【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年1月〜3月期のJR仙石線 (あおば通駅～石巻駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +6.3％( +2.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 86 件(１年前(2023年)に比べて -85.1％( -493件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 24.6年から -9.2 ％減)。平均専有面積は 70.9 ㎡ (昨年 69.4 ㎡から +2.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。中野栄駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中野栄駅で昨年に比べ +46.2 ％、単価は 29.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(中野栄駅、仙台駅)は +29.1 ％(単価 +6.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(石巻駅、下馬駅)は -22.5 ％(単価 -4.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 24.0 ％ → 2024年 26.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 54.4 ％ → 2024年 51.2 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 5.1 ％ → 2024年 4.8 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった榴ケ岡駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +10.7％( +4.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて -83.5％( -76件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった西塩釜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -6.1％( -0.8万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR仙石線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| あおば通駅 | - | - | - |
| 仙台駅 | 41.0万/㎡ (21.7年/73.3㎡) | 36.6万/㎡ (25.0年/67.9㎡) | 34.2万/㎡ (26.3年/70.6㎡) |
| 榴ケ岡駅 | 46.1万/㎡ (17.7年/71.3㎡) | 41.7万/㎡ (19.8年/73.4㎡) | 40.6万/㎡ (17.5年/72.2㎡) |
| 宮城野原駅 | 32.9万/㎡ (18.0年/85.0㎡) | 32.6万/㎡ (23.8年/70.0㎡) | 32.4万/㎡ (23.0年/69.4㎡) |
| 陸前原ノ町駅 | 23.9万/㎡ (30.1年/70.6㎡) | 23.2万/㎡ (32.5年/55.6㎡) | 16.6万/㎡ (34.5年/54.2㎡) |
| 苦竹駅 | 22.8万/㎡ (39.0年/65.0㎡) | 23.5万/㎡ (28.7年/70.2㎡) | 22.4万/㎡ (31.6年/67.1㎡) |
| 小鶴新田駅 | 30.5万/㎡ (22.7年/58.3㎡) | 34.3万/㎡ (19.1年/73.1㎡) | 30.5万/㎡ (20.1年/73.2㎡) |
| 福田町駅 | 17.1万/㎡ (0年/70.0㎡) | 20.6万/㎡ (30.7年/66.6㎡) | 21.4万/㎡ (26.0年/68.6㎡) |
| 陸前高砂駅 | 24.8万/㎡ (25.8年/67.0㎡) | 24.2万/㎡ (27.0年/67.0㎡) | 24.2万/㎡ (27.0年/73.2㎡) |
| 中野栄駅 | 29.4万/㎡ (17.0年/72.5㎡) | 20.1万/㎡ (31.2年/71.7㎡) | 20.4万/㎡ (27.6年/72.9㎡) |
| 多賀城駅 | 22.5万/㎡ (27.0年/78.3㎡) | 21.7万/㎡ (28.8年/79.1㎡) | 18.5万/㎡ (28.2年/74.3㎡) |
| 下馬駅 | 15.4万/㎡ (28.0年/65.0㎡) | 19.7万/㎡ (26.1年/78.3㎡) | 7.1万/㎡ (0年/80.0㎡) |
| 西塩釜駅 | 13.1万/㎡ (31.0年/62.5㎡) | 13.9万/㎡ (30.9年/60.0㎡) | 13.6万/㎡ (30.4年/76.2㎡) |
| 本塩釜駅 | 23.6万/㎡ (18.8年/65.0㎡) | 25.0万/㎡ (20.0年/76.0㎡) | 21.7万/㎡ (22.6年/70.0㎡) |
| 東塩釜駅 | - | 15.0万/㎡ (31.8年/80.0㎡) | 10.8万/㎡ (30.3年/87.5㎡) |
| 松島海岸駅 | - | - | - |
| 陸前赤井駅 | - | - | - |
| 陸前山下駅 | - | 4.2万/㎡ (28.0年/60.0㎡) | 8.5万/㎡ (27.8年/71.7㎡) |
| 石巻駅 | 17.2万/㎡ (18.5年/66.2㎡) | 22.3万/㎡ (16.3年/68.5㎡) | 12.9万/㎡ (27.1年/71.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
中野栄駅 29.4 万/㎡(昨年同期比 +46.2 ％)
中野栄駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +46.2％( +9.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -77.8％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 31.2年から -45.4 ％減)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から +1.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 31.2 年 → 2024年 17.0 年、-45.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.3 分 → 2024年 11.5 分、+56.8 ％と大きく増加)
仙台駅 41.0 万/㎡(昨年同期比 +12.0 ％)
仙台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は41.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +12.0％( +4.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 33 件(１年前(2023年)に比べて -85.3％( -192件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.7年(昨年 25.0年から -13.2 ％減)。平均専有面積は 73.3 ㎡ (昨年 67.9 ㎡から +7.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 25.0 年 → 2024年 21.7 年、-13.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 49.5 ％ → 2024年 36.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.6 ％ → 2024年 6.1 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.6 ％ → 2024年 10.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 6.9 ％ → 2024年 3.4 ％)
石巻駅 17.2 万/㎡(昨年同期比 -23.2 ％)
石巻駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -23.2％( -5.2万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて -80.0％( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.5年(昨年 16.3年から +13.8 ％増)。平均専有面積は 66.2 ㎡ (昨年 68.5 ㎡から -3.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 9.9 分 → 2024年 6.5 分、-34.3 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 45.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 16.3 年 → 2024年 18.5 年、+13.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.6 ％ → 2024年 50.0 ％)
下馬駅 15.4 万/㎡(昨年同期比 -21.7 ％)
下馬駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -21.7％( -4.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -83.3％( -5件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 26.1年から +7.4 ％増)。平均専有面積は 65.0 ㎡ (昨年 78.3 ㎡から -17.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.0 分 → 2024年 8.0 分、+33.3 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示