【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期の北九州高速鉄道 (小倉駅~企救丘駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +20.4%( +4.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 39 件(1年前(2023年)に比べて -9.3%( -4件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 27.0年から +0.3 %増)。平均専有面積は 63.7 ㎡ (昨年 69.5 ㎡から -8.4 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。小倉駅、片野駅、守恒駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは片野駅で昨年に比べ +89.4 %、単価は 23.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(片野駅、守恒駅)は +69.2 %(単価 +13.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(城野駅、北方駅)は -37.3 %(単価 -6.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.9 % → 2024年 7.7 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 46.3 % → 2024年 46.2 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 12.7 分 → 2024年 15.6 分、+22.8 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.6 % → 2024年 7.7 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.0 % → 2024年 2.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった守恒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +49.0%( +15.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった城野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -41.2%( -6.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -71.4%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
北九州高速鉄道 | 現状(2024) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
小倉駅 | 24.7万/㎡ (25.5年/58.9㎡) | 17.6万/㎡ (27.8年/64.2㎡) | 21.7万/㎡ (25.0年/68.8㎡) |
平和通駅 | 48.3万/㎡ (17.0年/70.0㎡) | - | - |
旦過駅 | 25.7万/㎡ (37.0年/58.8㎡) | 25.0万/㎡ (24.7年/73.3㎡) | 4.3万/㎡ (43.5年/30.0㎡) |
香春口三萩野駅 | 20.5万/㎡ (27.7年/65.0㎡) | 22.4万/㎡ (27.1年/77.5㎡) | 16.5万/㎡ (30.0年/20.0㎡) |
片野駅 | 23.0万/㎡ (26.0年/82.5㎡) | 12.1万/㎡ (36.0年/70.0㎡) | 15.5万/㎡ (24.3年/47.5㎡) |
城野駅 | 9.3万/㎡ (35.0年/70.0㎡) | 15.8万/㎡ (32.5年/68.6㎡) | 23.2万/㎡ (24.9年/165㎡) |
北方駅 | 12.0万/㎡ (35.0年/15.0㎡) | 18.0万/㎡ (34.0年/15.0㎡) | 11.3万/㎡ (33.0年/15.0㎡) |
競馬場前駅 | 11.3万/㎡ (40.0年/75.0㎡) | - | - |
守恒駅 | 46.7万/㎡ (4.0年/60.0㎡) | 31.3万/㎡ (12.5年/71.2㎡) | 20.7万/㎡ (27.5年/75.0㎡) |
徳力公団前駅 | 20.0万/㎡ (39.0年/60.0㎡) | 24.7万/㎡ (16.0年/85.0㎡) | 12.2万/㎡ (38.4年/60.0㎡) |
徳力嵐山口駅 | 42.9万/㎡ (5.0年/35.0㎡) | - | 22.1万/㎡ (20.5年/77.5㎡) |
志井駅 | 25.1万/㎡ (25.0年/80.0㎡) | - | - |
企救丘駅 | 14.3万/㎡ (28.0年/92.5㎡) | 19.7万/㎡ (24.5年/75.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
片野駅 23.0 万/㎡(昨年同期比 +89.4 %)
片野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +89.4%( +10.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -33.3%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 36.0年から -27.8 %減)。平均専有面積は 82.5 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +17.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 36.0 年 → 2024年 26.0 年、-27.8 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 8.0 分 → 2024年 5.5 分、-31.2 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 % → 2024年 50.0 %)
守恒駅 46.7 万/㎡(昨年同期比 +49.0 %)
守恒駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて +49.0%( +15.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2023年)に比べて -75.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 4.0年(昨年 12.5年から -68.0 %減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 71.2 ㎡から -15.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 12.5 年 → 2024年 4.0 年、-68.0 %と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 % → 2024年 100.0 %)
城野駅 9.3 万/㎡(昨年同期比 -41.2 %)
城野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は9.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -41.2%( -6.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2023年)に比べて -71.4%( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.0年(昨年 32.5年から +7.9 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 68.6 ㎡から +2.1 %増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 11.1 分 → 2024年 14.0 分、+25.6 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 % → 2024年 50.0 %)
北方駅 12.0 万/㎡(昨年同期比 -33.3 %)
北方駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2023年)に比べて -33.3%( -6.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 35.0年(昨年 34.0年から +2.9 %増)。平均専有面積は 15.0 ㎡ (昨年 15.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 % → 2024年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 7.0 分 → 2024年 8.0 分、+14.3 %と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示