【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の京福嵐山線 (四条大宮駅～嵐山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 107万円/坪(32.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +7.7％( +7.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 45 件(１年前(2023年)に比べて +25.0％( +9件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.6年(昨年 17.9年から +70.3 ％増)。平均土地面積は 35.3 坪 (昨年 22.4 坪から +57.7 ％増)。平均建物面積は 43.4 坪 (昨年 27.6 坪から +57.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。鹿王院駅、嵐山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは鹿王院駅で昨年に比べ +48.8 ％、坪単価は 149 万円/坪となった。
上位 2 駅(鹿王院駅、嵐山駅)は +44.0 ％(坪単価 +48.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(蚕ノ社駅、帷子ノ辻駅)は -57.2 ％(坪単価 -67.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 9.0 分 → 2024年 7.7 分、-14.0 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 20.6 ％ → 2024年 51.1 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.9 ％ → 2024年 4.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.9 年 → 2024年 30.6 年、+70.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.1 ％ → 2024年 38.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 41.9 ％ → 2024年 20.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった嵐山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 174万円/坪(52.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +39.2％( +49.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +1000.0％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった蚕ノ社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.4万円/坪(12.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -71.5％( -101.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 京福嵐山線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 四条大宮駅 | - | - | 193万/坪 (0年/74.1坪) |
| 西院駅 | 98.5万/坪 (22.2年/18.9坪) | 97.0万/坪 (22.7年/18.8坪) | 120万/坪 (16.1年/16.8坪) |
| 西大路三条駅 | - | 132万/坪 (0.25年/16.6坪) | - |
| 山ノ内駅 | 88.8万/坪 (0年/15.1坪) | 130万/坪 (0年/37.8坪) | 103万/坪 (19.3年/18.9坪) |
| 嵐電天神川駅 | - | - | 132万/坪 (6.3年/21.2坪) |
| 蚕ノ社駅 | 40.4万/坪 (37.3年/13.6坪) | 142万/坪 (11.3年/18.9坪) | - |
| 太秦広隆寺駅 | 54.5万/坪 (49.3年/21.9坪) | 72.1万/坪 (23.3年/37.8坪) | 46.0万/坪 (50.6年/25.5坪) |
| 帷子ノ辻駅 | 45.3万/坪 (45.8年/15.9坪) | 79.6万/坪 (27.8年/14.4坪) | 84.2万/坪 (25.8年/18.2坪) |
| 有栖川駅 | 108万/坪 (9.5年/22.0坪) | 108万/坪 (6.3年/17.1坪) | 66.0万/坪 (23.5年/20.0坪) |
| 車折神社駅 | 74.8万/坪 (48.5年/76.8坪) | 96.5万/坪 (9.5年/16.0坪) | 74.2万/坪 (26.9年/16.6坪) |
| 鹿王院駅 | 149万/坪 (0.25年/33.3坪) | 100.0万/坪 (30.3年/19.7坪) | 77.4万/坪 (38.3年/87.7坪) |
| 嵐電嵯峨駅 | 63.4万/坪 (25.3年/19.7坪) | - | 139万/坪 (4.3年/24.2坪) |
| 嵐山駅 | 174万/坪 (34.6年/63.5坪) | 125万/坪 (22.3年/92.3坪) | 107万/坪 (30.8年/62.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
鹿王院駅 148.8 万/坪(昨年同期比 +48.8 ％)
鹿王院駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +48.8％( +48.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.3年(昨年 30.3年から -99.2 ％減)。平均土地面積は 33.3 坪 (昨年 19.7 坪から +69.2 ％増)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 22.7 坪から +33.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.3 年 → 2024年 0.3 年、-99.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 2.5 分 → 2024年 5.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
嵐山駅 173.9 万/坪(昨年同期比 +39.2 ％)
嵐山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 174万円/坪(52.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +39.2％( +49.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(１年前(2023年)に比べて +1000.0％( +10件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.6年(昨年 22.3年から +55.4 ％増)。平均土地面積は 63.5 坪 (昨年 92.3 坪から -31.1 ％減)。平均建物面積は 51.2 坪 (昨年 54.5 坪から -6.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 22.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.3 年 → 2024年 34.6 年、+55.4 ％と大きく増加)
蚕ノ社駅 40.4 万/坪(昨年同期比 -71.5 ％)
蚕ノ社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.4万円/坪(12.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -71.5％( -101.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 37.3年(昨年 11.3年から +231.1 ％増)。平均土地面積は 13.6 坪 (昨年 18.9 坪から -28.0 ％減)。平均建物面積は 19.7 坪 (昨年 24.2 坪から -18.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 7.5 分 → 2024年 5.0 分、-33.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 11.3 年 → 2024年 37.3 年、+231.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
帷子ノ辻駅 45.3 万/坪(昨年同期比 -43.0 ％)
帷子ノ辻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 45.3万円/坪(13.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -43.0％( -34.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 45.8年(昨年 27.8年から +64.9 ％増)。平均土地面積は 15.9 坪 (昨年 14.4 坪から +10.5 ％増)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 22.7 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 27.8 年 → 2024年 45.8 年、+64.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 12.8 分 → 2024年 14.2 分、+11.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示