【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の北九州高速鉄道 (小倉駅～企救丘駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +17.6％( +3.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 27 件(１年前(2023年)に比べて -89.0％( -219件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.4年(昨年 28.8年から -1.4 ％減)。平均専有面積は 62.2 ㎡ (昨年 72.1 ㎡から -13.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。平和通駅、守恒駅、徳力嵐山口駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは片野駅で昨年に比べ +133.1 ％、単価は 30.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(片野駅、徳力嵐山口駅)は +107.5 ％(単価 +18.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(城野駅、企救丘駅)は -30.9 ％(単価 -5.1 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 48.8 ％ → 2024年 48.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 7.0 ％ → 2024年 7.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 11.9 分 → 2024年 14.9 分、+24.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.8 ％ → 2024年 7.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.8 ％ → 2024年 3.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった平和通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +21.1％( +8.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった城野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -38.2％( -5.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -96.2％( -51件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 北九州高速鉄道 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小倉駅 | 18.6万/㎡ (35.5年/44.2㎡) | 23.2万/㎡ (29.3年/66.2㎡) | 20.5万/㎡ (26.1年/71.2㎡) |
| 平和通駅 | 48.3万/㎡ (17.0年/70.0㎡) | 39.9万/㎡ (27.9年/109㎡) | 40.8万/㎡ (15.5年/130㎡) |
| 旦過駅 | 25.7万/㎡ (37.0年/58.8㎡) | 22.3万/㎡ (28.9年/72.0㎡) | 25.6万/㎡ (27.7年/63.3㎡) |
| 香春口三萩野駅 | 22.8万/㎡ (24.6年/64.0㎡) | 19.5万/㎡ (27.1年/76.6㎡) | 15.9万/㎡ (32.1年/68.6㎡) |
| 片野駅 | 30.0万/㎡ (8.0年/90.0㎡) | 12.9万/㎡ (33.9年/61.1㎡) | 12.2万/㎡ (32.6年/55.8㎡) |
| 城野駅 | 9.3万/㎡ (35.0年/70.0㎡) | 15.0万/㎡ (33.5年/74.1㎡) | 16.9万/㎡ (29.6年/82.6㎡) |
| 北方駅 | - | 15.7万/㎡ (32.0年/30.0㎡) | 11.6万/㎡ (32.8年/40.0㎡) |
| 競馬場前駅 | 11.3万/㎡ (40.0年/75.0㎡) | - | - |
| 守恒駅 | 46.7万/㎡ (4.0年/60.0㎡) | 28.3万/㎡ (18.7年/75.3㎡) | 22.2万/㎡ (25.5年/80.5㎡) |
| 徳力公団前駅 | 20.0万/㎡ (39.0年/60.0㎡) | 20.3万/㎡ (25.4年/82.1㎡) | 13.8万/㎡ (34.6年/64.2㎡) |
| 徳力嵐山口駅 | 42.9万/㎡ (5.0年/35.0㎡) | 23.6万/㎡ (16.9年/61.7㎡) | 22.4万/㎡ (23.2年/74.4㎡) |
| 志井駅 | 17.3万/㎡ (25.0年/75.0㎡) | 15.2万/㎡ (24.8年/91.7㎡) | - |
| 企救丘駅 | 14.3万/㎡ (28.0年/92.5㎡) | 18.8万/㎡ (27.0年/75.5㎡) | 14.8万/㎡ (29.8年/73.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
片野駅 30.0 万/㎡(昨年同期比 +133.1 ％)
片野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +133.1％( +17.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -94.7％( -18件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.0年(昨年 33.9年から -76.4 ％減)。平均専有面積は 90.0 ㎡ (昨年 61.1 ㎡から +47.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 33.9 年 → 2024年 8.0 年、-76.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.3 分 → 2024年 8.0 分、+10.1 ％と増加)
徳力嵐山口駅 42.9 万/㎡(昨年同期比 +81.9 ％)
徳力嵐山口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +81.9％( +19.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 5.0年(昨年 16.9年から -70.4 ％減)。平均専有面積は 35.0 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から -43.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 16.9 年 → 2024年 5.0 年、-70.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 4.7 分 → 2024年 3.0 分、-35.7 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
城野駅 9.3 万/㎡(昨年同期比 -38.2 ％)
城野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -38.2％( -5.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -96.2％( -51件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 33.5年から +4.4 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 74.1 ㎡から -5.5 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 12.3 分 → 2024年 14.0 分、+14.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 34.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
企救丘駅 14.3 万/㎡(昨年同期比 -23.7 ％)
企救丘駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -23.7％( -4.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -81.8％( -9件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 27.0年から +3.8 ％増)。平均専有面積は 92.5 ㎡ (昨年 75.5 ㎡から +22.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 4.4 分 → 2024年 3.5 分、-19.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 90.9 ％ → 2024年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示