【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2021年10月〜12月期の山陽新幹線 (福山駅～広島駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +7.4％( +2.5万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 94 件(１年前(2020年)に比べて +62.1％( +36件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 22.7年(昨年 22.0年から +3.6 ％増)。平均専有面積は 64.8 ㎡ (昨年 66.4 ㎡から -2.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 1 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。広島駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは広島駅で昨年に比べ +13.8 ％、単価は 40.3 万円/㎡となった。
上位 1 駅(広島駅)は +13.8 ％(単価 +4.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(三原駅)は -10.6 ％(単価 -2.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 29.6 分 → 2021年 20.0 分、-32.4 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 1.7 ％ → 2021年 12.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 6.1 ％ → 2021年 8.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2020年 44.9 ％ → 2021年 48.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 8.2 ％ → 2021年 10.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった広島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +13.8％( +4.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 68 件(１年前(2020年)に比べて +44.7％( +21件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -10.6％( -2.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +250.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 山陽新幹線 | 現状(2021) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 福山駅 | 28.2万/㎡ (19.4年/70.8㎡) | 29.0万/㎡ (15.3年/74.4㎡) | 28.9万/㎡ (21.0年/57.0㎡) |
| 三原駅 | 24.4万/㎡ (18.8年/69.3㎡) | 27.3万/㎡ (13.8年/75.0㎡) | 30.2万/㎡ (0.8年/71.2㎡) |
| 広島駅 | 40.3万/㎡ (24.0年/62.6㎡) | 35.4万/㎡ (23.3年/64.5㎡) | 34.6万/㎡ (22.5年/62.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
広島駅 40.3 万/㎡(昨年同期比 +13.8 ％)
広島駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて +13.8％( +4.9万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 68 件(１年前(2020年)に比べて +44.7％( +21件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 23.3年から +3.0 ％増)。平均専有面積は 62.6 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から -2.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 31.8 分 → 2021年 22.1 分、-30.5 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 2.1 ％ → 2021年 12.9 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 4.9 ％ → 2021年 7.8 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2020年 9.8 ％ → 2021年 14.1 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2020年 9.8 ％ → 2021年 7.8 ％)
三原駅 24.4 万/㎡(昨年同期比 -10.6 ％)
三原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2020年)に比べて -10.6％( -2.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 7 件(１年前(2020年)に比べて +250.0％( +5件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 13.8年から +36.3 ％増)。平均専有面積は 69.3 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -7.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2020年 16.5 分 → 2021年 9.9 分、-40.3 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2020年 13.8 年 → 2021年 18.8 年、+36.3 ％と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2020年 50.0 ％ → 2021年 28.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示