【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜3月期の阪急嵐山線 (桂駅～嵐山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 118万円/坪(35.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +1.6％( +1.9万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 30 件(１年前(2019年)に比べて -6.2％( -2件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 20.2年(昨年 15.1年から +33.1 ％増)。平均土地面積は 38.9 坪 (昨年 41.2 坪から -5.7 ％減)。平均建物面積は 46.1 坪 (昨年 30.5 坪から +51.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。上桂駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは松尾大社駅で昨年に比べ +115.4 ％、坪単価は 89.5 万円/坪となった。
上位 1 駅(松尾大社駅)は +115.4 ％(坪単価 +47.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(嵐山駅)は -27.8 ％(坪単価 -29.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 18.3 分 → 2020年 15.5 分、-15.5 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 6.2 ％ → 2020年 13.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 24.1 ％ → 2020年 21.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 15.1 年 → 2020年 20.2 年、+33.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 17.2 ％ → 2020年 25.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 51.7 ％ → 2020年 35.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった桂駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -6.4％( -8.4万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 25 件(１年前(2019年)に比べて +13.6％( +3件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった嵐山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.2万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -27.8％( -29.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 阪急嵐山線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 桂駅 | 124万/坪 (19.6年/42.4坪) | 132万/坪 (9.8年/40.2坪) | 115万/坪 (18.7年/34.1坪) |
| 上桂駅 | 107万/坪 (18.5年/21.2坪) | 72.3万/坪 (40.0年/36.3坪) | 99.0万/坪 (23.4年/27.2坪) |
| 松尾大社駅 | 89.5万/坪 (4.0年/18.2坪) | 41.5万/坪 (37.5年/37.1坪) | 106万/坪 (13.2年/28.0坪) |
| 嵐山駅 | 76.2万/坪 (52.0年/22.7坪) | 105万/坪 (12.7年/50.5坪) | 95.7万/坪 (24.0年/88.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
松尾大社駅 89.5 万/坪(昨年同期比 +115.4 ％)
松尾大社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.5万円/坪(27.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +115.4％( +47.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2019年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.0年(昨年 37.5年から -89.3 ％減)。平均土地面積は 18.2 坪 (昨年 37.1 坪から -51.0 ％減)。平均建物面積は 25.7 坪 (昨年 32.5 坪から -20.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 37.5 年 → 2020年 4.0 年、-89.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 14.5 分 → 2020年 8.0 分、-44.8 ％と大きく減少)
嵐山駅 76.2 万/坪(昨年同期比 -27.8 ％)
嵐山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.2万円/坪(23.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -27.8％( -29.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2019年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 52.0年(昨年 12.7年から +310.5 ％増)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 50.5 坪から -55.1 ％減)。平均建物面積は 15.9 坪 (昨年 26.0 坪から -39.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2019年 6.4 分 → 2020年 3.5 分、-45.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 40.0 ％ → 2020年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 12.7 年 → 2020年 52.0 年、+310.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示