【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期の神戸高速鉄道東西線 (西代駅~元町駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.6万円/坪(24.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +11.9%( +8.4万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 52 件(1年前(2019年)に比べて -11.9%( -7件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.4年(昨年 27.6年から -11.7 %減)。平均土地面積は 44.5 坪 (昨年 45.9 坪から -3.0 %減)。平均建物面積は 60.8 坪 (昨年 67.4 坪から -9.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大開駅、新開地駅、花隈駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大開駅で昨年に比べ +97.1 %、坪単価は 137 万円/坪となった。
上位 2 駅(大開駅、花隈駅)は +63.3 %(坪単価 +48.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(高速神戸駅、元町駅)は -48.9 %(坪単価 -54.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2019年 27.6 年 → 2020年 24.4 年、-11.7 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 38.9 % → 2020年 30.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 31.5 % → 2020年 26.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 7.4 分 → 2020年 8.6 分、+16.7 %と増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 11.9 % → 2020年 2.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2019年 27.1 % → 2020年 25.5 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった元町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 175万円/坪(52.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -14.9%( -30.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高速神戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.1万円/坪(4.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -82.8%( -77.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
神戸高速鉄道東西線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
西代駅 | 77.2万/坪 (24.0年/59.9坪) | 67.4万/坪 (30.3年/43.1坪) | 75.1万/坪 (16.5年/34.2坪) |
高速長田駅 | 60.4万/坪 (25.2年/39.5坪) | 60.2万/坪 (22.9年/51.5坪) | 65.3万/坪 (27.7年/37.1坪) |
大開駅 | 137万/坪 (-0.12年/46.1坪) | 69.6万/坪 (24.0年/61.1坪) | 136万/坪 (0.25年/21.2坪) |
新開地駅 | 57.1万/坪 (32.8年/56.7坪) | 45.7万/坪 (39.8年/30.5坪) | 66.3万/坪 (32.2年/74.9坪) |
高速神戸駅 | 16.1万/坪 (51.5年/21.2坪) | 93.9万/坪 (41.5年/44.2坪) | 79.2万/坪 (19.1年/49.9坪) |
花隈駅 | 133万/坪 (10.6年/23.7坪) | 102万/坪 (22.6年/27.2坪) | - |
神戸三宮駅 | - | - | - |
西元町駅 | - | 71.9万/坪 (53.5年/27.2坪) | 81.2万/坪 (57.5年/43.9坪) |
元町駅 | 175万/坪 (19.9年/20.0坪) | 206万/坪 (26.3年/28.0坪) | 202万/坪 (44.9年/20.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大開駅 137.2 万/坪(昨年同期比 +97.1 %)
大開駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 137万円/坪(41.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +97.1%( +67.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2019年)に比べて -60.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は -0.1年(昨年 24.0年から -100.5 %減)。平均土地面積は 46.1 坪 (昨年 61.1 坪から -24.5 %減)。平均建物面積は 66.6 坪 (昨年 86.8 坪から -23.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 24.0 年 → 2020年 -0.1 年、-100.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 4.0 分 → 2020年 6.0 分、+50.0 %と大きく増加)
花隈駅 132.7 万/坪(昨年同期比 +29.6 %)
花隈駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて +29.6%( +30.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2019年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 10.6年(昨年 22.6年から -53.0 %減)。平均土地面積は 23.7 坪 (昨年 27.2 坪から -13.0 %減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 58.2 坪から -53.2 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 22.6 年 → 2020年 10.6 年、-53.0 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 % → 2020年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 75.0 % → 2020年 66.7 %)
高速神戸駅 16.1 万/坪(昨年同期比 -82.8 %)
高速神戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.1万円/坪(4.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -82.8%( -77.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2019年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.5年(昨年 41.5年から +24.1 %増)。平均土地面積は 21.2 坪 (昨年 44.2 坪から -52.1 %減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 40.1 坪から -13.2 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 41.5 年 → 2020年 51.5 年、+24.1 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 7.5 分 → 2020年 9.0 分、+20.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 75.0 % → 2020年 100.0 %)
元町駅 175.0 万/坪(昨年同期比 -14.9 %)
元町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 175万円/坪(52.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2019年)に比べて -14.9%( -30.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 4 件(1年前(2019年)に比べて +33.3%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 26.3年から -24.1 %減)。平均土地面積は 20.0 坪 (昨年 28.0 坪から -28.4 %減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 65.0 坪から -34.9 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 26.3 年 → 2020年 19.9 年、-24.1 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 4.3 分 → 2020年 5.0 分、+15.4 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 50.0 % → 2020年 33.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示