【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
土地相場の概況
2023年7月〜9月期の近鉄大阪線 (大阪上本町駅～大阪教育大前駅)における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.8万円/坪(17.2万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -15.4％( -10.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 52 件(１年前(2022年)に比べて +8.3％( +4件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均土地面積は 103.4 坪 (昨年 61.6 坪から +67.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。今里駅、俊徳道駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは今里駅で昨年に比べ +52.9 ％、坪単価は 113 万円/坪となった。
上位 2 駅(今里駅、俊徳道駅)は +37.3 ％(坪単価 +26.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(鶴橋駅、河内山本駅)は -50.9 ％(坪単価 -97.9 万円/坪)の下落。
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2022年 25.0 ％ → 2023年 17.3 ％)
駅ごとの土地相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった今里駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.2万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +52.9％( +39.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった法善寺駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.9万円/坪(10.8万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -22.0％( -10.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2022年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 近鉄大阪線 | 現状(2023) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大阪上本町駅 | - | 151万/坪 (52.9坪) | - |
| 鶴橋駅 | 52.0万/坪 (62.0坪) | 232万/坪 (88.5坪) | 230万/坪 (99.8坪) |
| 今里駅 | 113万/坪 (43.4坪) | 73.9万/坪 (39.8坪) | 73.8万/坪 (45.4坪) |
| 布施駅 | 102万/坪 (158坪) | 109万/坪 (81.7坪) | 84.2万/坪 (154坪) |
| 俊徳道駅 | 72.4万/坪 (100坪) | 59.5万/坪 (45.4坪) | 55.3万/坪 (148坪) |
| 長瀬駅 | 73.3万/坪 (30.9坪) | 91.7万/坪 (55.2坪) | - |
| 弥刀駅 | 42.8万/坪 (137坪) | 52.5万/坪 (77.9坪) | 32.1万/坪 (49.9坪) |
| 久宝寺口駅 | 46.7万/坪 (62.8坪) | 55.2万/坪 (70.3坪) | 54.3万/坪 (112坪) |
| 近鉄八尾駅 | 50.2万/坪 (181坪) | 58.0万/坪 (39.8坪) | 48.5万/坪 (97.9坪) |
| 河内山本駅 | 48.0万/坪 (115坪) | 63.3万/坪 (51.8坪) | 62.2万/坪 (39.1坪) |
| 高安駅 | 57.1万/坪 (37.4坪) | 56.7万/坪 (62.4坪) | 65.9万/坪 (41.6坪) |
| 恩智駅 | - | 46.5万/坪 (66.6坪) | 61.4万/坪 (34.8坪) |
| 法善寺駅 | 35.9万/坪 (53.7坪) | 46.0万/坪 (34.8坪) | 39.6万/坪 (55.2坪) |
| 堅下駅 | 29.6万/坪 (170坪) | - | 22.0万/坪 (18.2坪) |
| 安堂駅 | 10.7万/坪 (51.4坪) | - | 34.7万/坪 (49.2坪) |
| 河内国分駅 | - | 8.2万/坪 (103坪) | - |
| 大阪教育大前駅 | - | - | 7.2万/坪 (111坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された土地の実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
今里駅 113.0 万/坪(昨年同期比 +52.9 ％)
今里駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 113万円/坪(34.2万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +52.9％( +39.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 43.4 坪 (昨年 39.8 坪から +8.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2022年 10.3 分 → 2023年 6.3 分、-38.7 ％と大きく減少)
俊徳道駅 72.4 万/坪(昨年同期比 +21.7 ％)
俊徳道駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 72.4万円/坪(21.9万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて +21.7％( +12.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2022年)に比べて +400.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均土地面積は 100.4 坪 (昨年 45.4 坪から +121.3 ％増)。
鶴橋駅 52.0 万/坪(昨年同期比 -77.6 ％)
鶴橋駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.0万円/坪(15.7万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -77.6％( -180.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 62.0 坪 (昨年 88.5 坪から -29.9 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 4.0 分 → 2023年 13.5 分、+237.5 ％と大きく増加)
河内山本駅 48.0 万/坪(昨年同期比 -24.2 ％)
河内山本駅における土地の価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.0万円/坪(14.5万円/㎡)です。土地相場は１年前(2022年)に比べて -24.2％( -15.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(前年比変わらず)。
平均土地面積は 114.6 坪 (昨年 51.8 坪から +121.2 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2022年 11.1 分 → 2023年 15.5 分、+39.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示