【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の阪急甲陽線 (夙川駅~甲陽園駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 136万円/坪(41.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -0.8%( -1.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 53 件(1年前(2020年)に比べて +82.8%( +24件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.9年(昨年 21.8年から -18.0 %減)。平均土地面積は 58.0 坪 (昨年 84.1 坪から -31.0 %減)。平均建物面積は 42.3 坪 (昨年 46.0 坪から -8.0 %減)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。苦楽園口駅は、昨年から 5 %以上の値下がり。最も値下がりしたのは苦楽園口駅で昨年に比べ -10.9 %、坪単価は 133 万円/坪となった。
上位 1 駅(甲陽園駅)は +3.6 %(坪単価 +4.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(苦楽園口駅)は -10.9 %(坪単価 -16.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 21.8 年 → 2021年 17.9 年、-18.0 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 32.1 % → 2021年 14.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.4 % → 2021年 28.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 28.0 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった夙川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 147万円/坪(44.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +0.7%( +1.1万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 15 件(1年前(2020年)に比べて +150.0%( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった甲陽園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +3.6%( +4.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 25 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
阪急甲陽線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
夙川駅 | 147万/坪 (20.0年/73.3坪) | 146万/坪 (35.9年/99.3坪) | 146万/坪 (11.8年/36.3坪) |
苦楽園口駅 | 133万/坪 (22.2年/51.5坪) | 149万/坪 (29.4年/86.4坪) | 129万/坪 (11.5年/35.7坪) |
甲陽園駅 | 130万/坪 (14.6年/52.2坪) | 126万/坪 (11.5年/76.7坪) | 171万/坪 (33.6年/79.1坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
甲陽園駅 130.2 万/坪(昨年同期比 +3.6 %)
甲陽園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 130万円/坪(39.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +3.6%( +4.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 25 件(1年前(2020年)に比べて +66.7%( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.6年(昨年 11.5年から +27.6 %増)。平均土地面積は 52.2 坪 (昨年 76.7 坪から -32.0 %減)。平均建物面積は 40.7 坪 (昨年 30.8 坪から +32.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 12.5 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 11.5 年 → 2021年 14.6 年、+27.6 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 14.3 % → 2021年 20.8 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 42.9 % → 2021年 37.5 %)
苦楽園口駅 133.2 万/坪(昨年同期比 -10.9 %)
苦楽園口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -10.9%( -16.2万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 13 件(1年前(2020年)に比べて +62.5%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 29.4年から -24.4 %減)。平均土地面積は 51.5 坪 (昨年 86.4 坪から -40.3 %減)。平均建物面積は 38.4 坪 (昨年 49.0 坪から -21.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 29.4 年 → 2021年 22.2 年、-24.4 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 18.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 27.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 12.5 % → 2021年 36.4 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示