【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2022年10月〜12月期の叡山電鉄本線 (出町柳駅~八瀬比叡山口駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -5.3%( -6.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 39 件(1年前(2021年)に比べて +14.7%( +5件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 26.8年から +4.0 %増)。平均土地面積は 33.1 坪 (昨年 38.8 坪から -14.7 %減)。平均建物面積は 29.1 坪 (昨年 35.3 坪から -17.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。三宅八幡駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは八瀬比叡山口駅で昨年に比べ +124.1 %、坪単価は 132 万円/坪となった。
上位 2 駅(八瀬比叡山口駅、三宅八幡駅)は +72.3 %(坪単価 +46.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(修学院駅、出町柳駅)は -35.3 %(坪単価 -66.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 13.9 分 → 2022年 10.8 分、-22.0 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2021年 32.0 % → 2022年 30.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 24.0 % → 2022年 30.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 24.0 % → 2022年 18.2 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった茶山・京都芸術大学駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 134万円/坪(40.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +19.7%( +22.1万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった修学院駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.4万円/坪(24.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -60.0%( -118.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
叡山電鉄本線 | 現状(2022) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
出町柳駅 | 120万/坪 (31.2年/23.1坪) | 134万/坪 (25.2年/27.0坪) | 99.8万/坪 (34.4年/21.4坪) |
元田中駅 | 113万/坪 (19.3年/20.4坪) | 104万/坪 (14.1年/66.2坪) | 78.5万/坪 (44.8年/24.2坪) |
茶山・京都芸術大学駅 | 134万/坪 (53.8年/65.0坪) | 112万/坪 (55.8年/45.4坪) | 109万/坪 (10.8年/16.6坪) |
一乗寺駅 | 108万/坪 (26.8年/17.8坪) | 115万/坪 (21.4年/30.8坪) | 96.0万/坪 (23.8年/112坪) |
修学院駅 | 79.4万/坪 (37.4年/32.1坪) | 198万/坪 (0.8年/39.3坪) | 131万/坪 (8.0年/38.4坪) |
宝ケ池駅 | 101万/坪 (22.4年/31.8坪) | 97.0万/坪 (31.4年/21.7坪) | - |
三宅八幡駅 | 114万/坪 (21.6年/47.4坪) | 94.5万/坪 (25.8年/24.2坪) | 129万/坪 (-0.25年/51.4坪) |
八瀬比叡山口駅 | 132万/坪 (0.8年/75.6坪) | 59.0万/坪 (52.8年/90.8坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
八瀬比叡山口駅 132.2 万/坪(昨年同期比 +124.1 %)
八瀬比叡山口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 132万円/坪(40.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +124.1%( +73.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2021年)に比べて -50.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.8年(昨年 52.8年から -98.6 %減)。平均土地面積は 75.6 坪 (昨年 90.8 坪から -16.7 %減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 28.0 坪から +40.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2021年 52.8 年 → 2022年 0.8 年、-98.6 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 60.0 分 → 2022年 30.0 分、-50.0 %と大きく減少)
三宅八幡駅 113.8 万/坪(昨年同期比 +20.5 %)
三宅八幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 114万円/坪(34.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて +20.5%( +19.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2021年)に比べて +500.0%( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.6年(昨年 25.8年から -16.3 %減)。平均土地面積は 47.4 坪 (昨年 24.2 坪から +95.8 %増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 21.2 坪から +42.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2021年 25.8 年 → 2022年 21.6 年、-16.3 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2021年 10.0 分 → 2022年 7.0 分、-30.0 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 40.0 %)
修学院駅 79.4 万/坪(昨年同期比 -60.0 %)
修学院駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.4万円/坪(24.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -60.0%( -118.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(1年前(2021年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.4年(昨年 0.8年から +4869.9 %増)。平均土地面積は 32.1 坪 (昨年 39.3 坪から -18.3 %減)。平均建物面積は 31.8 坪 (昨年 30.3 坪から +5.0 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 0.8 年 → 2022年 37.4 年、+4869.9 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2021年 5.0 分 → 2022年 7.8 分、+55.0 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2021年 100.0 % → 2022年 33.3 %)
出町柳駅 120.1 万/坪(昨年同期比 -10.6 %)
出町柳駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2021年)に比べて -10.6%( -14.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(1年前(2021年)に比べて -20.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.2年(昨年 25.2年から +23.6 %増)。平均土地面積は 23.1 坪 (昨年 27.0 坪から -14.6 %減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 26.2 坪から -4.5 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2021年 25.2 年 → 2022年 31.2 年、+23.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2021年 14.7 分 → 2022年 16.2 分、+10.6 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.3 % → 2022年 40.0 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2021年 27.3 % → 2022年 30.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示