【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期のJR参宮線 (多気駅～鳥羽駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.1万円/坪(5.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -56.3％( -24.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(１年前(2023年)に比べて -12.5％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 38.2年(昨年 28.9年から +32.1 ％増)。平均土地面積は 99.5 坪 (昨年 113.0 坪から -11.9 ％減)。平均建物面積は 56.9 坪 (昨年 54.6 坪から +4.4 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。田丸駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは田丸駅で昨年に比べ +53.8 ％、坪単価は 16.9 万円/坪となった。
上位 1 駅(田丸駅)は +53.8 ％(坪単価 +5.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(伊勢市駅)は -80.7 ％(坪単価 -59.5 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.2 ％ → 2024年 21.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.7 ％ → 2024年 30.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 28.9 年 → 2024年 38.2 年、+32.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 25.8 分 → 2024年 32.1 分、+24.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 35.7 ％ → 2024年 61.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 21.4 ％ → 2024年 7.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった宮川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 82.6万円/坪(25.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.0％( -1.7万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった山田上口駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.4万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -70.7％( -20.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR参宮線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 多気駅 | - | - | 18.7万/坪 (23.8年/269坪) |
| 外城田駅 | - | 14.1万/坪 (27.3年/157坪) | - |
| 田丸駅 | 16.9万/坪 (36.8年/57.5坪) | 11.0万/坪 (44.8年/60.0坪) | 14.1万/坪 (34.3年/89.6坪) |
| 宮川駅 | 82.6万/坪 (0.25年/81.7坪) | 84.4万/坪 (18.9年/78.7坪) | 67.6万/坪 (12.3年/128坪) |
| 山田上口駅 | 8.4万/坪 (0年/36.3坪) | 28.7万/坪 (24.8年/148坪) | 13.4万/坪 (41.8年/35.8坪) |
| 伊勢市駅 | 14.2万/坪 (42.3年/116坪) | 73.8万/坪 (17.3年/66.0坪) | 40.9万/坪 (37.6年/79.1坪) |
| 五十鈴ケ丘駅 | - | 20.7万/坪 (42.8年/54.5坪) | - |
| 二見浦駅 | - | 22.5万/坪 (30.8年/315坪) | 22.7万/坪 (57.3年/221坪) |
| 松下駅 | - | - | - |
| 鳥羽駅 | - | - | 2.3万/坪 (54.3年/363坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
田丸駅 16.9 万/坪(昨年同期比 +53.8 ％)
田丸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.9万円/坪(5.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +53.8％( +5.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.8年(昨年 44.8年から -17.9 ％減)。平均土地面積は 57.5 坪 (昨年 60.0 坪から -4.2 ％減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 31.0 坪から +36.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 44.8 年 → 2024年 36.8 年、-17.9 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 19.0 分 → 2024年 4.0 分、-78.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
伊勢市駅 14.2 万/坪(昨年同期比 -80.7 ％)
伊勢市駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 14.2万円/坪(4.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -80.7％( -59.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて +233.3％( +7件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 42.3年(昨年 17.3年から +144.9 ％増)。平均土地面積は 116.0 坪 (昨年 66.0 坪から +75.6 ％増)。平均建物面積は 66.6 坪 (昨年 26.2 坪から +153.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 30.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.3 年 → 2024年 42.3 年、+144.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 30.7 分 → 2024年 39.9 分、+30.1 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示