【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年4月〜6月期の叡山電鉄本線 (出町柳駅~八瀬比叡山口駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 121万円/坪(36.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +13.7%( +14.6万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 66 件(1年前(2020年)に比べて +247.4%( +47件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 27.3年から -5.0 %減)。平均土地面積は 44.3 坪 (昨年 36.7 坪から +20.8 %増)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 29.9 坪から +21.3 %増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。全体的に上昇基調。茶山・京都芸術大学駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは修学院駅で昨年に比べ +169.7 %、坪単価は 116 万円/坪となった。
上位 2 駅(修学院駅、茶山・京都芸術大学駅)は +97.5 %(坪単価 +50.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(宝ケ池駅、三宅八幡駅)は -25.4 %(坪単価 -28.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 21.1 % → 2021年 26.6 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 35.7 % → 2021年 29.3 %)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2020年 28.6 % → 2021年 27.6 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 5.3 % → 2021年 4.7 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった茶山・京都芸術大学駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +25.2%( +28.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三宅八幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -17.4%( -13.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
叡山電鉄本線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
出町柳駅 | 116万/坪 (33.5年/33.7坪) | 114万/坪 (20.3年/43.9坪) | 97.1万/坪 (28.3年/56.0坪) |
元田中駅 | 137万/坪 (13.7年/46.4坪) | 118万/坪 (24.8年/33.8坪) | 155万/坪 (23.3年/26.7坪) |
茶山・京都芸術大学駅 | 139万/坪 (17.5年/50.3坪) | 111万/坪 (25.3年/19.7坪) | 176万/坪 (0.25年/44.6坪) |
一乗寺駅 | 124万/坪 (20.8年/26.2坪) | 116万/坪 (21.8年/18.2坪) | 130万/坪 (34.6年/73.2坪) |
修学院駅 | 116万/坪 (39.9年/37.8坪) | 43.0万/坪 (57.3年/18.9坪) | 33.1万/坪 (30.3年/30.3坪) |
宝ケ池駅 | 85.2万/坪 (27.3年/23.2坪) | 128万/坪 (29.8年/80.2坪) | - |
三宅八幡駅 | 66.1万/坪 (43.3年/24.2坪) | 80.0万/坪 (46.3年/40.8坪) | 85.7万/坪 (43.3年/78.7坪) |
八瀬比叡山口駅 | 53.5万/坪 (33.3年/545坪) | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
修学院駅 115.9 万/坪(昨年同期比 +169.7 %)
修学院駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 116万円/坪(35.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +169.7%( +72.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +350.0%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 39.9年(昨年 57.3年から -30.3 %減)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 18.9 坪から +100.0 %増)。平均建物面積は 31.1 坪 (昨年 12.9 坪から +141.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 57.3 年 → 2021年 39.9 年、-30.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 12.0 分 → 2021年 7.1 分、-40.7 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 62.5 %)
茶山・京都芸術大学駅 138.8 万/坪(昨年同期比 +25.2 %)
茶山・京都芸術大学駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 139万円/坪(42.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +25.2%( +28.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 8 件(1年前(2020年)に比べて +300.0%( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 25.3年から -30.7 %減)。平均土地面積は 50.3 坪 (昨年 19.7 坪から +155.8 %増)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 22.7 坪から +56.7 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 25.3 年 → 2021年 17.5 年、-30.7 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.5 分 → 2021年 10.6 分、+25.0 %と大きく増加)
宝ケ池駅 85.2 万/坪(昨年同期比 -33.4 %)
宝ケ池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.2万円/坪(25.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -33.4%( -42.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 29.8年から -8.4 %減)。平均土地面積は 23.2 坪 (昨年 80.2 坪から -71.1 %減)。平均建物面積は 21.7 坪 (昨年 29.5 坪から -26.5 %減)。
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 66.7 %)
三宅八幡駅 66.1 万/坪(昨年同期比 -17.4 %)
三宅八幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -17.4%( -13.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 43.3年(昨年 46.3年から -6.5 %減)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 40.8 坪から -40.7 %減)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 28.7 坪から -26.3 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 7.0 分 → 2021年 5.0 分、-28.6 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 100.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示