【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期のJR釧網本線 (釧路駅～網走駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.3万円/坪(7.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -12.4％( -3.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 77 件(１年前(2021年)に比べて -8.3％( -7件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 37.5年(昨年 33.1年から +13.2 ％増)。平均土地面積は 91.9 坪 (昨年 105.7 坪から -13.0 ％減)。平均建物面積は 57.3 坪 (昨年 53.6 坪から +7.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。釧路駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは摩周駅で昨年に比べ +130.5 ％、坪単価は 43.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(摩周駅、釧路駅)は +76.3 ％(坪単価 +14.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(知床斜里駅、網走駅)は -55.2 ％(坪単価 -17.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 59.3 ％ → 2022年 37.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2021年 33.1 年 → 2022年 37.5 年、+13.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.9 ％ → 2022年 50.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 3.7 ％ → 2022年 2.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった摩周駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.0万円/坪(13.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +130.5％( +24.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった札弦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.5万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -36.5％( -1.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR釧網本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 釧路駅 | 26.7万/坪 (35.9年/81.6坪) | 21.9万/坪 (35.2年/89.4坪) | 38.5万/坪 (27.3年/87.6坪) |
| 東釧路駅 | 24.8万/坪 (35.4年/72.9坪) | 39.9万/坪 (29.1年/164坪) | 7.7万/坪 (40.2年/91.1坪) |
| 遠矢駅 | - | 16.1万/坪 (28.3年/99.1坪) | 13.5万/坪 (32.4年/133坪) |
| 塘路駅 | - | - | - |
| 茅沼駅 | 24.2万/坪 (36.8年/99.8坪) | - | 41.3万/坪 (0年/393坪) |
| 標茶駅 | 3.8万/坪 (50.8年/178坪) | - | 11.6万/坪 (34.3年/143坪) |
| 磯分内駅 | 0.07万/坪 (47.8年/333坪) | - | - |
| 摩周駅 | 43.0万/坪 (17.8年/121坪) | 18.6万/坪 (25.0年/162坪) | 20.4万/坪 (25.4年/281坪) |
| 美留和駅 | - | 69.6万/坪 (21.8年/514坪) | - |
| 川湯温泉駅 | - | - | - |
| 緑駅 | - | - | - |
| 札弦駅 | 2.5万/坪 (55.8年/166坪) | 4.0万/坪 (38.8年/166坪) | 1.9万/坪 (42.8年/175坪) |
| 清里町駅 | 4.7万/坪 (0年/212坪) | - | 9.8万/坪 (43.3年/133坪) |
| 中斜里駅 | - | - | - |
| 知床斜里駅 | 9.3万/坪 (42.8年/150坪) | 24.6万/坪 (41.6年/104坪) | 9.0万/坪 (48.8年/107坪) |
| 浜小清水駅 | - | 3.5万/坪 (43.8年/78.7坪) | 18.0万/坪 (26.8年/96.8坪) |
| 北浜駅 | - | - | - |
| 藻琴駅 | - | 1.9万/坪 (0年/87.7坪) | |
| 鱒浦駅 | - | - | - |
| 桂台駅 | - | - | - |
| 網走駅 | 21.2万/坪 (43.8年/74.5坪) | 41.1万/坪 (27.5年/88.3坪) | 16.3万/坪 (34.9年/80.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
摩周駅 43.0 万/坪(昨年同期比 +130.5 ％)
摩周駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 43.0万円/坪(13.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +130.5％( +24.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 25.0年から -29.0 ％減)。平均土地面積は 121.0 坪 (昨年 161.8 坪から -25.2 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 15.9 坪から +90.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 25.0 年 → 2022年 17.8 年、-29.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 71.5 分 → 2022年 19.0 分、-73.4 ％と大きく減少)
釧路駅 26.7 万/坪(昨年同期比 +22.2 ％)
釧路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 26.7万円/坪(8.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +22.2％( +4.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 38 件(１年前(2021年)に比べて -20.8％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.9年(昨年 35.2年から +1.8 ％増)。平均土地面積は 81.6 坪 (昨年 89.4 坪から -8.8 ％減)。平均建物面積は 59.7 坪 (昨年 59.8 坪から -0.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 59.6 ％ → 2022年 32.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2021年 29.4 分 → 2022年 34.6 分、+17.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 34.0 ％ → 2022年 48.6 ％)
知床斜里駅 9.3 万/坪(昨年同期比 -62.0 ％)
知床斜里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.3万円/坪(2.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -62.0％( -15.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2021年)に比べて -20.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.8年(昨年 41.6年から +2.9 ％増)。平均土地面積は 149.7 坪 (昨年 104.1 坪から +43.9 ％増)。平均建物面積は 54.8 坪 (昨年 36.3 坪から +51.0 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 60.0 ％ → 2022年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 40.0 ％ → 2022年 75.0 ％)
網走駅 21.2 万/坪(昨年同期比 -48.4 ％)
網走駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.2万円/坪(6.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -48.4％( -19.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2021年)に比べて -38.5％( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 43.8年(昨年 27.5年から +59.4 ％増)。平均土地面積は 74.5 坪 (昨年 88.3 坪から -15.6 ％減)。平均建物面積は 29.3 坪 (昨年 36.9 坪から -20.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2021年 46.2 ％ → 2022年 37.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 27.5 年 → 2022年 43.8 年、+59.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 26.8 分 → 2022年 36.2 分、+35.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 30.8 ％ → 2022年 62.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示