【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2021年10月〜12月期の京福嵐山線 (四条大宮駅~嵐山駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 104万円/坪(31.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +6.6%( +6.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 47 件(1年前(2020年)に比べて +74.1%( +20件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 20.9年から +26.5 %増)。平均土地面積は 30.6 坪 (昨年 19.4 坪から +57.9 %増)。平均建物面積は 29.3 坪 (昨年 24.7 坪から +18.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。太秦広隆寺駅、車折神社駅、嵐山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは嵐山駅で昨年に比べ +59.9 %、坪単価は 133 万円/坪となった。
上位 2 駅(嵐山駅、太秦広隆寺駅)は +52.9 %(坪単価 +43.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(帷子ノ辻駅、有栖川駅)は -20.9 %(坪単価 -22.4 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 20.9 年 → 2021年 26.4 年、+26.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2020年 7.0 分 → 2021年 8.1 分、+16.7 %と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 40.9 % → 2021年 13.2 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 37.0 % → 2021年 31.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった嵐山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +59.9%( +49.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +350.0%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった車折神社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.7万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +28.5%( +14.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2020年)に比べて +400.0%( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
京福嵐山線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
四条大宮駅 | - | - | - |
西院駅 | 125万/坪 (26.1年/23.4坪) | 111万/坪 (28.2年/19.1坪) | 132万/坪 (18.4年/59.6坪) |
西大路三条駅 | - | - | - |
山ノ内駅 | 48.1万/坪 (55.8年/15.1坪) | - | 136万/坪 (-0.25年/22.7坪) |
嵐電天神川駅 | - | - | - |
蚕ノ社駅 | - | - | - |
太秦広隆寺駅 | 115万/坪 (14.0年/37.4坪) | 79.1万/坪 (14.8年/16.6坪) | 73.2万/坪 (16.1年/22.3坪) |
帷子ノ辻駅 | 65.0万/坪 (29.6年/15.4坪) | 108万/坪 (12.5年/20.0坪) | 84.5万/坪 (29.6年/22.3坪) |
有栖川駅 | 91.7万/坪 (18.3年/22.7坪) | 93.8万/坪 (7.0年/18.2坪) | 124万/坪 (0.4年/24.7坪) |
車折神社駅 | 63.7万/坪 (20.8年/17.2坪) | 49.6万/坪 (29.8年/21.2坪) | 137万/坪 (0.25年/33.3坪) |
鹿王院駅 | 51.3万/坪 (43.8年/92.3坪) | - | - |
嵐電嵯峨駅 | - | - | 51.5万/坪 (37.8年/233坪) |
嵐山駅 | 133万/坪 (28.1年/41.7坪) | 83.2万/坪 (47.3年/28.0坪) | 117万/坪 (-0.25年/33.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
嵐山駅 133.0 万/坪(昨年同期比 +59.9 %)
嵐山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +59.9%( +49.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2020年)に比べて +350.0%( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.1年(昨年 47.3年から -40.7 %減)。平均土地面積は 41.7 坪 (昨年 28.0 坪から +48.9 %増)。平均建物面積は 33.1 坪 (昨年 24.2 坪から +36.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2020年 47.3 年 → 2021年 28.1 年、-40.7 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 100.0 % → 2021年 42.9 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.0 分 → 2021年 6.6 分、+31.1 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 33.3 %)
太秦広隆寺駅 115.5 万/坪(昨年同期比 +46.0 %)
太秦広隆寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて +46.0%( +36.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2020年)に比べて -20.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.0年(昨年 14.8年から -5.1 %減)。平均土地面積は 37.4 坪 (昨年 16.6 坪から +125.0 %増)。平均建物面積は 39.7 坪 (昨年 24.5 坪から +62.0 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 50.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 5.6 分 → 2021年 11.0 分、+96.4 %と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 25.0 %)
帷子ノ辻駅 65.0 万/坪(昨年同期比 -39.6 %)
帷子ノ辻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.0万円/坪(19.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -39.6%( -42.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(1年前(2020年)に比べて +50.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 12.5年から +136.4 %増)。平均土地面積は 15.4 坪 (昨年 20.0 坪から -23.3 %減)。平均建物面積は 25.0 坪 (昨年 24.2 坪から +3.1 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 12.5 年 → 2021年 29.6 年、+136.4 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 8.8 分 → 2021年 11.7 分、+33.3 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 % → 2021年 60.0 %)
有栖川駅 91.7 万/坪(昨年同期比 -2.2 %)
有栖川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.7万円/坪(27.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2020年)に比べて -2.2%( -2.1万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 2 件(1年前(2020年)に比べて -50.0%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 7.0年から +160.6 %増)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 18.2 坪から +25.0 %増)。平均建物面積は 23.4 坪 (昨年 22.7 坪から +3.3 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 7.0 年 → 2021年 18.3 年、+160.6 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 10.0 分 → 2021年 13.0 分、+30.0 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 25.0 % → 2021年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示