【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年1月〜12月期の山陽新幹線 (福山駅～広島駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +0.5％( +0.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 343 件(１年前(2020年)に比べて +61.8％( +131件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 20.4年から +6.5 ％増)。平均専有面積は 69.4 ㎡ (昨年 66.0 ㎡から +5.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。全体的に上昇基調。三原駅は、昨年から 10 ％以上の値下がり。最も値下がりしたのは三原駅で昨年に比べ -6.1 ％、単価は 27.3 万円/㎡となった。
上位 1 駅(広島駅)は +3.1 ％(単価 +1.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(三原駅)は -6.1 ％(単価 -1.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2020年 28.5 分 → 2021年 22.9 分、-19.8 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.8 ％ → 2021年 9.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.9 ％ → 2021年 10.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 38.9 ％ → 2021年 41.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.5 ％ → 2021年 11.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった広島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +3.1％( +1.2万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 242 件(１年前(2020年)に比べて +47.6％( +78件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -6.1％( -1.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 23 件(１年前(2020年)に比べて +64.3％( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 山陽新幹線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 福山駅 | 28.7万/㎡ (18.5年/74.7㎡) | 28.2万/㎡ (22.1年/67.5㎡) | 26.0万/㎡ (18.6年/60.7㎡) |
| 三原駅 | 27.3万/㎡ (15.0年/74.8㎡) | 29.0万/㎡ (13.1年/69.6㎡) | 28.6万/㎡ (14.7年/70.4㎡) |
| 広島駅 | 38.6万/㎡ (23.3年/67.2㎡) | 37.4万/㎡ (20.7年/65.4㎡) | 37.3万/㎡ (20.6年/64.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
広島駅 38.6 万/㎡(昨年同期比 +3.1 ％)
広島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +3.1％( +1.2万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 242 件(１年前(2020年)に比べて +47.6％( +78件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 20.7年から +12.5 ％増)。平均専有面積は 67.2 ㎡ (昨年 65.4 ㎡から +2.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 32.5 分 → 2021年 25.1 分、-23.0 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.2 ％ → 2021年 9.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.8 ％ → 2021年 11.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 20.7 年 → 2021年 23.3 年、+12.5 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.2 ％ → 2021年 15.2 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 8.5 ％ → 2021年 3.6 ％)
三原駅 27.3 万/㎡(昨年同期比 -6.1 ％)
三原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -6.1％( -1.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 23 件(１年前(2020年)に比べて +64.3％( +9件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 15.0年(昨年 13.1年から +13.8 ％増)。平均専有面積は 74.8 ㎡ (昨年 69.6 ㎡から +7.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 7.7 ％ → 2021年 30.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2020年 13.1 年 → 2021年 15.0 年、+13.8 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2020年 12.6 分 → 2021年 19.3 分、+53.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 30.8 ％ → 2021年 45.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示