【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期のJR札沼線 (桑園駅～北海道医療大学駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.1万円/坪(18.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +18.1％( +9.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 119 件(１年前(2020年)に比べて +164.4％( +74件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 23.4年から -0.6 ％減)。平均土地面積は 66.8 坪 (昨年 82.6 坪から -19.1 ％減)。平均建物面積は 49.5 坪 (昨年 64.4 坪から -23.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。八軒駅、太平駅、あいの里公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは太美駅で昨年に比べ +239.4 ％、坪単価は 27.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(太美駅、桑園駅)は +187.8 ％(坪単価 +34.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(篠路駅、当別駅)は -17.9 ％(坪単価 -7.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 22.0 分 → 2021年 13.2 分、-40.0 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.9 ％ → 2021年 25.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 23.3 ％ → 2021年 15.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 41.9 ％ → 2021年 47.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.9 ％ → 2021年 4.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった八軒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.3万円/坪(27.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +26.2％( +19.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2020年)に比べて +400.0％( +12件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった当別駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.1万円/坪(4.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -15.3％( -2.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
| JR札沼線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 桑園駅 | 86.1万/坪 (16.3年/73.4坪) | 36.5万/坪 (39.6年/139坪) | 67.0万/坪 (29.3年/118坪) |
| 八軒駅 | 91.3万/坪 (7.8年/52.6坪) | 72.3万/坪 (16.9年/108坪) | 86.0万/坪 (14.3年/46.2坪) |
| 新川駅 | 76.6万/坪 (14.5年/79.8坪) | 82.2万/坪 (13.9年/50.4坪) | 13.4万/坪 (33.9年/68.6坪) |
| 新琴似駅 | 55.8万/坪 (29.6年/66.0坪) | - | - |
| 太平駅 | 55.6万/坪 (30.6年/57.2坪) | 34.4万/坪 (43.3年/49.9坪) | 50.1万/坪 (24.8年/46.9坪) |
| 百合が原駅 | 74.8万/坪 (15.7年/59.0坪) | 69.8万/坪 (9.3年/67.7坪) | 75.2万/坪 (20.3年/102坪) |
| 篠路駅 | 47.3万/坪 (33.9年/62.7坪) | 59.5万/坪 (29.2年/56.0坪) | 35.7万/坪 (27.9年/63.4坪) |
| 拓北駅 | 56.5万/坪 (27.8年/68.6坪) | 49.1万/坪 (21.5年/74.9坪) | 41.8万/坪 (29.3年/60.5坪) |
| あいの里教育大駅 | 57.0万/坪 (22.5年/71.1坪) | 66.9万/坪 (17.1年/70.9坪) | 84.8万/坪 (18.8年/94.8坪) |
| あいの里公園駅 | 52.5万/坪 (21.5年/75.6坪) | 35.9万/坪 (26.9年/88.7坪) | - |
| 太美駅 | 27.0万/坪 (28.9年/69.3坪) | 7.9万/坪 (29.3年/121坪) | 9.9万/坪 (30.3年/57.5坪) |
| 当別駅 | 14.1万/坪 (35.3年/86.7坪) | 16.7万/坪 (23.5年/141坪) | 8.9万/坪 (30.3年/81.7坪) |
| 北海道医療大学駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
太美駅 27.0 万/坪(昨年同期比 +239.4 ％)
太美駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 27.0万円/坪(8.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +239.4％( +19.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2020年)に比べて +100.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.9年(昨年 29.3年から -1.4 ％減)。平均土地面積は 69.3 坪 (昨年 121.0 坪から -42.8 ％減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 93.8 坪から -62.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 90.0 分 → 2021年 13.0 分、-85.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 ％ → 2021年 100.0 ％)
桑園駅 86.1 万/坪(昨年同期比 +136.2 ％)
桑園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.1万円/坪(26.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて +136.2％( +49.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2020年)に比べて +33.3％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.3年(昨年 39.6年から -58.9 ％減)。平均土地面積は 73.4 坪 (昨年 139.2 坪から -47.3 ％減)。平均建物面積は 144.4 坪 (昨年 277.8 坪から -48.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 39.6 年 → 2021年 16.3 年、-58.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.0 分 → 2021年 12.2 分、+22.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 33.3 ％ → 2021年 50.0 ％)
篠路駅 47.3 万/坪(昨年同期比 -20.6 ％)
篠路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.3万円/坪(14.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -20.6％( -12.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 26 件(１年前(2020年)に比べて +188.9％( +17件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.9年(昨年 29.2年から +16.2 ％増)。平均土地面積は 62.7 坪 (昨年 56.0 坪から +12.1 ％増)。平均建物面積は 38.4 坪 (昨年 31.8 坪から +20.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 55.6 ％ → 2021年 38.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 29.2 年 → 2021年 33.9 年、+16.2 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 11.6 分 → 2021年 15.0 分、+30.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 ％ → 2021年 46.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 22.2 ％ → 2021年 3.8 ％)
当別駅 14.1 万/坪(昨年同期比 -15.3 ％)
当別駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.1万円/坪(4.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2020年)に比べて -15.3％( -2.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 35.3年(昨年 23.5年から +50.0 ％増)。平均土地面積は 86.7 坪 (昨年 140.7 坪から -38.4 ％減)。平均建物面積は 63.9 坪 (昨年 46.9 坪から +36.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 67.5 分 → 2021年 27.2 分、-59.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 75.0 ％ → 2021年 75.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 23.5 年 → 2021年 35.3 年、+50.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示