【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期のJR姫新線 (姫路駅~上月駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.5万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +3.9%( +1.9万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 116 件(1年前(2020年)に比べて +58.9%( +43件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 23.7年から +11.0 %増)。平均土地面積は 83.9 坪 (昨年 96.4 坪から -13.0 %減)。平均建物面積は 58.4 坪 (昨年 61.7 坪から -5.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。ほとんどの駅において下落した。余部駅、東觜崎駅、播磨新宮駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東觜崎駅で昨年に比べ +77.3 %、坪単価は 23.4 万円/坪となった。
上位 1 駅(東觜崎駅)は +77.3 %(坪単価 +10.2 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(姫路駅)は -8.8 %(坪単価 -5.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 46.9 分 → 2021年 39.6 分、-15.7 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.4 % → 2021年 1.9 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 23.7 年 → 2021年 26.3 年、+11.0 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.1 % → 2021年 16.3 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 28.1 % → 2021年 32.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本竜野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.3万円/坪(20.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +12.2%( +7.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 11 件(1年前(2020年)に比べて +57.1%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった播磨新宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.2万円/坪(6.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +54.2%( +7.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2020年)に比べて -23.1%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR姫新線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
姫路駅 | 59.7万/坪 (24.7年/76.7坪) | 65.4万/坪 (21.5年/65.9坪) | 54.5万/坪 (28.8年/70.3坪) |
播磨高岡駅 | 59.6万/坪 (23.3年/40.3坪) | - | 36.9万/坪 (35.8年/70.7坪) |
余部駅 | 35.9万/坪 (29.6年/73.3坪) | 28.3万/坪 (34.3年/134坪) | 40.7万/坪 (22.0年/60.2坪) |
太市駅 | - | - | 8.3万/坪 (43.3年/72.6坪) |
本竜野駅 | 67.3万/坪 (14.5年/60.4坪) | 60.0万/坪 (4.3年/43.9坪) | 33.1万/坪 (23.5年/89.2坪) |
東觜崎駅 | 23.4万/坪 (33.5年/188坪) | 13.2万/坪 (42.3年/96.8坪) | 10.2万/坪 (29.3年/90.8坪) |
播磨新宮駅 | 21.2万/坪 (33.9年/136坪) | 13.8万/坪 (32.9年/197坪) | 10.2万/坪 (26.5年/74.1坪) |
千本駅 | - | - | - |
西栗栖駅 | - | - | - |
三日月駅 | 11.6万/坪 (39.3年/154坪) | - | 17.2万/坪 (60.3年/299坪) |
播磨徳久駅 | - | - | 14.1万/坪 (19.3年/119坪) |
佐用駅 | - | 4.7万/坪 (0年/39.3坪) | - |
上月駅 | 3.1万/坪 (0年/136坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東觜崎駅 23.4 万/坪(昨年同期比 +77.3 %)
東觜崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.4万円/坪(7.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +77.3%( +10.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.5年(昨年 42.3年から -20.7 %減)。平均土地面積は 187.9 坪 (昨年 96.8 坪から +94.1 %増)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 70.3 坪から -44.1 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 42.3 年 → 2021年 33.5 年、-20.7 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
姫路駅 59.7 万/坪(昨年同期比 -8.8 %)
姫路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.7万円/坪(18.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -8.8%( -5.8万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 63 件(1年前(2020年)に比べて +57.5%( +23件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 21.5年から +14.7 %増)。平均土地面積は 76.7 坪 (昨年 65.9 坪から +16.4 %増)。平均建物面積は 73.0 坪 (昨年 66.0 坪から +10.6 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 24.3 % → 2021年 22.4 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 21.5 年 → 2021年 24.7 年、+14.7 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 24.3 % → 2021年 31.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 29.7 % → 2021年 22.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示