【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2023年1月〜3月期のJR常磐線 (勿来駅~新地駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.8万円/坪(3.0万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて +22.9%( +1.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 86 件(1年前(2022年)に比べて -36.3%( -49件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 108.4 坪 (昨年 125.8 坪から -13.8 %減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。湯本駅、内郷駅、竜田駅、大野駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは相馬駅で昨年に比べ +435.7 %、坪単価は 9.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(相馬駅、新地駅)は +296.5 %(坪単価 +4.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(広野駅、草野駅)は -78.9 %(坪単価 -5.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2022年 26.9 分 → 2023年 21.9 分、-18.7 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2022年 2.2 % → 2023年 5.8 %)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となったいわき駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 17.2万円/坪(5.2万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて -0.2%( -0.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 15 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった広野駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.3万円/坪(0.4万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて -80.7%( -5.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
JR常磐線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
勿来駅 | 8.8万/坪 (154坪) | 8.2万/坪 (210坪) | - |
植田駅 | 8.4万/坪 (133坪) | 8.4万/坪 (108坪) | 6.0万/坪 (189坪) |
泉駅 | 13.7万/坪 (157坪) | 13.6万/坪 (63.4坪) | 12.4万/坪 (98.3坪) |
湯本駅 | 9.1万/坪 (74.9坪) | 7.6万/坪 (77.6坪) | 7.9万/坪 (144坪) |
内郷駅 | 16.7万/坪 (82.7坪) | 9.0万/坪 (68.1坪) | 11.0万/坪 (40.8坪) |
いわき駅 | 17.2万/坪 (61.0坪) | 17.3万/坪 (185坪) | 13.1万/坪 (110坪) |
草野駅 | 1.4万/坪 (77.1坪) | 6.0万/坪 (191坪) | 12.4万/坪 (148坪) |
四ツ倉駅 | 5.6万/坪 (49.9坪) | 14.1万/坪 (268坪) | 7.9万/坪 (182坪) |
久ノ浜駅 | 6.0万/坪 (103坪) | 8.2万/坪 (118坪) | - |
末続駅 | - | - | - |
広野駅 | 1.3万/坪 (299坪) | 6.9万/坪 (63.5坪) | 2.8万/坪 (63.5坪) |
Jヴィレッジ駅 | - | - | - |
木戸駅 | - | 2.2万/坪 (81.7坪) | 0.7万/坪 (72.6坪) |
竜田駅 | 6.0万/坪 (136坪) | 3.0万/坪 (56.0坪) | 5.9万/坪 (156坪) |
富岡駅 | - | 5.3万/坪 (156坪) | 9.9万/坪 (151坪) |
夜ノ森駅 | - | 6.7万/坪 (284坪) | 1.8万/坪 (303坪) |
大野駅 | 6.2万/坪 (152坪) | 4.3万/坪 (234坪) | 5.2万/坪 (71.1坪) |
双葉駅 | 3.9万/坪 (103坪) | - | 8.8万/坪 (363坪) |
浪江駅 | 10.0万/坪 (92.3坪) | 4.1万/坪 (115坪) | 2.9万/坪 (117坪) |
桃内駅 | - | - | - |
小高駅 | 4.5万/坪 (95.3坪) | - | 1.6万/坪 (269坪) |
磐城太田駅 | 1.6万/坪 (393坪) | 6.6万/坪 (66.6坪) | 1.0万/坪 (78.7坪) |
原ノ町駅 | 5.9万/坪 (79.3坪) | 7.6万/坪 (137坪) | 8.9万/坪 (138坪) |
鹿島駅 | - | 7.5万/坪 (99.8坪) | 3.6万/坪 (33.3坪) |
日立木駅 | - | - | 0.5万/坪 (545坪) |
相馬駅 | 9.0万/坪 (76.3坪) | 1.7万/坪 (108坪) | 1.8万/坪 (131坪) |
駒ケ嶺駅 | - | - | - |
新地駅 | 2.3万/坪 (55.5坪) | 0.9万/坪 (393坪) | 4.3万/坪 (90.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
相馬駅 9.0 万/坪(昨年同期比 +435.7 %)
相馬駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.0万円/坪(2.7万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて +435.7%( +7.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(1年前(2022年)に比べて -80.0%( -28件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 76.3 坪 (昨年 107.6 坪から -29.1 %減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 29.5 分 → 2023年 12.7 分、-56.8 %と大きく減少)
新地駅 2.3 万/坪(昨年同期比 +157.3 %)
新地駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 2.3万円/坪(0.7万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて +157.3%( +1.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(1年前(2022年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 55.5 坪 (昨年 393.3 坪から -85.9 %減)。
広野駅 1.3 万/坪(昨年同期比 -80.7 %)
広野駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.3万円/坪(0.4万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて -80.7%( -5.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 299.5 坪 (昨年 63.5 坪から +371.4 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 6.0 分 → 2023年 25.0 分、+316.7 %と大きく増加)
草野駅 1.4 万/坪(昨年同期比 -77.2 %)
草野駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.4万円/坪(0.4万円/㎡)です。土地相場は1年前(2022年)に比べて -77.2%( -4.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 77.1 坪 (昨年 190.6 坪から -59.5 %減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 16.5 分 → 2023年 30.0 分、+81.8 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示