【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜3月期のJR播但線 (姫路駅～和田山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.8万円/坪(16.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.9％( -5.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 66 件(１年前(2023年)に比べて -85.1％( -378件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 25.4年から +17.2 ％増)。平均土地面積は 67.0 坪 (昨年 65.4 坪から +2.4 ％増)。平均建物面積は 45.1 坪 (昨年 42.2 坪から +6.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。香呂駅、鶴居駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは砥堀駅で昨年に比べ +107.2 ％、坪単価は 130 万円/坪となった。
上位 2 駅(砥堀駅、香呂駅)は +81.3 ％(坪単価 +41.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(和田山駅、仁豊野駅)は -82.1 ％(坪単価 -30.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.6 ％ → 2024年 27.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 25.4 年 → 2024年 29.8 年、+17.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.3 ％ → 2024年 38.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.5 ％ → 2024年 24.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった砥堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +107.2％( +67.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -91.3％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴居駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.4万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +52.2％( +0.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR播但線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姫路駅 | 59.8万/坪 (26.6年/51.5坪) | 65.5万/坪 (23.8年/61.8坪) | 59.1万/坪 (25.9年/66.6坪) |
| 京口駅 | 58.7万/坪 (18.0年/28.2坪) | 61.5万/坪 (34.2年/56.4坪) | 46.4万/坪 (26.8年/49.0坪) |
| 野里駅 | 49.2万/坪 (39.0年/48.4坪) | 46.8万/坪 (34.9年/46.4坪) | 29.4万/坪 (40.4年/73.0坪) |
| 砥堀駅 | 130万/坪 (34.0年/82.4坪) | 62.7万/坪 (20.7年/47.2坪) | 51.5万/坪 (23.9年/111坪) |
| 仁豊野駅 | 8.7万/坪 (54.0年/75.6坪) | 29.5万/坪 (30.5年/82.7坪) | 28.2万/坪 (37.0年/106坪) |
| 香呂駅 | 41.6万/坪 (34.7年/113坪) | 26.8万/坪 (27.3年/72.9坪) | 48.1万/坪 (34.6年/58.2坪) |
| 溝口駅 | - | 25.0万/坪 (37.7年/63.0坪) | 16.8万/坪 (43.3年/94.7坪) |
| 福崎駅 | 25.9万/坪 (54.0年/56.5坪) | 39.1万/坪 (26.6年/84.1坪) | 52.7万/坪 (32.1年/76.6坪) |
| 甘地駅 | 8.8万/坪 (41.5年/98.3坪) | 22.6万/坪 (27.5年/185坪) | 7.9万/坪 (26.3年/58.8坪) |
| 鶴居駅 | 1.4万/坪 (35.0年/227坪) | 0.9万/坪 (40.8年/18.2坪) | 26.4万/坪 (53.3年/180坪) |
| 新野駅 | 9.9万/坪 (38.0年/90.8坪) | 13.8万/坪 (31.6年/81.7坪) | 15.4万/坪 (51.2年/127坪) |
| 寺前駅 | - | 39.7万/坪 (21.5年/114坪) | 11.4万/坪 (28.9年/289坪) |
| 長谷駅 | - | - | 3.5万/坪 (0年/160坪) |
| 生野駅 | - | - | 18.4万/坪 (26.9年/69.6坪) |
| 新井駅 | 3.3万/坪 (35.0年/296坪) | 7.0万/坪 (46.8年/36.3坪) | 0.04万/坪 (0年/175坪) |
| 青倉駅 | - | - | - |
| 竹田駅 | - | 7.0万/坪 (0年/299坪) | |
| 和田山駅 | 2.7万/坪 (51.0年/59.7坪) | 42.3万/坪 (31.7年/143坪) | 41.7万/坪 (27.3年/96.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
砥堀駅 129.8 万/坪(昨年同期比 +107.2 ％)
砥堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +107.2％( +67.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -91.3％( -21件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 20.7年から +64.3 ％増)。平均土地面積は 82.4 坪 (昨年 47.2 坪から +74.8 ％増)。平均建物面積は 20.4 坪 (昨年 30.4 坪から -32.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.6 分 → 2024年 10.5 分、-22.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 20.7 年 → 2024年 34.0 年、+64.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
香呂駅 41.6 万/坪(昨年同期比 +55.4 ％)
香呂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.6万円/坪(12.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +55.4％( +14.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて -81.2％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.7年(昨年 27.3年から +27.3 ％増)。平均土地面積は 113.4 坪 (昨年 72.9 坪から +55.6 ％増)。平均建物面積は 41.3 坪 (昨年 38.7 坪から +6.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 23.2 分 → 2024年 8.7 分、-62.7 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.3 年 → 2024年 34.7 年、+27.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
和田山駅 2.7 万/坪(昨年同期比 -93.7 ％)
和田山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.7万円/坪(0.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -93.7％( -39.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -84.6％( -11件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.0年(昨年 31.7年から +60.7 ％増)。平均土地面積は 59.7 坪 (昨年 143.0 坪から -58.2 ％減)。平均建物面積は 37.8 坪 (昨年 72.9 坪から -48.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 31.7 年 → 2024年 51.0 年、+60.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 20.5 分 → 2024年 25.5 分、+24.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
仁豊野駅 8.7 万/坪(昨年同期比 -70.5 ％)
仁豊野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.7万円/坪(2.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -70.5％( -20.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 54.0年(昨年 30.5年から +77.1 ％増)。平均土地面積は 75.6 坪 (昨年 82.7 坪から -8.5 ％減)。平均建物面積は 28.7 坪 (昨年 34.8 坪から -17.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 20.7 分 → 2024年 5.0 分、-75.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.5 年 → 2024年 54.0 年、+77.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示