【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年1月〜3月期のJR鹿児島本線 (けやき台駅~肥前旭駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.8万円/坪(20.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +14.5%( +8.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 27 件(1年前(2020年)に比べて +28.6%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 17.1年から +2.7 %増)。平均土地面積は 78.9 坪 (昨年 60.6 坪から +30.2 %増)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 30.3 坪から +37.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。弥生が丘駅、鳥栖駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは基山駅で昨年に比べ +171.5 %、坪単価は 70.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(基山駅、弥生が丘駅)は +117.1 %(坪単価 +42.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(田代駅、肥前旭駅)は -29.8 %(坪単価 -19.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 27.8 % → 2021年 22.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.5 % → 2021年 11.1 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 11.1 % → 2021年 22.2 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 55.6 % → 2021年 48.1 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった弥生が丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +62.8%( +39.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった田代駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.5万円/坪(10.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -48.4%( -32.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
JR鹿児島本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
けやき台駅 | 48.0万/坪 (29.0年/61.3坪) | 42.1万/坪 (28.0年/56.0坪) | 74.4万/坪 (0年/72.6坪) |
基山駅 | 70.1万/坪 (13.8年/73.4坪) | 25.8万/坪 (40.0年/59.7坪) | 51.5万/坪 (29.6年/114坪) |
弥生が丘駅 | 103万/坪 (4.0年/69.6坪) | 63.6万/坪 (19.0年/78.7坪) | - |
田代駅 | 34.5万/坪 (23.5年/55.2坪) | 66.8万/坪 (9.4年/59.0坪) | 54.3万/坪 (17.8年/62.8坪) |
鳥栖駅 | 77.9万/坪 (15.8年/97.6坪) | 62.4万/坪 (12.6年/58.5坪) | 66.6万/坪 (15.6年/62.0坪) |
肥前旭駅 | 59.4万/坪 (20.0年/60.8坪) | 66.9万/坪 (22.5年/69.6坪) | 80.5万/坪 (0年/62.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
基山駅 70.1 万/坪(昨年同期比 +171.5 %)
基山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.1万円/坪(21.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +171.5%( +44.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 13.8年(昨年 40.0年から -65.6 %減)。平均土地面積は 73.4 坪 (昨年 59.7 坪から +22.8 %増)。平均建物面積は 35.9 坪 (昨年 27.2 坪から +31.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 40.0 年 → 2021年 13.8 年、-65.6 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 7.5 分 → 2021年 12.5 分、+66.7 %と大きく増加)
弥生が丘駅 103.5 万/坪(昨年同期比 +62.8 %)
弥生が丘駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 103万円/坪(31.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +62.8%( +39.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 4.0年(昨年 19.0年から -78.9 %減)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 78.7 坪から -11.5 %減)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 39.3 坪から -11.5 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 19.0 年 → 2021年 4.0 年、-78.9 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 15.0 分 → 2021年 7.0 分、-53.3 %と大きく減少)
田代駅 34.5 万/坪(昨年同期比 -48.4 %)
田代駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.5万円/坪(10.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -48.4%( -32.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -66.7%( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.5年(昨年 9.4年から +150.0 %増)。平均土地面積は 55.2 坪 (昨年 59.0 坪から -6.4 %減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 31.5 坪から -15.9 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 9.4 年 → 2021年 23.5 年、+150.0 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 9.7 分 → 2021年 13.5 分、+39.7 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 20.0 % → 2021年 50.0 %)
肥前旭駅 59.4 万/坪(昨年同期比 -11.2 %)
肥前旭駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.4万円/坪(18.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -11.2%( -7.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +200.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.0年(昨年 22.5年から -11.1 %減)。平均土地面積は 60.8 坪 (昨年 69.6 坪から -12.7 %減)。平均建物面積は 32.3 坪 (昨年 30.3 坪から +6.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2020年 22.5 年 → 2021年 20.0 年、-11.1 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2020年 8.5 分 → 2021年 10.2 分、+19.6 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示