【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜6月期のJR釧網本線 (釧路駅~網走駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.9万円/坪(10.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +11.7%( +3.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 95 件(1年前(2023年)に比べて -63.0%( -162件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 35.9年から -10.2 %減)。平均土地面積は 104.1 坪 (昨年 96.7 坪から +7.7 %増)。平均建物面積は 53.9 坪 (昨年 47.0 坪から +14.7 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。釧路駅、標茶駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは清里町駅で昨年に比べ +250.0 %、坪単価は 8.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(清里町駅、知床斜里駅)は +247.5 %(坪単価 +14.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(美留和駅、川湯温泉駅)は -34.3 %(坪単価 -4.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 35.9 年 → 2024年 32.3 年、-10.2 %と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.4 % → 2024年 2.2 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 44.6 % → 2024年 32.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.3 % → 2024年 49.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった釧路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.0万円/坪(12.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +20.5%( +6.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 59 件(1年前(2023年)に比べて -63.8%( -104件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった川湯温泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.5万円/坪(2.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -30.0%( -3.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR釧網本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
釧路駅 | 40.0万/坪 (28.9年/94.8坪) | 33.2万/坪 (35.6年/83.9坪) | 34.1万/坪 (30.9年/84.7坪) |
東釧路駅 | 33.1万/坪 (34.8年/123坪) | 36.3万/坪 (34.7年/85.8坪) | 30.2万/坪 (33.4年/89.5坪) |
遠矢駅 | 29.2万/坪 (32.3年/95.3坪) | 25.3万/坪 (30.2年/63.5坪) | 29.8万/坪 (35.2年/86.8坪) |
塘路駅 | 6.6万/坪 (52.3年/72.6坪) | - | - |
茅沼駅 | - | 1.0万/坪 (35.8年/60.5坪) | 16.7万/坪 (36.8年/84.7坪) |
標茶駅 | 14.7万/坪 (39.2年/132坪) | 8.7万/坪 (44.8年/154坪) | 7.5万/坪 (35.8年/133坪) |
磯分内駅 | - | - | 0.07万/坪 (47.8年/333坪) |
摩周駅 | 11.2万/坪 (27.0年/191坪) | 13.8万/坪 (36.9年/214坪) | 15.8万/坪 (38.3年/190坪) |
美留和駅 | 8.7万/坪 (26.0年/139坪) | 14.2万/坪 (30.5年/106坪) | - |
川湯温泉駅 | 7.5万/坪 (48.0年/127坪) | 10.7万/坪 (29.8年/227坪) | 4.6万/坪 (43.9年/126坪) |
緑駅 | - | - | 5.2万/坪 (23.0年/293坪) |
札弦駅 | - | 3.6万/坪 (44.2年/201坪) | 4.9万/坪 (52.5年/166坪) |
清里町駅 | 8.9万/坪 (34.3年/121坪) | 2.5万/坪 (72.6年/227坪) | 3.6万/坪 (32.6年/165坪) |
中斜里駅 | 5.7万/坪 (38.3年/99.8坪) | - | 2.4万/坪 (45.3年/278坪) |
知床斜里駅 | 32.9万/坪 (37.3年/106坪) | 9.5万/坪 (42.2年/146坪) | 10.1万/坪 (42.6年/119坪) |
浜小清水駅 | - | - | 30.2万/坪 (17.0年/121坪) |
北浜駅 | - | - | - |
藻琴駅 | 0.4万/坪 (53.0年/272坪) | - | |
鱒浦駅 | - | - | - |
桂台駅 | - | - | - |
網走駅 | 24.6万/坪 (40.4年/110坪) | 28.1万/坪 (35.0年/110坪) | 25.7万/坪 (36.3年/117坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
清里町駅 8.9 万/坪(昨年同期比 +250.0 %)
清里町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.9万円/坪(2.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +250.0%( +6.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.3年(昨年 72.6年から -52.8 %減)。平均土地面積は 121.0 坪 (昨年 226.9 坪から -46.7 %減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 19.7 坪から +100.0 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 72.6 年 → 2024年 34.3 年、-52.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 11.0 分 → 2024年 2.0 分、-81.8 %と大きく減少)
知床斜里駅 32.9 万/坪(昨年同期比 +244.9 %)
知床斜里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.9万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて +244.9%( +23.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2023年)に比べて -37.5%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.3年(昨年 42.2年から -11.8 %減)。平均土地面積は 105.9 坪 (昨年 145.6 坪から -27.3 %減)。平均建物面積は 31.5 坪 (昨年 50.7 坪から -37.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 42.2 年 → 2024年 37.3 年、-11.8 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 43.4 分 → 2024年 13.8 分、-68.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 % → 2024年 20.0 %)
美留和駅 8.7 万/坪(昨年同期比 -38.6 %)
美留和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.7万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -38.6%( -5.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 26.0年(昨年 30.5年から -14.8 %減)。平均土地面積は 139.2 坪 (昨年 105.9 坪から +31.4 %増)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 21.2 坪から +35.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 30.5 年 → 2024年 26.0 年、-14.8 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
川湯温泉駅 7.5 万/坪(昨年同期比 -30.0 %)
川湯温泉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.5万円/坪(2.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2023年)に比べて -30.0%( -3.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 48.0年(昨年 29.8年から +61.3 %増)。平均土地面積は 127.1 坪 (昨年 226.9 坪から -44.0 %減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 31.8 坪から -28.6 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 90.0 分 → 2024年 30.0 分、-66.7 %と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 29.8 年 → 2024年 48.0 年、+61.3 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示