)。平均建物面積は 53.2 坪 (昨年 33.7 坪から +58.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 34.0 年 → 2024年 13.6 年、-60.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 20.0 ％)
幕張本郷駅 151.1 万/坪(昨年同期比 +26.3 ％)
幕張本郷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +26.3％( +31.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -81.8％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.3年(昨年 21.3年から -61.3 ％減)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 70.1 坪から -33.1 ％減)。平均建物面積は 38.6 坪 (昨年 57.3 坪から -32.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 21.3 年 → 2024年 8.3 年、-61.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 17.2 分 → 2024年 14.5 分、-15.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
東船橋駅 82.4 万/坪(昨年同期比 -36.3 ％)
東船橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.4万円/坪(24.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -36.3％( -47.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 11.1年から +233.0 ％増)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 58.2 坪から -22.1 ％減)。平均建物面積は 32.9 坪 (昨年 31.9 坪から +3.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 11.1 年 → 2024年 37.0 年、+233.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 15.2 分 → 2024年 18.5 分、+21.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 25.0 ％)
新検見川駅 103.4 万/坪(昨年同期比 -16.3 ％)
新検見川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -16.3％( -20.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて -70.0％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.4年(昨年 13.0年から +25.6 ％増)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 43.5 坪から +11.4 ％増)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 32.1 坪から +17.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 13.0 年 → 2024年 16.4 年、+25.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 15.5 分 → 2024年 23.4 分、+50.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 17.9 ％ → 2024年 37.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示