【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期のJR播但線 (姫路駅~和田山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.7万円/坪(19.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +7.6%( +4.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 279 件(1年前(2019年)に比べて +38.1%( +77件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 24.4年から -0.9 %減)。平均土地面積は 74.4 坪 (昨年 80.3 坪から -7.3 %減)。平均建物面積は 53.4 坪 (昨年 49.8 坪から +7.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が小幅増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅減少。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。福崎駅、新井駅、青倉駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは生野駅で昨年に比べ +386.9 %、坪単価は 25.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(生野駅、野里駅)は +272.6 %(坪単価 +26.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(寺前駅、溝口駅)は -75.3 %(坪単価 -31.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 21.6 % → 2020年 25.4 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 29.5 % → 2020年 27.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 29.0 % → 2020年 30.9 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 5.0 % → 2020年 3.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった姫路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.9万円/坪(24.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +4.4%( +3.4万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 192 件(1年前(2019年)に比べて +58.7%( +71件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった鶴居駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.3万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -25.0%( -2.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR播但線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
姫路駅 | 79.9万/坪 (21.0年/63.4坪) | 76.5万/坪 (24.1年/66.1坪) | 56.3万/坪 (24.2年/63.4坪) |
京口駅 | - | 35.2万/坪 (27.1年/56.5坪) | - |
野里駅 | 53.7万/坪 (20.1年/65.5坪) | 20.8万/坪 (31.6年/55.2坪) | 42.1万/坪 (18.8年/74.1坪) |
砥堀駅 | 30.4万/坪 (33.1年/80.3坪) | 47.6万/坪 (19.2年/50.2坪) | 55.6万/坪 (18.1年/47.8坪) |
仁豊野駅 | 34.0万/坪 (29.1年/149坪) | 48.3万/坪 (19.9年/144坪) | 9.1万/坪 (39.7年/90.8坪) |
香呂駅 | 47.9万/坪 (19.4年/121坪) | 50.2万/坪 (30.1年/73.2坪) | 41.6万/坪 (30.3年/99.4坪) |
溝口駅 | 10.2万/坪 (44.8年/96.2坪) | 38.9万/坪 (22.4年/110坪) | 29.6万/坪 (32.6年/193坪) |
福崎駅 | 42.4万/坪 (25.9年/114坪) | 32.6万/坪 (25.9年/97.6坪) | 63.3万/坪 (21.1年/91.8坪) |
甘地駅 | 47.6万/坪 (21.8年/60.8坪) | 23.6万/坪 (19.9年/106坪) | 5.5万/坪 (46.9年/163坪) |
鶴居駅 | 8.3万/坪 (28.8年/63.5坪) | 11.0万/坪 (44.0年/257坪) | 5.6万/坪 (43.5年/87.7坪) |
新野駅 | - | - | - |
寺前駅 | 10.5万/坪 (37.8年/74.1坪) | 45.4万/坪 (27.3年/114坪) | 28.4万/坪 (31.0年/251坪) |
長谷駅 | - | - | - |
生野駅 | 25.2万/坪 (31.9年/68.1坪) | 5.2万/坪 (41.3年/141坪) | 21.9万/坪 (23.4年/71.1坪) |
新井駅 | 18.8万/坪 (34.2年/139坪) | 14.3万/坪 (24.9年/162坪) | - |
青倉駅 | 28.1万/坪 (14.5年/46.9坪) | 15.0万/坪 (28.3年/175坪) | - |
竹田駅 | 11.3万/坪 (46.9年/120坪) | - | 3.6万/坪 (53.4年/52.9坪) |
和田山駅 | 27.3万/坪 (34.6年/95.5坪) | 37.1万/坪 (24.3年/85.8坪) | 19.2万/坪 (35.0年/77.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
生野駅 25.2 万/坪(昨年同期比 +386.9 %)
生野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.2万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +386.9%( +20.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2019年)に比べて +133.3%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.9年(昨年 41.3年から -22.7 %減)。平均土地面積は 68.1 坪 (昨年 141.2 坪から -51.8 %減)。平均建物面積は 31.5 坪 (昨年 42.9 坪から -26.4 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 41.3 年 → 2020年 31.9 年、-22.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 40.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 8.3 分 → 2020年 34.1 分、+309.7 %と大きく増加)
野里駅 53.7 万/坪(昨年同期比 +158.4 %)
野里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.7万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +158.4%( +32.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 31.6年から -36.5 %減)。平均土地面積は 65.5 坪 (昨年 55.2 坪から +18.7 %増)。平均建物面積は 40.3 坪 (昨年 35.5 坪から +13.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 31.6 年 → 2020年 20.1 年、-36.5 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2019年 30.0 分 → 2020年 25.0 分、-16.7 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 100.0 % → 2020年 66.7 %)
寺前駅 10.5 万/坪(昨年同期比 -76.8 %)
寺前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.5万円/坪(3.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -76.8%( -34.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -60.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.8年(昨年 27.3年から +38.3 %増)。平均土地面積は 74.1 坪 (昨年 113.8 坪から -34.9 %減)。平均建物面積は 52.9 坪 (昨年 47.8 坪から +10.8 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 27.3 年 → 2020年 37.8 年、+38.3 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2019年 55.4 分 → 2020年 61.0 分、+10.1 %と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.0 % → 2020年 50.0 %)
溝口駅 10.2 万/坪(昨年同期比 -73.8 %)
溝口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.2万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -73.8%( -28.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2019年)に比べて -33.3%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.8年(昨年 22.4年から +100.3 %増)。平均土地面積は 96.2 坪 (昨年 109.7 坪から -12.3 %減)。平均建物面積は 36.9 坪 (昨年 62.3 坪から -40.8 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 % → 2020年 25.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 22.4 年 → 2020年 44.8 年、+100.3 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 % → 2020年 75.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示