【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年7月〜9月期のJR姫新線 (姫路駅～上月駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.1万円/坪(21.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +37.7％( +19.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 108 件(１年前(2019年)に比べて +58.8％( +40件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.2年(昨年 22.7年から +6.6 ％増)。平均土地面積は 80.8 坪 (昨年 64.6 坪から +24.9 ％増)。平均建物面積は 50.0 坪 (昨年 46.8 坪から +6.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が小幅増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。ほとんどの駅において下落した。姫路駅、余部駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは東觜崎駅で昨年に比べ +247.4 ％、坪単価は 57.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(東觜崎駅、姫路駅)は +143.4 ％(坪単価 +33.7 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(播磨新宮駅、佐用駅)は -18.0 ％(坪単価 -4.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 48.3 分 → 2020年 41.7 分、-13.6 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 1.7 ％ → 2020年 4.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.7 ％ → 2020年 24.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 27.6 ％ → 2020年 28.9 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.9 ％ → 2020年 26.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった姫路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.4万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +39.4％( +26.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 63 件(１年前(2019年)に比べて +96.9％( +31件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった播磨新宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.5万円/坪(3.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -42.5％( -9.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(１年前(2019年)に比べて +111.1％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR姫新線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 姫路駅 | 94.4万/坪 (23.0年/60.2坪) | 67.7万/坪 (19.4年/47.4坪) | 66.3万/坪 (17.4年/63.7坪) |
| 播磨高岡駅 | - | 29.5万/坪 (44.5年/34.8坪) | 34.1万/坪 (45.5年/120坪) |
| 余部駅 | 43.9万/坪 (21.2年/71.1坪) | 33.4万/坪 (30.0年/58.8坪) | 48.1万/坪 (26.9年/70.4坪) |
| 太市駅 | - | - | - |
| 本竜野駅 | 59.2万/坪 (14.0年/53.8坪) | 53.7万/坪 (14.0年/82.3坪) | 54.3万/坪 (36.5年/121坪) |
| 東觜崎駅 | 57.1万/坪 (3.5年/40.8坪) | 16.4万/坪 (49.5年/197坪) | 9.7万/坪 (40.0年/113坪) |
| 播磨新宮駅 | 12.5万/坪 (38.8年/153坪) | 21.7万/坪 (28.8年/71.9坪) | 5.5万/坪 (0年/160坪) |
| 千本駅 | 7.1万/坪 (41.5年/121坪) | - | 3.1万/坪 (37.5年/118坪) |
| 西栗栖駅 | 20.9万/坪 (0年/106坪) | - | - |
| 三日月駅 | - | 4.3万/坪 (0年/121坪) | 9.6万/坪 (37.5年/132坪) |
| 播磨徳久駅 | 81.4万/坪 (11.5年/96.8坪) | - | - |
| 佐用駅 | 20.3万/坪 (0年/60.5坪) | 19.0万/坪 (30.5年/96.8坪) | 4.4万/坪 (52.5年/39.3坪) |
| 上月駅 | 17.2万/坪 (29.5年/210坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
東觜崎駅 57.1 万/坪(昨年同期比 +247.4 ％)
東觜崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.1万円/坪(17.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +247.4％( +40.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 3.5年(昨年 49.5年から -92.9 ％減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 196.6 坪から -79.2 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 74.1 坪から -55.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 49.5 年 → 2020年 3.5 年、-92.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 65.0 分 → 2020年 16.0 分、-75.4 ％と大きく減少)
姫路駅 94.4 万/坪(昨年同期比 +39.4 ％)
姫路駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 94.4万円/坪(28.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +39.4％( +26.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 63 件(１年前(2019年)に比べて +96.9％( +31件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.0年(昨年 19.4年から +18.8 ％増)。平均土地面積は 60.2 坪 (昨年 47.4 坪から +26.9 ％増)。平均建物面積は 50.1 坪 (昨年 50.7 坪から -1.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2019年 27.6 ％ → 2020年 27.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2019年 19.4 年 → 2020年 23.0 年、+18.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 20.7 ％ → 2020年 29.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2019年 24.1 ％ → 2020年 24.6 ％)
播磨新宮駅 12.5 万/坪(昨年同期比 -42.5 ％)
播磨新宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.5万円/坪(3.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -42.5％( -9.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(１年前(2019年)に比べて +111.1％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.8年(昨年 28.8年から +34.7 ％増)。平均土地面積は 153.1 坪 (昨年 71.9 坪から +112.8 ％増)。平均建物面積は 65.1 坪 (昨年 28.4 坪から +129.3 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 120.0 分 → 2020年 92.6 分、-22.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 28.6 ％ → 2020年 21.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 28.8 年 → 2020年 38.8 年、+34.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 42.9 ％ → 2020年 64.3 ％)
佐用駅 20.3 万/坪(昨年同期比 +6.5 ％)
佐用駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 20.3万円/坪(6.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +6.5％( +1.2万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 96.8 坪から -37.5 ％減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 49.9 坪から -54.5 ％減)。
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示