【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年1月〜3月期のJR播但線 (姫路駅～和田山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.5万円/坪(17.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +14.4％( +7.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 90 件(１年前(2021年)に比べて +3.4％( +3件/坪)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.2年(昨年 27.0年から -2.9 ％減)。平均土地面積は 92.2 坪 (昨年 90.3 坪から +2.1 ％増)。平均建物面積は 73.2 坪 (昨年 59.3 坪から +23.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。生野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは福崎駅で昨年に比べ +244.2 ％、坪単価は 61.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(福崎駅、甘地駅)は +174.1 ％(坪単価 +24.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(野里駅、寺前駅)は -78.7 ％(坪単価 -17.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2021年 28.7 分 → 2022年 25.6 分、-11.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 19.2 ％ → 2022年 25.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 2.4 ％ → 2022年 5.1 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった姫路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.5万円/坪(19.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +5.4％( +3.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 60 件(１年前(2021年)に比べて +11.1％( +6件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった野里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.9万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -94.1％( -30.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR播但線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姫路駅 | 65.5万/坪 (25.2年/86.8坪) | 62.2万/坪 (25.5年/78.1坪) | 67.9万/坪 (21.6年/55.6坪) |
| 京口駅 | 46.8万/坪 (15.0年/39.7坪) | - | - |
| 野里駅 | 1.9万/坪 (69.0年/222坪) | 32.2万/坪 (45.5年/41.8坪) | - |
| 砥堀駅 | - | 42.6万/坪 (27.7年/56.5坪) | 15.0万/坪 (33.0年/50.4坪) |
| 仁豊野駅 | 20.9万/坪 (40.5年/122坪) | 18.3万/坪 (40.0年/115坪) | - |
| 香呂駅 | 57.6万/坪 (17.5年/73.7坪) | 53.7万/坪 (28.0年/38.6坪) | 8.0万/坪 (39.5年/84.7坪) |
| 溝口駅 | 36.6万/坪 (33.5年/156坪) | 38.7万/坪 (32.0年/39.3坪) | 24.9万/坪 (20.0年/51.4坪) |
| 福崎駅 | 61.6万/坪 (22.5年/97.6坪) | 17.9万/坪 (36.0年/91.5坪) | 19.4万/坪 (32.5年/42.4坪) |
| 甘地駅 | 10.4万/坪 (32.0年/60.5坪) | 5.1万/坪 (40.0年/86.2坪) | 19.8万/坪 (27.0年/37.8坪) |
| 鶴居駅 | - | 8.0万/坪 (36.5年/247坪) | - |
| 新野駅 | - | 30.4万/坪 (18.0年/303坪) | - |
| 寺前駅 | 3.1万/坪 (34.0年/224坪) | 8.4万/坪 (34.5年/81.7坪) | 2.5万/坪 (51.0年/81.7坪) |
| 長谷駅 | - | - | - |
| 生野駅 | 26.4万/坪 (27.0年/45.4坪) | 15.0万/坪 (29.4年/124坪) | 5.6万/坪 (49.0年/52.9坪) |
| 新井駅 | - | - | 9.9万/坪 (45.0年/72.6坪) |
| 青倉駅 | - | - | - |
| 竹田駅 | - | 25.0万/坪 (36.0年/182坪) | |
| 和田山駅 | 64.7万/坪 (8.8年/119坪) | 57.9万/坪 (10.0年/134坪) | 18.1万/坪 (31.5年/124坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
福崎駅 61.6 万/坪(昨年同期比 +244.2 ％)
福崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.6万円/坪(18.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +244.2％( +43.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2021年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 36.0年から -37.5 ％減)。平均土地面積は 97.6 坪 (昨年 91.5 坪から +6.6 ％増)。平均建物面積は 218.3 坪 (昨年 68.1 坪から +220.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 36.0 年 → 2022年 22.5 年、-37.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 66.7 ％ → 2022年 50.0 ％)
甘地駅 10.4 万/坪(昨年同期比 +104.0 ％)
甘地駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.4万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて +104.0％( +5.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.0年(昨年 40.0年から -20.0 ％減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 86.2 坪から -29.8 ％減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 59.7 坪から -46.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 40.0 年 → 2022年 32.0 年、-20.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 8.5 分 → 2022年 25.0 分、+194.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
野里駅 1.9 万/坪(昨年同期比 -94.1 ％)
野里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.9万円/坪(0.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -94.1％( -30.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 69.0年(昨年 45.5年から +51.6 ％増)。平均土地面積は 222.3 坪 (昨年 41.8 坪から +431.3 ％増)。平均建物面積は 317.6 坪 (昨年 32.8 坪から +869.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 45.5 年 → 2022年 69.0 年、+51.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 16.7 分 → 2022年 20.0 分、+20.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
寺前駅 3.1 万/坪(昨年同期比 -63.3 ％)
寺前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.1万円/坪(0.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2021年)に比べて -63.3％( -5.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2021年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 34.5年から -1.5 ％減)。平均土地面積は 223.9 坪 (昨年 81.7 坪から +174.1 ％増)。平均建物面積は 96.8 坪 (昨年 49.9 坪から +93.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 105.0 分 → 2022年 30.0 分、-71.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 50.0 ％ → 2022年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示