【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2020年1月〜12月期の京阪宇治線 (中書島駅～宇治駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.9万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -10.0％( -7.6万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 187 件(１年前(2019年)に比べて +24.7％( +37件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 24.7年から -1.6 ％減)。平均土地面積は 42.1 坪 (昨年 43.6 坪から -3.5 ％減)。平均建物面積は 32.4 坪 (昨年 35.0 坪から -7.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。六地蔵駅は、昨年から 5 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは観月橋駅で昨年に比べ +108.2 ％、坪単価は 52.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(観月橋駅、六地蔵駅)は +57.1 ％(坪単価 +15.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(木幡駅、桃山南口駅)は -24.8 ％(坪単価 -24.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 15.9 ％ → 2020年 26.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 33.3 ％ → 2020年 26.6 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 12.4 分 → 2020年 14.3 分、+15.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2019年 25.0 ％ → 2020年 29.9 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2019年 12.0 ％ → 2020年 10.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった三室戸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.4万円/坪(24.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -7.4％( -6.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 27 件(１年前(2019年)に比べて +92.9％( +13件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった観月橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.0万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +108.2％( +27.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2019年)に比べて +112.5％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 京阪宇治線 | 現状(2020) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中書島駅 | 62.0万/坪 (19.3年/40.3坪) | 63.8万/坪 (24.9年/37.5坪) | 57.5万/坪 (23.5年/32.6坪) |
| 観月橋駅 | 52.0万/坪 (35.0年/34.3坪) | 25.0万/坪 (38.3年/20.0坪) | 58.1万/坪 (39.7年/69.2坪) |
| 桃山南口駅 | 75.4万/坪 (26.0年/34.6坪) | 90.5万/坪 (36.0年/35.9坪) | 96.9万/坪 (28.8年/39.7坪) |
| 六地蔵駅 | 79.1万/坪 (22.7年/40.8坪) | 74.6万/坪 (24.2年/40.3坪) | 101万/坪 (15.1年/40.4坪) |
| 木幡駅 | 69.7万/坪 (23.1年/35.8坪) | 104万/坪 (13.0年/44.8坪) | 69.4万/坪 (32.9年/56.9坪) |
| 黄檗駅 | 59.2万/坪 (28.6年/44.9坪) | 64.9万/坪 (27.7年/48.7坪) | 51.2万/坪 (28.0年/36.5坪) |
| 三室戸駅 | 81.4万/坪 (19.9年/35.2坪) | 87.9万/坪 (23.6年/46.7坪) | 76.5万/坪 (26.7年/38.2坪) |
| 宇治駅 | 70.3万/坪 (26.4年/64.7坪) | 69.6万/坪 (31.0年/58.8坪) | 67.9万/坪 (25.5年/53.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
観月橋駅 52.0 万/坪(昨年同期比 +108.2 ％)
観月橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.0万円/坪(15.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +108.2％( +27.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 17 件(１年前(2019年)に比べて +112.5％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 38.3年から -8.6 ％減)。平均土地面積は 34.3 坪 (昨年 20.0 坪から +70.9 ％増)。平均建物面積は 24.1 坪 (昨年 27.2 坪から -11.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 62.5 ％ → 2020年 11.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2019年 8.9 分 → 2020年 9.9 分、+11.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 37.5 ％ → 2020年 64.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 12.5 ％ → 2020年 5.9 ％)
六地蔵駅 79.1 万/坪(昨年同期比 +6.0 ％)
六地蔵駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 79.1万円/坪(23.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて +6.0％( +4.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 25 件(１年前(2019年)に比べて -19.4％( -6件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.7年(昨年 24.2年から -6.0 ％減)。平均土地面積は 40.8 坪 (昨年 40.3 坪から +1.2 ％増)。平均建物面積は 29.9 坪 (昨年 29.6 坪から +0.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2019年 12.6 分 → 2020年 10.8 分、-13.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 12.9 ％ → 2020年 24.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2019年 37.5 ％ → 2020年 13.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 16.7 ％ → 2020年 34.8 ％)
木幡駅 69.7 万/坪(昨年同期比 -33.0 ％)
木幡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.7万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -33.0％( -34.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(１年前(2019年)に比べて -24.1％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.1年(昨年 13.0年から +77.6 ％増)。平均土地面積は 35.8 坪 (昨年 44.8 坪から -20.0 ％減)。平均建物面積は 28.9 坪 (昨年 29.6 坪から -2.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 21.4 ％ → 2020年 27.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2019年 13.0 年 → 2020年 23.1 年、+77.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 8.3 分 → 2020年 12.3 分、+47.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 14.3 ％ → 2020年 31.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 17.9 ％ → 2020年 22.7 ％)
桃山南口駅 75.4 万/坪(昨年同期比 -16.7 ％)
桃山南口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.4万円/坪(22.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2019年)に比べて -16.7％( -15.1万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 14 件(１年前(2019年)に比べて +55.6％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 36.0年から -27.7 ％減)。平均土地面積は 34.6 坪 (昨年 35.9 坪から -3.8 ％減)。平均建物面積は 27.7 坪 (昨年 43.4 坪から -36.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2019年 36.0 年 → 2020年 26.0 年、-27.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2019年 11.1 ％ → 2020年 41.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2019年 6.3 分 → 2020年 9.8 分、+54.5 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示